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>>2004年11月12日掲載分

世界選手権壮行試合の対戦相手・アルゼンチン代表情報@
「バビーフッチが育てたアルゼンチンサッカー」


 11月13日(土)、14日(日)の2回、フットサル日本代表が国内で初めての国際試合としてアルゼンチン代表と世界選手権大会壮行試合を行うことになった。今週と試合直前の来週の2回に渡って、この壮行試合の対戦国「アルゼンチン代表」を紹介しよう。

 アルゼンチンは、FUTSAL PLANETランキングでは5位にランクされ、世界選手権の南米予選ではブラジルを破って優勝し、今でこそフットサル強豪国としてその名をはせるまでになったが、暗い時代が長かった。

 フットサルとして国際的なルールが統一され始めた80年代。アルゼンチンは、既にフットサルの国内リーグを持つブラジルやパラグアイの後塵を拝していた。何とか、世界選手権や南米選手権に出場しても、やっと1次リーグ突破という具合で、2次リーグでは最下位が指定席であった。

 かといって、アルゼンチンで屋内ミニサッカーが不毛だったわけではない。アルゼンチンにもフットサルと同じようなゲームがあった。「バビーフッチ」と呼ばれ、フットサルコートとほぼ同じ大きさのコートで6人対6人のゲームが行なわれる。ルールはフットサルよりサッカーに近く、スライディングタックルや激しい接触プレーが認められている。また、ボールは弾まない重いボールを使っているらしい。

 起源は、アルゼンチンの日常至る所で行なわれていたストリートサッカーから発展しと言われているが、実際は他の南米で盛んだったサロンフットボールの影響も受けているといわれる。

 いずれにせよ、このバビーフッチがアルゼンチンサッカーの象徴となるような小柄なテクニシャン達を生み出すいしづえになっているのだが、これはフットサルにとっては不幸な出来事だった。サッカーアルゼンチン代表のサビオラも小学生時代はバビーフッチでワザを磨いた。

 そんな状況の中、ライバル・ブラジルに水を開けられてはならないと、国内リーグが1986年から行なわれるのだが、ボカ・ジュニオールス、アルヘンチノス、リーベルプレートなどサッカーの強豪チームにとっては3軍、4軍の選手に試合の場を与える良い機会くらいにしか捉えられなかった。リーベルプレートでブレイクする以前のクレスポ(ACミラン)が、リーベルの4軍にいた頃は、フットサルの試合に出る事で得点感覚を磨いていたという。

 驚くことに、当時のアルゼンチンでは、サッカー選手の技術をバビーフッチが支えていたものの、競技としてのフットサルが全く根付いていなかった。

 ところが、フットサルが国際ルールとして完全に確立する90年代に入ってアルゼンチンはバビーフッチの時代からフットサル強豪国としての道を歩み始めることになる。



世界選手権予選リーグ突破のカギ・パラグアイ代表はどんなチームか

 今月末に台湾で開催されるフットサル世界選手権で日本代表と対戦するパラグアイ。最近だとアテネオリンピックや、グアラニに所属する福田選手くらいしかパラグアイの印象は思い浮かばない。フットサルに至っては、何だ、それ?というのが正直なところだろう。そこで、フットサルプラネットの協力を頂き、簡単ではあるがパラグアイの情報をまとめてみた。

 パラグアイにおけるフットサルの歴史は古く、1990年代前半まではブラジルは別格としてもアルゼンチンよりも強く南米ではナンバー2の存在であった。

 サッカーでパラグアイと言えば、GKのチラベルト選手を思い浮かべる人も多いだろう。偶然にもフットサルのパラグアイ代表においてカリスマ的な存在がチラベルト選手(ルパレンセ = イタリア)である。ポジションはGKではなくフィクソだが、強靭なフィジカルをベースに、南米らしいマリーシア(狡賢さ)と勝負強さを持つワールドクラスのプレーヤーだ。

 チームの選手構成であるが、およそ半分がイタリアのプロフットサルリーグで活躍しており、残りの半分はパラグアイリーグ王者のUniversidad Autonoma de Asuncion(以下UAA)の主力で構成される。UAAは大学生チームながらパラグアイ屈指の強豪で、今年の南米クラブチーム選手権ではアルゼンチンの名門ボカ・ジュニオールスを1-0で破り、ベスト4に進出するなど国際大会でも好成績を残している。

 パラグアイ代表を一言で言うなら、ブラジルのような派手なテクニックは無いが、南米的な巧さを持った好チーム、と言える。

 イタリア、アメリカ、パラグアイと予選リーグ同組になった日本にとって、上位2チームに入るには、パラグアイ戦がカギと言われる。国際経験、タレントと日本代表の上を行くパラグアイ代表に日本代表どう戦うか。

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