REPORTED BY FUTSALNET (K)


【活躍した市原】 |
後半残り5分、ピッチには藤井、市原、前田、相根が立っていた。ここまで5−1とリードされ、このままでは終われないという気迫がみなぎっている。激しくボールを動かし、ペースは日本のものだ。
この4人、それぞれの熱いフットサルの想いを胸に、今、戦っているのだろう。
まず藤井、1999年にはじまった第1回アジア大会、続く第2回と連続出場した藤井であるが、この7月にイランで行われた第3回は選ばれなかった。満を持しての今大会出場である。幸い、本人が不在のBORDONは昨日、全日本の関西代表となった。恐らく本人にも連絡が届いているに違いない。
同じく市原も、第1回、第2回アジア大会出場の実力を持ちながら第3回は悔しい思いをしている。しかも、今年のカスカベウは全国の予選で不覚をとってしまった。この大会に賭ける意気込みは相当なものがあるのではないか。
前田はというと、ブラジルに渡ったこともあり、第3回は選ばれなかったが、第2回アジア大会の代表経験はもちろんのこと、今回のブラジル経験を是非アピールしたいであろう。
相根は、連続アジア大会出場、契約なったセリエプロとしての実力を見せつけたいところだ。この4人の中では直近の前回イラン戦唯一の経験者で、2敗という悔しい結果を味わっている。
そんな4人が経験した過去のイラン戦スコアをふりかえってみよう。
1999年第1回アジア大会 2−5(準決勝)藤井 市原 相根
2000年第2回アジア大会 2−6(予選リーグ)藤井 市原 前田 相根
2001年第3回アジア大会 4−8(予選リーグ)相根
同 2−8(準決勝)相根
これらの結果の中で特筆すべきは、前回のイラン戦では前半3−2、2−1と両方ともリードして終わったが、後半崩れて大差をつけらてしまったことである。
このことは彼らは十分わかっており、このままでは終われない、終わってしまったら、今までの積み重ねが無になってしまうと思ったことだろう。
4人は早いボール回しでなんとかイランを切り崩そうとする。イランは5−1とリードしているせいもあってか引き気味で、時おりカウンター攻撃を見せるだけである。イラン相手にここまで攻撃展開をするのは、日本も始めてのことであろう。それだけ、過去の実績、経験が生きていると同時に、カスカベウという母体が影響しているかも知れない。
ついに、攻撃が実る時が来た。残り3分のことである。藤井が右サイドから意表をつく浮いたパスをゴール正面につめていた市原に渡すと、これを市原ダイレクトに決めてまず1点。
残り2分には前田から相根へ当てて落としたところを市原がシュート、残り1分半に藤井が5ファールからの第2PKをもらい、前田の惜しいシュートなど、日本の攻撃は精力的である。
そして、残り30秒近くにもう1点を奪う。速攻から藤井、前田と繋いで前田が貴重なゴールをあげたのだ。
こうして、後半だけを見てみれば2−1で日本がリードして終わる。彼らにしてみれば、全体では3−5で敗戦という不本意な結果で終わったかも知れない。しかし、弱いといわれた後半に2−1で終わったということは、1つ彼らの想いに決着をつけたのではないか。むろん、これで終わりではなく、これがスタートである。
勝手にそんなことを思った最後であった。次回は全体を振り返ったレポート。

| 【表彰式。イラン、日本が並んでこのあと選手、スタッフにメダルが渡された。】 |
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