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  第 7 回 vs Pivo! DREAM TEAM
(2004/08/13) (レポート・北健一郎)
  <第6回



  約2週間に及ぶPLAYAS DE CASTELLONの日本遠征の最後を飾る対戦相手は、3ヶ月間のブラジル留学から帰国したばかりの甲斐修侍と、日本最高のファンタジスタとして名高い上村信之介が夢の競演を果たすPivo! DREAM TEAM。

 多くの観客で埋まった駒沢体育館に、両チームの選手が名前を呼び上げられて一人ずつ入場してくる。左腕にキャプテンマークを着けた甲斐が入場してくると、スタンドからは一際大きな歓声が上がった。

Pivo!ドリームチーム 上村信之介と甲斐修侍

 この試合のスターティングメンバーは、CASTELLONがラファ(GK)、エウレル、ファリ、ホセマ、ハビ・ロドリゲス、Pivo!が松原(GK)、上村、甲斐、渡辺、横山。

 試合開始11秒。左サイドでハビ・ロドリゲスが上村をドリブルで抜き去って折り返す。甲斐が伸ばした足の横を通り抜けたボールをエウレルがキッチリと合わせる。Pivo!にキックオフから一度もボールに触らせないという、電光石火の先制点が決まった。

 この日のCASTELLONのディフェンスは、これまでのエキシビジョンマッチとは一味違う。前方からボールキーパーに対してハイプレスを掛けることによって、Pivo!の選手に考える余裕を与えない。甲斐、上村といったテクニシャンは後方でボールを回しながらチャンスを窺うことが多いため、そのパス回しを寸断して、高い位置からゴールを狙うという意図が感じられた。だが、いくつかの決定的なシュートも松原の好セーブで防がれ、なかなかゴールを割ることができない。

 それでもCASTELLONは10分にセコが個人技で左サイドを突破して追加点を奪うと、17分にファリ、18分にホセマが連続で得点を挙げて4−0で前半を折り返した。UMBRO DREAM TEAM戦のように前半だけで10点差とはならなかったが、Pivo!は守備の要として期待されていた村松が欠場していることもあって、疲れが出てくる後半は厳しい戦いが予想された。

 更に、一度も練習をしていない急造チームだけに、攻撃は稲葉のドリブルや、安藤のミドルシュートなど単発で仕掛けるのが精一杯。期待されていた甲斐と上村のコンビネーションも、激しいプレッシャーの前にほとんど見せることはできなかった。

 後半の20分間はCASTELLONのゴールショーとなった。21分、エウレルのセンタリングを渡辺がクリアしきれずにオウンゴールを献上すると、22分にはセコが2点目と同じように左サイドから2人を見事なドリブルで交わしてシュートを決める。24分には後方でキープする上村のボールをセコが奪って易々とハットトリックを達成。30秒後に得たセットプレーではエウレルのパスをハビ・ロドリゲスが決めて、後半開始からの4分間で4得点を叩き出す。

 その後も、CASTELLONは攻めの手を緩めない。すでに8点差が付いているにも関わらず、貪欲にゴールを狙い続ける。ほぼ1分刻みでゴールを奪い続けて、最終的には15−0というスコアで日本遠征の最終戦を締め括った。

 今日のCASTELLONの攻撃からは一つのキーワードが浮かび上がってくる。それは「やり直し」だ。格下の相手ということもあるだろうが、一度目の攻撃でゴールにならなくても、しっかりとやり直して次のチャンスに繋げる。それが象徴されているのが10点目のセコのゴールシーンだ。右サイドでGKと1対1になったナンド・グラナは、GKの飛び出しでシュートコースを防がれたと判断すると、シュートを打たずにボールをキープする。そして、セコが上がってくるのを待って確実にゴールを奪う。対照的に、Pivo!は数少ない1対1の場面で慌ててしまってトラップが大きくなったり、シュートがGKの正面を突いたりすることが目立った。

 今回の日本遠征を通じてCASTELLONは様々な疑問を残して帰国した。「なぜ彼らは沢山のゴールを奪えるのか」「どうして日本はあと一歩のところで点を取れないのか」「彼らのレベルに追いつくにはどうすればいいのか」

 その答えを、これから日本フットサル界は全力で探し求めていかなくてはならない。いつか日本がフットサルでスペインと肩を並べられるようになる日まで。それこそが、「日本とスペインを繋ぐ架け橋になりたい」と遠いアジアの国までやって来てくれた彼らへの最高の恩返しになるはずだ。

