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第5弾

プロフィール●はせがわとものり、神奈川県綾瀬市出身の22歳。2000年4月に創刊された「フットサルマガジン ピヴォ!」では創刊時から編集に携わる。今年2月に退社し現在はフリーとしてフットサルを専門に執筆活動を行っている。

3月12日
 一日フリー。午前9時30分、一行はこれまで宿泊していたニッポンカントリークラブを後にしリオ・デ・ジャネイロへ。バスに揺られること6時間、リオの観光スポット「コパカバーナビーチ」に徒歩3分程のところにあるホテルに到着すると、荷物を置きリオのショッピングモールへ買い物に。

この日まで使用していたニッポンカントリーの宿舎。 リオのホテルから撮った街の様子。奥に見えるのがコパカバーナの海。

 そのさい、僕は板谷、定永、中村の3選手とともに「THAIPING」というタイ料理の店で夕食をとったのだが、バイキング方式のメニューにはきゅうりの酢の物や巻き寿司(わさび付き)の日本食も混ざっていた。これまで、肉やファーストフードなどこってりしたものが続いていたので、サッパリした味付けにみんな大喜び。一皿に盛れるだけ盛って8.70リアル(約500円)という安さもあり、一同大満足でホテルに戻る。

3月13日

チャレンジ オラリア
(ジュベニール)
1−5
1−0

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム
〈得点者〉中村、内池
〈出場選手〉
水口、内田、中村、内池、福角、木暮、岩田、ダニエル、江村、進藤
〈試合経過〉
前半2分に早くも試合が動く。キックインからの浮き球を逆サイドに走り込んできた選手が胸トラップからシュート、オラリアが先制した。5分にカウンターから中村のゴールで同点に追いつくが、13分にワンツーで崩され失点、16分には木暮のミスから得点を奪われる。16分にさらに1点を奪われたチャレンジは、18分にもGKにロングシュートを決められ1−5と大差をつけられ後半を迎えた。後半は得点が動かず均衡状態となり、19分に内池のゴールで1点を返したところで試合終了。後半はチャレンジがオラリアを無失点に押さえた。

FIRE FOX オラリア
2−4 10
2−6

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム
〈得点者〉
〈出場選手〉
原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、坂根、江村
※都合によりこの試合のビデオ検証に時間がかかっています。詳細は追って掲載します。

3月13日
 午前中フリー。多くの選手がコパカバーナビーチへ。12時30分にホテルをチェックアウトし、ポン・ジ・アスーカル、コルコバードの丘にあるキリスト像を足早に観光した。そして、ブラジル遠征最後の試合のためオラリアへ向かった。
 第1試合、チャレンジ対オラリア(ジュベニール)は、前半で勝負が決まってしまったと言える。チャレンジは前半から積極的にプレスをかけたのだが、逆に相手のスピードある攻撃を受け大量失点を喫してしまった。しかし、引いて守る相手に対しチャンスも作った。集中の切れなかったチャレンジは後半を1−0で終え、互角に渡り合った。

試合前のファイルとオラリアの選手たち。 午後に観光で訪れたポン・デ・アスーカ。ロープウェー搭乗口から撮影。

 第2試合のファイル対オラリアは、ブラジル遠征ではじめてとなる2桁失点となった。鵜飼、定永が体調を崩し欠場したが、立ち上がりはボールを支配されてもシュートを打たせず、逆にカウンターからシュートを放っていた。ただ、ここでも悪いクセが出てしまい後半開始30秒で失点を許しズルズルと点差を放されてしまった。後半中盤、集中力の切れてしまった坂根と初めてファイルベンチに入った江村が交代したが、流れは変わらなかった。

 最後に、これは余談だが、選手たちはこの日の対戦カードを会場で知らされている。当初はフラメンゴと対戦する予定で、前日まではブラジル代表のトビアス、シュマイケルなどが所属するバスコ・ダ・ガマと試合ができるとも言われていた。最終的にはリオの1部リーグでプレーするプロチーム、オラリアに落ち着いたのだが、当日会場に着くまで相手がわからないというのは何ともブラジルらしい。日本では考えられないことだ。

