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プロフィール●はせがわとものり、神奈川県綾瀬市出身の22歳。2000年4月に創刊された「フットサルマガジン ピヴォ!」では創刊時から編集に携わる。今年2月に退社し現在はフリーとしてフットサルを専門に執筆活動を行っている。

3月9日

チャレンジ ジョナポリス
/メガファックス
0−4
0−2

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉なし
〈出場選手〉
水口、内田、内池、山本、ダニエル、マルセロ、江村、進藤

FIRE FOX アニアングエラ
1−3
6−3

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉木暮3、マルコス2、板谷、リカルド
〈出場選手〉
鵜飼、原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、、オスカー、定永、坂根
※当日、僕が風邪のためダウンしてしまい試合を観戦できず。ビデオも撮影できなかったため試合経過を記録できませんでした。這ってでも行くべきでした。申し訳ないです。

3月9日
 ブラジル遠征のメインとなる日系フットサル大会の日がついにやってきた。当初、ブラジルをはじめアルゼンチンやペルーなど南米各国の参加も予定されていたが、キャンセルがあいつぎ、最終的にはブラジル(9)、パラグアイ(1)、日本(2)の3カ国のみ。世界大会というには少し寂しい気もするが、すべてのチームが勝ちにくる真剣勝負とあって、ファイル、チャレンジにとって厳しい戦いとなることに変わりはない。

ニッポンカントリーにある体育館の入り口特設テントも立てられ、多くの日系人でにぎわいを見せた。会場では日系新聞も配られた。 大会のために用意されたトロフィーやメダル。

 午後に練習を行い臨んだ夜のゲーム。オープニングゲームではチャレンジがジョナポリスと対戦した。ジョナポリスは日系人に間では有名な「ヤナイ」という強豪チームのメンバーが含まれており、今大会の優勝候補筆頭にあげられているチームだ。

 チャレンジがどれだけ戦えるのかが注目だったが、結果は惨敗に終わった。。新たに加わったダニエルは自殺点を喫し、その友人マルセロも試合出場直後に足を痛めてベンチへ。日系人はともに不発だった。攻撃の要である内池がフィクソに入る場面もあり、ブラジルに来て初の完封負けとなった。チャレンジにとって一番痛かったのが中村と福角の欠場である。ともに体調を崩してしまいベンチに入ることもできなかった。特にキャプテンでありチーム唯一のフィクソ、福角の欠場は大誤算だった。3チームリーグで2チーム勝ち上がりの予選だが、早くも後がなくなった。

 一方のファイルは、現地コーディネーターのムライ氏がコーチをしているアニアングエラと対戦。前半を1−3と劣勢で折り返し、後半も一時は2−5となってしまうが、前からプレスをかけることで徐々にペースを掴む。結局、そこから連続5得点を挙げ逆転勝利、接戦をものにした。大会前に得点王を狙うと意気込んでいた木暮が3得点を挙げるなど、日本人にもようやくゴールが生まれた。
 両チームの明暗が分かれた一日だった。


3月10日

チャレンジ サンタナ
1−1
2−3

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉内田、ダニエル、福角
〈出場選手〉
水口、内田、中村、内池、福角、山本、ダニエル、マルセロ、江村、進藤
〈試合経過〉
前半9分、内池のドリブルからダニエルにつなぎ、最後は内田が無人のゴールにシュートを決めチャレンジが先制。前半残り3分に6ファールを犯し第2PKを決められ同点とされるが、後半11分、ダニエルがフリーキックを絶妙のループシュートで直接決め再びリードする。しかし、13分にカウンターから一点を失うと、15分にはわずか30秒の間に2点を献上。残り2分に相手6ファールで得た第2PKを福角が決めるが反撃もそこまで。

