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【スペインの強豪・Playas de Castellon来日!】

  第 5 回 vs UMBRO DREAM TEAM(P.S.T.C.LONDRINA&柏フットサルクラブRAYO)
(2004/08/11) (レポート・北健一郎)
  <第4回 第6回>



 フットサルドリームマッチ2004としてPLAYAS DE CASTELLONが、スポーツウェアメーカーのUMBROとスポンサー契約を結んでいるP.S.T.C.LONDRINAと柏フットサルクラブRAYOで構成されるUMBRO DREAM TEAMと対戦した。

 この試合は前半がRAYO、後半がLONDRINAという特別ルールで行われた。(UMBRO DREAM TEAMの表記はRAYO、LONDRINAとさせていただきます)

 両チームのスターティングメンバーはCASTELLONがラファ(GK)、エウレル、ファリ、ホセマ、ハビ・ロドリゲス、対するRAYOは上杉(GK)、亀井、根本、朝妻、小竹。

 2分のファリがGKの鼻先で浮かした技巧的なシュートを皮切りに、CASTELLONはゴールを積み重ねていく。そこには、鮮やかなパス交換からハビ・ロドリゲスが強烈なシュートを叩き込んだ2点目のようなゴールもあれば、10点目のようにRAYOのパワープレーでがら空きになったゴールにラファが見事なコントロールのパントキックを沈めるなど、バリエーションは様々だった。

 その中でも、特筆すべきはカウンターの成功率だろう。

 前半の20分間でCASTELLONは10点を奪った。その内の半分近く、実に4得点がカウンターから生み出されているのだ。RAYOが得点を奪おうと前掛かりになった瞬間、それはCASTELLONにとって絶好のチャンスとなる。ボールを奪うや否や、3秒以内でフィニッシュまで持ち込でしまう。

 なぜ、ここまで鮮やかなカウンターを決めることが出来るのか。その答えは、「攻守の切り替えの早さ」と言う以外にはないだろう。

 象徴的なシーンは17分の6点目だ。RAYOがシュートしたボールのコースに入って自らのボールにすると、ハビ・ロドリゲスが中央をドリブルで持ち上がり、DFを引き付けて右のエウレルへ、ゴール前に詰めていたコゴーロが決める。

 ディフェンスからカウンターに移行する判断の速さ、的確なポジションへと動き出す戦術理解度の高さ、そして寸分の狂いも無く繰り出されるキックの正確さ。

 このゴールにこそ、CASTELLONの強さの秘訣が凝縮されている。

 後半は、2月に行われたインターコンチネンタルカップで対戦した経験のあるLONDRINAが挑む。

 CASTELLONがラファ(GK)、ナンド・グラナ、ファリ、ホセマ、セコ、LONDRINAが阿久津(GK)、豊島、大地、中澤、濱地というスターティングメンバー。

前半出場したRAYO 後半はLONDRINA

 蒸し暑い体育館の中で前半の20分を戦い終えたことによる相手の体力の消耗、何よりも自分たちはフレッシュな状態で臨めるというアドバンテージ。

 前半の戦いも見た上で、LONDRINAの関野監督はチームにオールコートでのディフェンスを指示した。これが功を奏し、序盤はLONDRINAが「もしや」という場面をいくつか作り出す。しかし、これを決めきることができない。前回の対戦で鮮やかなオーバーヘッドを含む2得点を決める活躍を見せた横澤の不在が響いた形となった。

 CASTELLONはLONDRINAの激しいプレスにも、素早くパスを繋ぐことで柔軟に対応して、着実にネットを揺らす。

 特に後半はセットプレーからの得点が目立った。28分の12点目は、LONDRINAのディフェンスの集中が一瞬切れたところを突いて、エウレルがキックインからゴール前のハビ・ロドリゲスに合わせて奪った得点だった。見ている人からしてみれば「どうしてあそこに通っちゃうの?」というゴールかもしれないが、CASTELLONの高い集中力と、針の穴を通すような正確なキックは、僅かな隙を大きなチャンスへと広げてしまうのだ。

 16−0というスコアは、奇しくも2002年に日本代表がレアル・マドリッド100周年記念国際フットサル大会でスペイン代表と戦ったときのスコアと全く一緒だ。

 世界選手権出場を決めて、着実に進歩し続けているとはいえ、日本と世界の間には、まだまだ大きな距離があることを認めざるを得ない結果となった。

 しかし、これまで限られた選手しか感じられなかったことを、観客を含めて多くの人が体験できたということは、これからの日本フットサル界にとって、必ずいい経験となったはずだ。

 CASTELLONは13日、駒沢体育館でフットサルドリームマッチ2004として13時からYOUNGJAPAN DREAM TEAMと、19時からPIVO! DREAM TEAMとエキシビジョンマッチを行う。

全出場選手の集合写真 豊島、ナンド、横澤

ペセ監督(PLAYAS DE CASTELLON)
「まず最初に、私は今期から就任したばかりなので、インターコンチネンタルカップでのLONDRINAとの試合については知らないということを伝えておかなくてはいけません。今日対戦した両チームともいいチームなのですが、もっと調整が必要だと思います。LONDRINAはフットサルに慣れているという印象ですが、RAYOはまだフットサルの経験が足りないと感じました。
(今日は本気で戦いましたか?)選手達がプレシーズンということで本気でトレーニングしているので、あまり体調は良くありませんでした。
(今日の試合で16点を取って、無失点だった要因は?)CASTELLONはディフェンスが上手いので無失点に抑えられた。攻撃では速攻が上手いのでどんどん得点が入った。
(印象に残った選手は?)背番号や名前は覚えていませんが、LONDRINAにはスピードがあって動きの良い選手が2、3人いました。LONDRINAのレベルはインターナショナルだと思います。13日の試合にはよく休んで、いいコンディションで臨みたいと思います。ディフェンスは完璧に近いので、オフェンスをもっと高めたいですね」