3月14日
 オラリアの試合後、バスでそのままサンパウロに移動(車中泊)、ムライ氏がコーチをしているアニアングエラの施設で午前中をフリーにすごす。昼食後、買い物をしてからグアルーリョス空港へ。空港にはオスカーの家族、マリオ・タテヤマ氏、ムライ氏の家族らが駆けつけ、選手たちと最後のあいさつをかわした。
 午後11時30分、一行を乗せたヴァリグ8836便が空へ飛び立った。通算成績、ファイル2勝1分5敗、チャレンジ1勝6敗。2週間に渡るブラジルの旅もようやく終わりを告げた。

アニアングエラの施設でくつろぐ選手たち。 ブラジル遠征を現地コーディネーターとして世話してくれたホベルト・ムライ氏。空港では家族連れで見送りをしてくれた。

〈参加者のコメント〉
●オスカー
 忙しかったけど、観光もできたし、みんな喜んでくれたから良かった。今回の目的は経験を積むことだったから、結果は負けばかりだったけどいいと思う。ファイルは新しいメンバーが入ってからあまり練習をしていないので、これからブラジルの経験を生かして練習していきたい。チャレンジは文字どおりチャレンジだった。いろんなメンバーがいて大変だったけど、早くから仲良くなっていたしみんながんばってくれた。

●板谷竹生
 チームの楽しみな点と不安な点が見えた2週間だった。新しく入って来たメンバーはみんな動けるメンバーだし、オスカーのやりたいこともできると思う。ブラジルの結果はしょうがないけど、日本に帰ってからしっかりとしたものができるんじゃないかなと。あとは、日系人とのプレーは練習を一緒にできないと厳しいかなと思う。それは不安です。ブラジルのチームとは全部が違いました。自分たちがつけいるスキっていうのはホントにわずかだった。相手が油断したときぐらいしかなかった。引いて守ったときにはある程度ディフェンスができたと思うけど、体力がなかったから後半にやられた。

●定永久男
 みんなで練習してないメンバー、悪い言葉だけど“寄せ集めのチーム”でブラジルに来た。でも、チームでこれたのは先につながるかなと思う。今は終わってホッとしてます。ブラジルのチームとはすべてで差があるのはそうなんだけど、相手はプロだからまとまってる。練習してるチームとしてないチームの差がそのまま出た。個人的には、こっちでアリソンとかに教えてもらったことを意識してやったら全然違った。1対1でもけっこう止められたし、それは自信になりました。これが刺激になって、もっとうまくなれたらいいなと思います。

●坂根多加弘
 勉強になりました。特にキーパーの動き方ですね。反射神経もそうだし、アリソンに教わった1対1もそうだし。アリソンに教わってから、1対1の飛び出しは良くなったと思います。それは日本に持って帰ってやっていきたいなと思います。ブラジルのチームはシュートを打つところとやり直すところをよくわかってますね。日本では無理に仕掛けてカウンターを喰らってるんだけど、ブラジルのチームは仕掛けるとこをわかってる。そこに差を感じました。ファイルには入ってまだ2週間なんで、自分がチームにあってるかどうかはまだわかんないですね。

●鵜飼孝
 自分にとっては2回目のブラジルなんだけど、フットサルで来たのははじめて。だから新鮮だった。点を取れなかったし、退場もしてしまってすごく苦い経験だったけど、課題がしっかり見えたんで良かったと思います。ブラジルのチームとは、フィジカルもそうなんだけど、やり方が全然違う。向こうで当たり前のようにできてることでも、僕らはそこまでできない。差は一つや二つじゃないから、その差を一つずつ縮めていければいいんじゃないかなと思う。新しいチームにはすごい可能性を感じました。今までのチームとはまた違った、強いチームができるんじゃないかなと思います。

●原田健司
 自分で思っていた以上にブラジルのフットサルのレベルは高かった。それとは逆に、自分のドリブルがまったく抜けないわけではなかったし、こっちもチャンスを作れた。全然できないというわけではないなと感じた部分もあって、すごく自信はつきました。これから日本でやっていく上で、いい刺激になったと思います。やっぱりスピード、フィジカルには差を感じましたね。大人と子供ぐらいに差はありましたね。ファイルとしては、この経験を生かしていい方向にステップアップしていきたいです。

●岩田雅人
 ブラジルはすごくいいところで楽しかったです。でも、ブラジルのチームを相手に個人で全然通用しなかったのは悔しかったですね。ファイルはまだまだこれからだと思うんで、日本に帰ってからがんばっていきたいです。