FIRE FOX アララクアナ
4−0
3−1

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉チアゴ2、定永、岩田、木暮、オスカー、リカルド
〈出場選手〉
鵜飼、原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、オスカー、定永、坂根
〈試合経過〉
前半11分にパワープレーから定永のシュートで先制したファイルは、15分に岩田、18分にチアゴ、19分にオスカーがそれぞれ得点を決め、大量リードで後半を迎えた。その後半もファイルの得点は止まらず、11分にチアゴ、16分に木暮、19分にリカルドが得点を挙げ7−1で大勝した。

3月10日
 チャレンジにとって、この大会にかける想いはファイル以上に強かったことだろう。なぜなら、これまでの試合、対戦相手からもわかるようにチャレンジは常にファイルより格下に扱われていたからだ。それでも、練習試合ではファイルと熱戦を演じており、同じように戦えるという自信はあったはず。“同じ土俵”に立ったこの大会、ファイルとあたるまで負けるわけにはいかなかった。

 しかし、背水の陣で迎えたサンタナ戦、中村と福角が復帰しベストメンバーで試合に臨んが3−4で敗れ決勝トーナメントにあと一歩届かなかった。「昨日試合に出られなかったから、僕と中村は信頼を失っていたと思う。だから今日はどうしても勝ちたかった。勝てば信頼を取り戻せたから……」(福角)。ここまで即席チームとは思えないまとまりを見せていたチャレンジだったが、大事なところで一つになれなかった。

サンタナ戦でのチャレンジ。決勝進出にあと一歩届かなかった。 土日に行われただけあり、多くの人が観戦に訪れた。。

 チャレンジは2敗で下位トーナメントへ。ジョナポリスがサンタナ戦で規定違反(ピッチに外国人を1人だけ入れることができるのだが、2人を同時にピッチでプレーさせた)を犯し反則負けとなったことで、チャレンジも抗議文を本部に提出、繰り上げ2位を主張したが結果は変わらなかった。

 アララクアナと対戦したファイルは、後半2分に失点するなど立ち上がりの失点グセはあいかわらずだったが、まったく危なげない試合を見せ大勝した。これまでのプロとの試合とは違い、遅効から得点を挙げることもできた。唯一の不安材料は、鵜飼がこの試合2枚目のイエローカードをもらって退場したことにより、決勝トーナメント一回戦でベンチに入れなくなってしまったことだろう。ファイルは予選1位で決勝トーナメントへの進出を決めた。


3月11日

チャレンジ マリンガ
2−2
3−5

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉内池2、ダニエル2、内田
〈出場選手〉
水口、内田、中村、内池、福角、ダニエル、江村、進藤
〈試合経過〉
前半2分、4分に失点したチャレンジは8分、ダニエルがおとしたボールを内池が決め1点を返す。15分にはGK江村のロングスローをダニエルが頭で合わせて2点目、2−2の同点で後半を迎える。そして後半7分、相手ボールを奪ったダニエルがGKも巧みにかわしシュートを決め逆転に成功するが、追加点を取れず、逆に8分、12分、13分に得点を許してしまう。13分に内池の個人技で1点を返すが16分に江村の判断ミスで失点。17分に内田の個人技で再び1点を加えるが18分にだめ押し点を奪われ追いつけず。

FIRE FOX ニッポン
カントリークラブ
1−1
1−4

〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム)
〈得点者〉マルコス、リカルド
〈出場選手〉
原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、オスカー、定永、坂根
〈試合経過〉
先制したのはニッポンカントリー。前半4分、定永のシュートをキャッチしたGKがロングシュート、定永が戻るが届かなかった。前半6分にマルコスのゴールで同点に追いつくが、その後は膠着状態となり1−1のまま後半へ。均衡を破ったのはニッポンカントリー。4分に1点を取ると、7分、9分、11分と瞬く間に4得点を挙げた。ファイルはチアゴをキーパーにしてパワープレーを仕掛けるが1点を返すに止まる。

