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小野直樹のアポ無しブラジル紀行
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著:藤沢市サッカー協会フットサル委員会 小野直樹
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リオデジャネイロ編2
とりあえず明日からの予定も決まったので、午後はリオの街を散策しながらフットサルグッズでも探してみようと思い、サッカーショップをみてまわることにした。私の滞在していたところは、コパカバーナビーチというところで、リオの南端に位置している。メインのアトランチカ大通りには大きなホテルが立ち並び、商店街のようなものは見当たらないが、ひとつ裏の通りからは何キロにも商店街がつづき、歩いていると自分の意は背所さえわからなくなりそうだった。
そんな中でいくつかのスポーツショップを見つけ、覗いてみることにした。やはり、サッカー関係のグッズが圧倒的に多い。そして、シューズコーナーには何種類ものフットサルシューズが飾られていた。種類の豊富さからいくとトッパーが圧倒的に多く、以下ペナルティー、アンブロ、ナイキなど日本のサッカーショップとは比較にならないほど揃っていた。価格は店によってまちまちで、大体2000円から6500円くらいで、安いなぁというのが実感であった。
また、リオ市内には南北にメトロ(地下鉄)が走っているのだが、昨年10月に南端のコパカバーナ地区まで延伸されたため、リオの中心地であるセントロやマラカナンスタジアムなど各所へのアクセスも非常に便利になり、われわれ、旅行者にも市内の移動が容易になった。全路線一律料金で一回約60円。チケット売り場で切符を購入し、自動改札を通過する。ホームや列車はとても清潔で安全だ。
そのメトロにのり、セントロへ足を延ばしてみた。そこはまさしく庶民の生活する場といった感じで、人と物がごったがえしている。そして、我々、よそ者が気をつけなければならないことがいくつかある。それは服装と持ち物だ。コパカバーナはリゾート地であり、世界中から観光客が集まっているため、服装はTシャツ・短パン・ビーチサンダルといった具合だ。ところが、メトロで15分ほどのセントロへそのままの格好でうろつこうものなら、思いっきり自分が浮いているのがわかる。さらにカバンなどぶら下げていたら、どうぞ襲ってくださいと言ってるようなものだ。リオは世界有数の危険地帯といわれているので、特に気をつけるべきだろう。襟付き半そでシャツまたはTシャツ・Gパン・黒いスニーカーで手ぶら。これがセントロの風景に溶け込む方法だろう。
しばらく街を歩いていると、ものすごい人通りとところ狭しとものがならんでいる商店街に来ていた。このあたりの店はどこも間口が狭く、奥行きが長い。まさにうなぎの寝床状態である。そして、このうなぎの寝床、奥に行けば行くほどお宝にめぐり会える。その商店街のあるスポーツショップの中へはいってみると、貴重な品や信じられない安い品などいろいろ出てきた。以下がその一例だ。
ブラジルフットサル代表ユニホーム
(フルスポンサーマーク付) 3300円
トッパーフットサルシューズ 1500円
フラメンゴ練習儀 1300円
ボンフィン(手首に巻くお守り) 1本 18円
また、同じ品物でもリオのショッピングセンターでの価格よりおおむね3〜4割も安くなっていた。その他コーヒーなどのおみやげもここで手に入れた後、街の食堂で遅い昼食を摂ることにした。
ブラジルにはシュラスコという有名な肉料理がある。刀のような大きなナイフに肉の塊をいくつか刺したままテーブルへ運び、客の目の前で食べたい分だけ皿に切り落としてくれる料理だ。とても豪快で、おいしい。ところが最近ブラジルでも大変ダイエットへの関心が高く、肉を食べ過ぎるのは良くないといった風潮があり、となると、食べ放題で2000円くらいというのはもったいないということらしい。そこで「ポル・キロ」というタイプの食堂がはやっているようだ。これはシュラスコの肉や野菜、ライス、フェジョン(ブラジル人の主食ともいわれる豆料理)揚げ物などがバイキング方式になっていて、皿に食べたい分を取ったあと、レジでその重量によって代金を支払うというシステムになってる。私もそこで、昼食を摂ったが、たらふく食べて500円くらいだった。とてもリーズナブルでしかも味もなかなかのものであった。
その日の夜はリオ・サンパウロ選手権というサッカーの試合を観るため、サン・ジャヌアーリオというバスコ・ダ・ガマのホームスタジアムへ出掛けた。バスコ対パルメイラスのゲームは3対3のスコアが示すとおり、とても白熱したものだった。バスコにはロマーリオやトーレス(元グランパス)、パルメイラスにはキャプテンとしてサンパイオ(元フリューゲルス)などなじみのある選手が活躍していた。中でも特筆すべきはロマーリオだ。テレビの画面ではボールを持った彼しか見ることができないが、ボールのないときの彼にはいろいろな意味で驚かされた。
とにかくゲーム中の彼は極端に運動量が少ない。監督や他の選手から文句が出るのではとこちらが心配になるくらい動かない。そして、この動かない彼はこの試合で2得点を記録したのである。ポジショニング、動き出しのタイミング、ボールコントロール、シュートすべて完璧だった。やはりロマーリオも子供のころフットサル、ビーチサッカー、フッチバレーを通じて技術や戦術眼を磨いたとのことだ。やはりサッカーヤフットサルの選手は技術が大切なんだなぁ、子供たちには11人のサッカーの試合よりもフットサルやビーチでの遊び感覚のゲームをもっと取り入れなければなぁとあらためて実感させられた。
大騒ぎのスタジアムを足早に引き上げ、夕食もそこそこにホテルで早めに休むことにした。明日からのいよいよはじまるプロのフットサルチーム訪問に備えるために。
(次号へつづく)
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