●木暮賢一郎
 疲れました(笑)。2チームともゲームに対する意識が高かったかなと思います。特にディフェンスはがんばってたと思うので、来た人全員がいい経験を積めたと思います。個人的に、一番差を感じたのはフィジカルです。チームとしては、相手は毎日練習してるだけあって、動き方が完成されてた。週2回しか練習できないけど、みんなで動けるように意識してやっていきたいです。自分のプレーで通用したものはなかったです。次ブラジルに来たとき、何か一つでも通用すればいいなと思います。

●水口甲介
 いい経験になりました。普段教えてくれる人がいないんで全部が勉強になりました。ブラジルの選手とはテクニックもそうなんですけど、フィジカルが違いました。ボールをもらう前の動きでも、相手の選手は常に自分のポジションを探していたんだけど、自分は止まっていたなと思います。

●江村周人
 これからの自分のフットサル感が少し見えてきたように思います。ボールに対しての執着心は変わりました。僕はまだフットサルをはじめて1年経っていないので全部で差があると思うんですけど、ブラジル人はフットサルのキーパーがどういうものなのかすごく知っているなと思いました。ゴールを守ることは当然なんだけど、守るのも5人だし攻めるのも5人。すべてのプレーにキーパーがかかわっていました。僕のプレーが通用したかどうかはわからないけど、勝ちたいという気持ちはブラジル人にも負けないものを出せたと思います。今の実力は全部出せたと思います。

●中村克史
 成長できて良かったと思います。自分の弱点とか、日本では見えないものがブラジルで見えてきたんで。今までディフェンスはけっこう褒められていたんですけど、こっちの速い攻めではマークが少しずつズレてしまった。でも、それに対して、カバーリングとかがうまくできるようになったのは一番大きかったことですね。ブラジルのチームとは戦術、気持ちに特に大きな差を感じました。フットサルに対しての根本的な考え方も変わりました。またブラジルに来たいです。

●内田真樹
 体力的にキツかった。もう限界。こんなにフットサルやったのはじめてです。ブラジルのチームとは体力、技術、精神面のすべてで差を感じました。それもジュベニールを相手にですから。自分のプレーは全部通用してるとは思うけど、気持ちが通用してなかった。また日本に帰ってがんばります。

●内池達得
 フィジカルの面で差がありましたね。体の大きさとか手足の長さとか。一人一人がしっかりとした技術を持っていて、さらにちゃんとセットもある。気持ちの面も圧倒的に違うし、メンタルの強さも差があったを思います。チームが即席チームだったんだけど、個人的には点を取れたし、ドリブルが通じた部分もあった。そのドリブルでも、もっと直せる部分が見つかったんで、そこをもっと伸ばしていきたいですね。何よりもディフェンスに一番大きな差を感じました。いろいろ学べることがあったんで、日本に帰ってから試してみたいと思います。

●山本典城
 去年はチームでブラジルに来たけど、今年は個人で来た。去年と比べて相手のレベルは落ちてたと思うけど、気持ちの面で“やれるんじゃないか”と思って試合をすることができた。ブラジルのチームとはマリーシアと言われる動きやボールに対する動き、特に最後の一歩で差があったなと思います。今回はいろんな人とチームを作っていったんだけど、そこでいい経験ができた。それは楽しみにしてた部分でもあったから。おもしろかったです。

●進藤彰吾
 自分のチーム以外の人とやって、やっぱりむずかしいなと思いました。でも、関東の人はみんな力を持ってるんで、一緒にできていい経験になりました。アリソンに教えてもらったのはホントにいい勉強になりました。アリソンに教えてもらってからは1対1をけっこう止められてたと思うし、自分の中では全然変わった部分ですね。相手がみんなジュベニールだったんで、自分のプレーが通用したのかはわからないけど、決して負けてはないと思う。

●福角有紘
 いい経験になりました。フィジカル、体力、勝負強さには、ブラジルのチームと差を感じました。自分にプレーで通用したものはないですね。チャレンジは急に集まったメンバーでキャプテンをやったけど、やってることはみんなバラバラだから、チームが一つになるには結果がすべてだと思います。それで負けたから雰囲気はあんまり良くならなかった。去年は決まり事がなくてメチャクチャだったんだけど、自分なりに1年やってきてフットサルをちょっとはわかってきた。今年はオスカーに戦術的なディフェンスも教えてもらったので、フットサルの試合にはなってたと思います。
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