ハビ・ロドリゲス(PLAYAS DE CASTELLON)
「自分たちの調子を試すことができていい試験になりました。LONDRINAとは対戦したことがあるのですが、非常にいいチームだと思います。
(試合内容に関しては?)プレーもスペクタクルで、観客にも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
(本気ではないようにも見えましたが?)決して手抜きをしたわけではありません。体育館が非常に暑いのと、激しい練習をしているせいで疲れてしまったのです。
(日本の子供たちに自分のプレーで真似して欲しいところは?)私が一番好きなプレーは左サイドから2人を抜いてシュートするところです。そんなカッコイイ技を学んでください。13日の試合では、いいプレーをするので応援してください。日本のフットサルの発展を祈っています」

小林豊監督(柏フットサルクラブRAYO)
「こんな結果でどんなことを話せばいいんだろう(笑)?向こうのミスから何度かチャンスになったけど決められなかったし、ウチは攻め切らしてもらえなかった。ドリブルが好きな選手が多いから、『チャレンジしろよ』とは言ったけど結局抜けなかった。
(40分やってみたかったのでは?)やれなかったね。やってもあれ以上のことはできなかったと思うし。ただ、最後の5点くらいは攻めに行って取られた点だから仕方ない部分もある。
(CASTELLONから学んだものは?)ハートがすごいじゃないですか?ウチ相手でもボールを獲られたら血相を変えてスライディングしてきた。そこは見習いたい。これから関東リーグまで2週間あるから、上手く調整していきたいと思います」

関野淳太監督(P.S.T.C.LONDRINA)
「インターコンチネンタルカップのときと比べて、オフ明けで体が絞りきれていないこともあって、だいぶスピードダウンしている印象を受けましたね。相手は100%じゃなかっただけに、1点も取れなかったのは残念です。ある程度はできると思ってたんですけど、正直差は感じました。
(後半はオールコートに近いプレスでしたが?)前半を見ていて、時々RAYOがプレスに行っている部分では対応しきれていなかったので、プレスで行こうと決めました。最初はかなり戸惑っていましたが、『そういう場面では何をしなければいけないのか』が分かっているので、いきなり球離れが早くなりましたよね。そのへんはさすがだと思います。6点取られた原因は、一瞬の集中の切れだと思います。ほんの少し目を離しただけで、そこを絶対に見逃さない。日本では多少集中が切れていても失点には繋がらないから、そういう厳しさは学びました。豊島が入って試合をするのは、今回が初めてだったので、LONDRINAのチーム状態は60%くらいでした。豊島は核になる選手だし、出れないウップンも溜まっていただろうから(笑)、今日は長めに使いました」

豊島明(P.S.T.C.LONDRINA)
「インターコンチネンタルカップのときとは何人かメンバーが違うんですけど、今までに味わったことのないフットサルを体験した。世界のトップチームは常に新しいことを取り入れているのでやってくることが読めない。チームとしての狙いがある上で、個人の発想もあるから守っている側としては絞りきれない。今日はミスを恐れないで、目の前の相手と戦っていこうと思っていました。戦ってみて、今までにない反省点が出てきたから、改めて自分の小ささを痛感させられました(笑)。僕と同い年のナンド・グラナには『一緒にやろうぜ』って言われて嬉しかったですね」

中村恭平監督(PIVO! DREAM TEAM)
「(13日の試合では)1点取りたいですね!急造チームですけど、選手にはファイトしてもらいますよ(笑)。(気をつける選手は?)全員ですね。穴がないじゃないですか?(戦い方は?)まだ決めてはいません」


<マッチデータ>
PLAYAS DE CASTELLON 16−0(前半10−0 後半6−0)  UMBRO DREAM TEAM
得点者
PLAYAS DE CASTELLON:ファリ(2分)、ハビ・ロドリゲス(3分)、コゴーロ(7分)、ファリ(12分)、セコ(13分)、コゴーロ(17分)、ハビ・ロドリゲス(17分)、ホセマ(18分)、エウレル(20分)、ラファ(20分)、ナンド・グラナ(21分)、ハビ・ロドリゲス(28分)、ハビ・ロドリゲス(29分)、セコ(36分)、ナンド・グラナ(39分)、ハビ・ロドリゲス(40分)
出場選手
PLAYAS DE CASTELLON:ラファ、ナンド・グラナ、エウレル、ハビ・ロドリゲス、ファリ、ホセマ、コゴーロ、ガスコ、セコ、ダビ
UMBRO DREAM TEAM(柏フットサルクラブRAYO):上杉、中村、亀井、根本、岩田、丸田、小竹、朝妻、石井、石原、平野、高橋
UMBRO DREAM TEAM(P.S.T.C.LONDRINA):奥村、竹花、伊久間、大地、中澤、阿久津、濱地、近藤、高橋、豊島

  <第4回 第6回>



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11:05 公開練習
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