3月11日
 第1回日系フットサル世界大会を制したのはファイルではなくブラジルのコペルコチアだった。優勝候補の筆頭と見られていたジョナポリスを破り勢いに乗っていたトゥールマとの決勝戦は、延長戦でも決着が付かずPK戦までもつれ込んだ。両チームともパーフェクトで迎えた8人目、ベストGKに選ばれたニタニ・ホベルトがシュートを止めコペルコチアに優勝をもたらした。コペルコチアは元は果樹園の従業員のためにできたクラブで、現在はクラブチームとして様々なスポーツで活動している。ブラジル予選ではトゥールマ、ジョナポリスに次ぐ3位だったが、本大会で初代チャンピオンという栄光を手にした。

歓喜に沸くコペルコチアの選手たち。 ニッポンカントリー監督のマリオ・タテヤマ氏(中央)。日系大会の後も定永、板谷の両選手に練習方法を教えていた。

 下位トーナメントに回ったチャレンジは初戦で敗退した。集中力の欠けていた前半早々に2失点を許し大敗も考えられたが、そこから持ち直し一時は逆転。だが、そこまでだった。結局1勝もできず大会を終えた。この試合、これまで右足首の負傷をだましながらプレーしていた山本が欠場した。

 優勝の期待がかかったファイルは、3位に入賞したニッポンカントリーに敗れベスト8止まりだった。ニッポンカントリー監督でオスカーの先生でもあるマリオ・タテヤマ氏は「ファイルは後ろで我慢してまわせない。だから引いて守り、ピボに入れてきたボールを取ってカウンターを仕掛けた」と試合後に勝因を語ったが、ニッポンカントリーの4点目、5点目はまさにその形からの得点だった。3月4日にチャレンジとも対戦し敗れているが、そのさいにはベテランを含め5人の選手がいなかったという。

優勝したコペルコチア。 準優勝のトゥールマ。バネスパのジュベニールに所属し、日系人で一番の実力と言われるハファエル選手が大活躍した。
3位のニッポンカントリー。地元だけあってか応援する人の数は一番多かった。 優勝が期待されたFIRE FOXはベスト8に終わった。総合順位は7位。

 対してオスカーは「こっちがいっぱいチャンスを外してたけど、向こうのディフェンスが良かった。最後はシュートがほしかったからチアゴをキーパーに入れたんだけど、それもうまくいかなかった」とのこと。4点差を付けられた終盤パワープレーには出たが、チアゴのロングシュートばかりが目立ち、ニッポンカントリーのディフェンスを崩すまでにはいたらなかった。

 試合後、「もし勝ってたら優勝したコペルコチアとも試合ができたし、負けても3位決定戦でジョナポリスとやれた。もったいないね。負けちゃいけない試合だった」と板谷は言っていたが、まさにそのとおり。決して勝てない相手ではなかっただけに、悔やまれる一戦となった。日系フットサル世界大会の総合順位、並びに個人賞は下記参照(試合結果は第1便をご覧ください)。

〈総合順位〉
1位 コペルコチア(ブラジル)
2位 クルービ・ダ・トゥールマ(ブラジル)
3位 ニッポンカントリークラブ(ブラジル)
4位 ジョナポリス/メガファックス(ブラジル)
5位 アニアングエラ・ニッケイ・クラブ(ブラジル)
6位 バッファローズ(ブラジル)
7位 FIRE FOX(日本)
8位 サンタナ(ブラジル)
9位 マリンガ(ブラジル)
10位 パララクアナ(ブラジル)
11位 チャレンジ(日本)
12位 パラグエイロ(パラグアイ)

〈個人賞〉
MVP グシモト・アレサンドレ(コペルコチア)
得点王 グシモト・リカルド(コペルコチア)
ベストGK ニタニ・ホベルト(コペルコチア)
優秀選手 定永久男(FIRE FOX)
     シウバ・クロビス(ニッポンカントリークラブ)
     アラカキ・ヘネ(ジョナポリス/メガファックス)
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