サッポ日本代表監督とペセ監督 スカイAのインタビューに応じるハビ・ロドリゲス

ペセ監督(PLAYAS DE CASTELLON)
「私が日本に到着してから4日しか経っていないのですが、この短い期間なりに選手たちを観察して評価することができました。CASTELLONは組織的なプレーで得点を奪うチームなので、今日はそれが良くできた。これからスペインに帰って厳しいトレーニングをして、チームを理想的な状態に持っていきたい。今回は日本に招いてくれて本当に感謝しています。出来るだけ早くまた日本にやって来たいと思います」

中村恭平監督(Pivo! DREAM TEAM)
「甲斐、上村、渡辺は、ドリームチームなので3人の組み合わせを見たいというファンもいると思ったから同時に使いました。ただ、ディフェンスが疎かになって出鼻を挫かれる結果になってしまいました。こういう点差になってみて、スペインのプロチームに対して、急造チームで戦うのは失礼だったという気はしています。日本にだってもっといいチームはあるのに、大したことないって思われるのが悔しいですね。試合を観た若い世代の選手には『あそこには勝てない』と諦めるんじゃなくて、『俺だったらもっといい試合ができる』と思ってもらいたい」

甲斐修侍(Pivo! DREAM TEAM)
「こんなことは言いたくないけど、ブラジルから帰ってきて2日目で体調は最悪でした。だけど、試合前から、『点を取られてもいいから、点を取りに行こうよ』って話はしてました。どのチームでも出来るようなカウンターだけを狙うような戦い方はしたくなかったし、自分たちが日本でやってきたことが通用するのか試したかった。あんな点差になっても応援してくれて、何とかして1点だけでも取りたかった。1999年にアトレチコ・ミネイロと試合をしたときは全く顔を上げられなかったから、全体的にレベルアップしているんだなとは感じました。信ちゃんとは『こういう試合を月に1回はやりたいね』って話をしました。一緒にやりたいメンバーだったから、もうやれないのが寂しい。もちろん結果には納得してないけど、試合ができて楽しかった」

安藤信仁(Pivo! DREAM TEAM)
「即席チームだからディフェンスは連動性がなくて厳しかった。それは分かりきっていたことだから、個人としてアピールしようと思っていました。『シュートは誰よりも打とう』と思っていたけど、得点という結果にはならなかった。ただ、絶対に勝てない相手じゃないとは思いました。今日の試合を今後に生かして、自分の長所にもっと磨きをかけていきたいです」


<マッチデータ>
PLAYAS DE CASTELLON 15−0(前半4−0 後半11−0) Pivo! DREAM TEAM

得点者
PLAYAS DE CASTELLON:エウレル(1分)、セコ(10分)、ファリ(17分)、ホセマ(18分)、OG(21分)、セコ(22分)、セコ(24分)、ハビ・ロドリゲス(24分)、ホセマ(28分)、セコ(31分)、ハビ・ロドリゲス(32分)、セコ(33分)、ハビ・ロドリゲス(34分)、ホセマ(36分)、コゴーロ(37分)

出場選手
PLAYAS DE CASTELLON:ラファ、ナンド・グラナ、エウレル、ハビ・ロドリゲス、
ファリ、ホセマ、コゴーロ、ガスコ、セコ
Pivo! DREAM TEAM:松原(CASCAVEL TOKYO)、伊藤(PREDATOR FUTSAL CLUB)、上村(FUTURO FUTSAL)、甲斐(CASCAVEL TOKYO)、稲葉(FIRE FOX)、渡辺(FUTURO FUTSAL)、小山(GALO☆FC TOKYO)、横山(SHARKS)、安藤(PREDATOR FUTSAL CLUB)、高嶋(未所属)、根本(柏フットサルクラブRAYO)、完山(府中Athletic F.C.)


  <第6回



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8月4日(水)〜6日(金) チーム練習 (見学可能!) KSC金町体育館
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15:30 エキシビジョンマッチ
     vs PREDATOR FUTSAL CLUB
船橋フットサルクラブ
8月8日(日)  来日記念フットサルイベント
08:55 第一部 《一般クリニック》
11:05 公開練習
KSC金町体育館
8月9日(月)〜10日(火) チーム練習 (見学可能!) KSC金町体育館
8月11日(水)  アンブロプレゼンツ
   ドリームエキシビジョンマッチ
18:15 エキシビジョンマッチ 
    vs アンブロドリームチーム
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