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【フットボール・サラ体感旅行記】
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今回テストを受けた岩本(PREDATOR)
チームから支給されたヴィアトールの
シャツとパンツで |
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第6回 <前へ 次へ>
4.テスト初日(5月22日)
4−1.アルバセテのホームコート
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| 練習試合の風景。会場には常時スポンサーの看板が掲示されている。 |
体育館、というか屋内球技場に入ると、ピッチサイドいっぱいに異様な傾斜の客席が迫っているのが目に飛び込んでくる。
左の写真のように、ピッチは板張りではなく、固いコンクリート様の材質である。バスケットやハンドボールのラインもある。
そして、特徴的なのは、先程目に飛び込んできた客席である。
日本の体育館のそれは、ゆったりとしていて、傾斜もなだらか。また、着替えたりも出来るくらいに通路も広い。
しかし、ここの客席はそういうものとは全く異なる。右下の写真をご覧いただきたい。前後の席の高低差が大きい席が並ぶ。
決して新しい施設ではない。相当使い込まれた年代モノ、という感じだ。上からピッチを見下ろすとなんだか手の届きそうな距離で選手たちがプレーする。
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| この傾斜はさすがに恐い。多くの人数の体重を支えるにはやや頼りない赤い手すりは何のためにあるんだ? |
写真を見るとわかるように、客席の前には、赤い鉄の手すりが設置されている。その用途がわからないのだが、傾斜がきついので、観客が転落するのを防ぐ役割のもののように思われた。正直上から見下ろすとやや足がすくむ。しかし、ここに客が一杯入ったら、異常な一体感が得られることは想像につく。
4−2.初日テストマッチの開始
岩本選手を含むチームメンバーは、既に2チームに分かれてテストマッチを始めていた。プラタ(2部リーグ)の選手を見るのは初めてだった。
現在シーズンを既に終え、オフに入っている選手達ということもあり、初日のこの日は比較的抜いてやっているようなところもあり、意図的な連携もほとんど見られなかったが、とにかくミスが少ないのは印象的だった。
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| 「日本人選手やってくる」の報に地元テレビ局もかけつける!この日はマルカや地元紙も取材にかけつけていた。 |
タッチラインを割ることが少ない。数的に不利な場面でもなんとかボールをつないでいく。日本のフットサルシーンではなかなか見られない。
そんな中、岩本は比較的スムーズにゲームに溶け込んでいた。
2日目に目の当たりにするのだが、初日は攻撃時の緩急がそれほどでもなかったので、導入としては非常にやりやすそうにしていた。チームメイトも、ごく当たり前のように岩本にボールを回す。ドリブルでつっかけるシーンも少なく、ツータッチ程度でリズムよくゲームは展開していった。
4−3.外国の新チームでプレーする、ということ。。
ゲームとゲームの間の休憩時間の岩本は、日本では見せたことがない程疲れていた。
岩本は、 プレデターでプレーする際には、フルタイム出場できてしまうほどのフィジカル面でのスタミナがあり、それは驚異的だ。しかし、この日は1本ゲームを終えるたびに息が上がっていた。
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| ドミンゴ監督(右)からデフェンス時の動き方の指示を受ける岩本(背中) |
それは、やはり旅の疲れもあったと思うが、それ以上にマンマークからゾーンへの切り替えタイミングだとか、受け渡しとかいったデフェンスの連携面で、余計に動いていた分、疲れていたようだった。
しかし、そういう状況でも、ポテンシャルの高い岩本はチームの中で違和感の無いプレーを披露した。この日はどうらかというと、つなぎのプレーに徹したカンもあった。本来彼が得意とする切れ味鋭いドリブルや、強烈なシュートなどはあまり見せなかった。
こういう状況での自分の見せ方、プレーの仕方がいかに難しいか。。。
この日はチーム監督のドミンゴに及第点をもらい、明日も引き続きテストが行われることを告げられ、テストは終了した。
4−4.アフター
明日に備えて岩本君はアリカンテのホテルに帰った。
プレデターの塩谷氏、浅野氏らとともに、アルバセテF・Sの首脳陣との夕食会。時計は既に22時をまわっていたが、スペインでは特に遅いという時間ではない。
クラブのオーナーや、チームのユニフォームやジャージなどの装備をスポンサードするスポーツブランド・「ヴィアトール」の社長や、ドミンゴ監督、それからチームのスター選手ブラジル人のロビらとともにアルバセテのレストランへ。非常に手厚いもてなしを受けた。
まずは、生ハム。これは、スペインに行くとどこでも食べる定番料理だが、みんな自分の地元の生ハムが一番おいしいと信じて疑わない。この日もその生ハムに始まって、ややしょっぱい牛テールの煮込み料理や、それから数々のスペイン料理。そして、ワインの飲め飲め攻撃に引き続き、デザートの甘甘攻撃をかわしたかと思えば、とんでもない高アルコールの食後酒の一気飲み。最後には日本酒まで飛び出して我々日本勢はかなり押し込まれた。
何せ彼らスペイン人はそれでもけろっとしているのだ。さすが無敵艦隊。。。
すべてチームオーナーのごちそうという大盤振る舞いだったが、深夜の1時半に終了したこの宴で、私はもう完全にグロッキー状態に陥った。
この状態でヴィアトールのホアン社長の車でアリカンテまでの170kmの道のりで帰途についたのだが、ホアンさんは、この距離を1時間ほどで走破するという記録的な大胆ドライビングを披露してくれた。
後部座席中央に座った私は、目の前に迫り来るコンクリートの壁に200kmで突っ込んでいくスピード感を全身で受け止めながら、あっという間に失神状態に突入していった。。。。
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