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「トヨタカップでみたフットサルの技術・戦術」
「トヨタカップ」世界一クラブ決定戦この大舞台でもフットサルの技術・戦術は現れていた。ロナウドの足の裏のトラップ・フィーゴの足の裏のドリブル、フェイクを入れたボールのもらい方などトラップに関しては使い分けである。(Y氏も発言されているが)ロナウドが相手を背にしたとき、とっさに足の裏でトラップしたのはまさしくフットサルが体に染み付いているから。
昔、ジュニアスクールの時、「足の裏で止めてみよう」といったとき子供の一人が「(チームの)コーチに足の裏で止めるなって言われた。」と言ったことがあった。
確かにファーストタッチを動かしながらボールをコントロールすることを意識させるにはサッカーなら足の裏で止めないほうがいいかもしれない。だけど、ボールの感覚のなれない子供に足の裏で止めることを教えることは必要だと思う。
そして毎回述べているが大事なのは「プレーを使い分けること」サッカーだからフットサルだからではなく、選手が状況をみて自分で判断することが一番大切である。
そのためには「プレーの幅を広げる」ために足の裏で止めることは必要なことである。
ロナウドにしても、相手DFを一瞬にしてファーストタッチで置き去りにするプレーはまさしく世界一だし(1点目のプレー)DFを背にしてもアウトサイドなんかで反転するプレーも良く見られる。まさしく「プレーを使い分けている」わけだ。
ドリブルなんかにしてもフィーゴ・ジダンなんかは足の裏を良く使う。この点はもう説明なんか要らないが、トヨタカップでもペナルティーエリア前でボールを受け足の裏ですばやく引き戻し、DFの股を抜きドリブル突破したプレーなどは震えがくるほどだ(結局相手DFはファールでしか止められずフリーキックになった。)
戦術面でもいろいろあるがフットサルの基本のひとつ「フェイクの動き」をトヨタカップでも見ることが出来た。「フェイク」自体はサッカーでも言われることである。ボールをもらう場所はまず相手の裏、それがだめならDFの動きを見て足元でもらう。しかしここでいう「フェイクの動きは」ほんの一瞬、相手DFと駆け引きしてボールをもらえる状態をつくること。フットサルを始めた時まず言われたのが「ボールをもらう時はフェイクをいれろ」そしていまでもマリオ安光氏(リーガ天竜主宰)なんかはフットサルスクールでフェイク(ガットともいう)の重要性を説く。シュート練習にしろパス練習にしろ、体に染み付くまで徹底させる。ワールドカップでベッカムがフェイクをいれてボールをもらった時なんかはちょっと感動してしまった。
ボールをもらう動きでもうひとつ。昔はボールをもらう時、味方選手の前を斜めに横切るなとよく言われた。それは味方ボール保持者を追い越した時に走った選手の視野から消えてしまい、ボールを受けるタイミングが取りづらくなるからだ。しかし、トヨタカップでもそんな場面は何回も見られた。フットサルなら当たり前だがエイトなんかでボールを回したり、ピボに抜けてボールを受けようとする際も、必ず視野からボールと選手が消えないようにバックステップ・サイドステップを利用して動くことを教わるはずだ。
いまではサッカーでもそのような動きをトレーニングに入れているが、やはりベースはフットサルにあるのだろう。ゴール前の細かい崩しなんかはフットサル的な発想が活きてくると思う。
先日、日比谷の大会でセルジオ越後氏を生ではじめてみた。改めてすごいと思った。お年を召しているから運動量はゼロに近い。でも、プレーの幅だけで若いプレーヤー達を凌駕する。足の裏のボールの動かし方がうまい。(いやすごかった)同じモーションから予測を超える動きをしてくる。改めてフットサルの奥の深さを感じた。
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TETSU Tetsuya Kobayashi
1976年生まれ。平塚江南高校卒業。大磯町在住。元中郡サッカー協会技術委員長。元エスポルチ藤沢スクールコーチ。サッカー地域C級ライセンス保持。現神奈川選抜選手。2002年4月よりジュニアスクールを開校。
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