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【現地レポート・プレートトーナメント1回戦】 REPORTED BY FUTSALNET (K)
日本×エジプト

【 今回大活躍の相根。奇しくもタメールと同じ背番号9、
今回の試合は9番同士の対決となった。】

2位トーナメンセミファイナル日本対エジプトの試合は、エジプト9番主将のタメールに始まり、タメールで終わったといっても過言ではない。

タメールは、日本でいえばイパネマのシナに似た感じである。年令もそのくらいか。小ぶとりで安定感があってボールテクニックは抜群、ちょっとやそっとではボールは取られない。そして、短い(失礼)足で左右にボールを転がし、スキ(スペース)をみつけては強烈なシュートを放ってくる。

すでに観衆は知っているのだろう。彼がピッチに入るたびにもの凄い拍手と歓声が起こり、いつの間にかペースはエジプトというよりタメールのものになる。ゆっくり後方でボールをキープ、両足でボールを繰りながら序々にゴールに近づいて来る。少しでも、ボールを取りに来たら、抜いてやるぞといわんばかりに堂々とゆっくりである。

最初のタメールは後半6分過ぎに起きた。もしつっかけてボールを奪ったら後ろはキーパーだけなのでチャンスが来ると思っていた矢先、前田がボールを奪うや速攻を仕掛ける。飛び出した相根にパス、相根がドリブルで上がり、DFが戻ってきたところを前田に預けてかわし、前田はキーパーをひきつけて再度相根へパス。後は無人のゴールで相根は蹴り込むだけだった。日本が貴重な先取点をあげた。

次のタメールは残り6分である。先取点を奪われたエジプトであるが、タメールのペースは変わらない。あくまで、両足でボールを繰りながらゆっくりゴールに近づいて来る。他のFPは全員上がっているから、パワープレーのような感じである。藤井ともう1人ついていたと思うが、その間隙をついて強烈なシュート、ブラインドになっていたのか、田北たまらず同点ゴールを許してしまった。

最後のタメールは突然やって来た。延長も後半直後の20秒近く、例によってタメールがボールをキープ、シュートかと思われたところを右サイドにパス、右から強烈なシュート、一瞬ヒヤッとしたが田北が好セーブした。今度は日本の攻撃である。気落ちしたかエジプト、守備が乱れ、藤井がスルスルと右サイドをドリブルで上がり、シュート気味に左サイドファーに打ったところに相根がドンピシャ合わせてVゴール、こうしてタメールのエジプトは終わってしまった。


ここでレポートも終わるわけには行かないだろう。最初からおさらいをすると、日本は前夜のイタリア戦と変わって、攻撃セット(前田、相根、市原、和泉、GK田北)からスタートした。エジプトは個人技はあるが、ボール回しのスピードは遅く組織的に攻めてくるわけでもないので、まずは先取点という作戦であろう。

案の錠、日本ペースで試合は始まった。日本は後方守備的に和泉を配し、カスカベウトリオの早いパスまわしからの攻撃に期待である。事実、4分、市原がヒールで落としたところを前田のシュートや、7分、相根、前田、市原のパスまわしから相手を崩し、キパーと1対1になったところを市原のシュートなど、前半5分過ぎまで圧倒的に日本のシュートが多い展開であった。タメールが入るまでは。。。。

タメールが7分過ぎ、観衆の拍手とともにピッチに立つと、流れは一変する。丁度、日本も守備セット(横山、黒岩、藤井、鈴村)に切り替わったせいもあるが、エジプトペースになり、タメールのボールキープ、日本の固い守備といったパターンが続く展開となる。もっともエジプトはタメールが1人で持ち込みシュートを打つ以外は有効な攻めは見つからず、日本も金山の投入や残り3分で攻撃セットに変更などを試みるが展開を変えるまでにはいたらず、このまま前半を終了する。

後半は、日本は攻撃セットでスタート、エジプトは最初からタメールを投入する。タメール対日本の攻撃セットという展開からスタートなので何か波乱が予想される。

後半6分、ついにタメールのボールキープにも破綻が起きた。最初にレポートした相根の先取点である。こうなると、日本は守備セットに切り替えてくる。一方、エジプトはタメールが頼りで、まったくタメール以外では攻撃パタ−ンが組み立てられない。そのタメールであるが、もともとスタミナがあるわけではなく、前半から出たり入ったりしており、先取点を奪われてからはすぐ交代して出ていない。

これならば、守りきれるかなと思いきや、10分すぎ、日本の守備セットを見計らっての投入なのか、またタメールが登場する。12分、13分としつこく1人でボールを持ち込みシュートを繰り返し、ついに14分、その執念が実って、同点である。

こうなると、日本は攻撃セットに切り替え、勝負に出る。残り5分、3分と相根のポストプレーやタメールがまた入ったところを相根がボールを奪ってのキーパー1対1からのシュートなど精力的な相根の動きが目立つ展開となるが、結局、延長戦にもつれ込んだのである。

延長前半、日本は攻撃セットでスタート、もはやその選択肢しかない。さすがボールが良くまわり、日本ペースに終始する。しかも、エジプトは5ファールとなっている。何とか前半で決着をつけたかった日本であるが、前半では決着をつけることはできなかった。しかし、流れは完全に日本である。

後半、前田に変えて藤井を投入した攻撃セットが功を奏する。後半開始、30秒、タメールのロングシュートを止められなかったお返しとばかりに放った一撃が決着をつけることとなった。

それにしても、この1戦、イランでの経験、セリエデビューと自信をつけた相根の精力的な動きと活躍が目立った試合であった。

例によってスナップ紹介でレポートを終える。


【噂のタメールである】


【終了後、観衆に万歳で答える選手たち】


【会場入り口前にはタイガービールを売っていて、バンド演奏も楽しめる広場がある】


【コスチュームを来た怪人がいたりして盛り上げている】
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