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最終便

プロフィール●はせがわとものり、神奈川県綾瀬市出身の22歳。2000年4月に創刊された「フットサルマガジン ピヴォ!」では創刊時から編集に携わる。今年2月に退社し現在はフリーとしてフットサルを専門に執筆活動を行っている。

 ブラジル遠征は、なにやらいろいろと大変でした。ブラジル初日に取材のため持参したパソコンが起動しないは、フィルムがエックス線にやられるは(エックス線防止袋の許容範囲をよく見ないで買ったため)、肝心の日系フットサル大会でカゼをこじらせるは……。「ハセ何しにきたの?」と選手に言われてしまう始末だった。

 ま、それは置いておいて、ブラジルはとにかくすごい国だった。サッカー観戦をした日のこと。観戦後、帰りに迎えに来るはずのバスを1時間以上待たされた。何でもサッカー場から7万人のサンパウロサポーターが一斉に出てくるため、周りの道が歩行者天国になっていたのがその理由らしい。「それって事前にわかってたんだろう。だったら何とかしろよ」と思わずツッコミたくなるんだけど、そんなのはおかまいなし。午後10時から試合が始まって終わったのは12時頃、それから1時間以上待たされたんだからバスが着いたときには当然1時を回ってた。それでそのまま宿舎に帰るんだったらわかるんだけど、それからご飯食べに行くんだからブラジルの時間感覚にはついていけない(とか言いながらしっかりご飯は食べたんだけどね)。

 また、宿舎でのこと。ニッポンカントリーからリオに移動することになっていた日の前日、突然オスカーから集合がかけられた。何かと思って集まったら、どうも洗濯が有料だったらしく、その集金をするとの話だった。宿舎のおばさんが洗濯をしてくれていたのだが、それまでの話では「洗濯機が古いから素人が使ったら壊れてしまう。だから洗濯物を出してくれれば洗いますよ」ということだった。それが、である。しっかり洗った枚数まで数えてんだから! ビックリしちゃった。

 これらはあくまでも一例で、他にもいろんなカルチャーショックを受けた。まあ、数えだしたらキリがないのでこの辺で。わずか2週間のブラジルだったけど、僕の価値観はすっかりおかしくなってしまいました。

 最後にフットサルについて僕の意見を。今回僕がこの遠征に同行したのは……行きたかったから。……それじゃ納得できないか。ようは「本気でフットサルに取り組んでる選手を追いかけたい」ということです。アマチュアスポーツであり、多くの選手がフリーターで生計を立てている現状で、20万近くのお金をかけてブラジルに行く。それはフットサルに対して本気である以外の何者でもないわけですよ。そういう選手たちのがんばりはライターとして伝えていきたいし、やっぱり応援したい。そんなわけで、僕も自費を投じてこの遠征に参加しました。

 ファイルとチャレンジは、結果を見てもわかるとおり、ブラジルのチームとは歴然とした差があった。でも、それは行く前からわかっていたこと。それ故に、点差が開いて集中力の散漫な試合を見せられたときはマジで腹を立ててました。記録用にビデオを撮影してたんだけど「何やってんだよ」とか「走れよ」とか「何しにブラジルに来たんだよ」など、ブツブツ文句を言ってる僕の声が入っているはず。でも、それだけ期待をしてるということだから、ビデオを観た選手はそれを聞いて怒らないでくださいな(笑)。 

 この2月までフットサルマガジン ピヴォ!で仕事をしていたんだけど、そこで一番感じたのは、サッカー中心に活動している選手がフットサルプレーヤーを下に見ているということ。トップでフットサルをプレーするにあたって大事なのは、うまいか下手かではなく、どれだけ本気で取り組めるかだと思ってる。これは僕の持論。ブラジル遠征に参加した選手たちには、今回の経験を生かしてもらい、誰もが認めるようなフットサルをみせてほしい。以上。
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