3月5日
〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム) |
| 〈得点者〉内池 |
〈出場選手〉
水口、内田、中村、内池、山本、福角、チアゴ、江村、進藤 |
〈試合内容〉
試合が動いたのは前半13分。相手ボールを奪った内池がドリブルからそのままシュート、ボール右下スミに決めチャレンジが先制する。だが前半を無失点で押さえることができず、17分に2失点し劣勢で後半を迎える。後半はチャレンジが優位に試合を進める時間もあったが、得点を取ることができず、逆に5分にフリーキックから決められ、その後さらに1失点を喫し1−4で終了。 |
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| FIRE FOX - ウィンプロ |
| 2 |
2−1 |
8 |
| 0−7 |
〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム) |
| 〈得点者〉リカルド、マルコス |
〈出場選手〉
鵜飼、原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、定永、坂根 |
〈試合内容〉
先制したのはファイル。前半7分、相手ボールをカットしたリカルドが、飛び出して来たGKを巧みにかわしてのシュートだった。12分に一端は同点に追いつかれるが、前半残り1分20秒、チアゴのロングパスにマルコスが合わせ2−1で後半へ。しかし、後半開始30秒で失点すると3分にもカウンターから失点、あっさりと逆転を許してしまう。その後は一方的に攻められ、5分、7分、14分、17分、18分と立て続けに失点。後半だけで7失点してしまい結局大敗した。 |
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3月5日
午前フリー。午後1時からニッポンカントリークラブの体育館で練習。この日は、フィールドプレーヤーをマリオ氏が、キーパーを特別コーチとしてやってきたパルメイラスの正GKアリソンがそれぞれ指導した。
アリソンは23歳の若いキーパーで、13歳のときにパルメイラスのインファント(16歳以下)でデビューを飾っている。その彼が定永、坂根、江村、進藤の4人に、前に飛び出す際のポジショニングとその姿勢を伝授した。時間にして約2時間、ワンプレーごとに選手を集め細かい指示を与えた。今回はなかったが、ブラジルでは練習のさいにわざと顔や急所を狙ってシュートを打たれるそうで、定永は「自分で選んだのだから怖かったらやめろとと言われ、そうだなと改めて思った」とプロの取り組み姿勢を学んでいた。
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昼食でのアリソンと選手たち。 |
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ファイルが2度目の対戦となるウインプロ。 |
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練習後、選手たちとアリソンは昼食をともにし、わずかな時間だったが交流を深めた。最後に『なぜキーパーを選んだの』という問いに対するアリソンの答えを紹介しよう。「5際のときなんだけど、父とボールを蹴っていたときに、父のパスを僕は手で受けていたんだ(笑)。父はフィールドプレーヤーになってほしかったみたいだけど、そのときから僕はキーパーが大好きだったんだ」。そりゃあうまくなるわけだ。
練習後、チャレンジ対ウインプロ(ジュベニール[注1])、ファイル対ウインプロがそれぞれ組まれていためウインプロの本拠地パスコアルトメオへ。
先に行われたチャレンジの試合は、前日の試合とはうって変わって追加メンバーのチアゴが絶不調。相手に簡単にかわされてしまい2失点に絡んでしまった。攻撃面ではピボ水口のポストプレーからチャンスが生まれたが、せっかく作ったGKと1対1の場面を決めることができなかった。後半5分に1対1を外した山本は「シュートコースがなかった。股下は狙えて打ったんだけど、打たされた感じですね」と悔やんでいた。
2度目の対戦となったファイルは、前半リードする大健闘を見せた。ボール支配率こそ相手に圧倒されたが、堅い守りからカウンターで2得点。のちにオスカーがもっとも良かった試合としてこの試合を挙げているが、それは前半のがんばりによるところが大きい。 だが、後半はワーストと言えるほど最悪だった。開始30秒での失点を皮切りに7失点、集中力が切れたのは人目でわかり、足は完全に止まってしまった。6失点目をした後半13分以降は日系3選手がフル出場。オスカーは「みんな気持ちが切れてて動けなかった。だから日系人を使った。あれはタイムアウトをとっても変わらない」とその理由をやや不機嫌そうに話したが、その頼みの日系も気持ちは完全に切れていた。
ブラジルまで来てこんな試合を見せられるほうはたまったもんじゃない。勝つためにブラジルに来たのならいざしらず、目的はあくまでも勉強である。それはオスカーがこれまでにも再三言ってきたことだ。ならば、最後までがんばるのが当然の姿ではないか。
それはファイル内でも話し合いがされたようで、試合後、ピッチの灯が消えてもファイルの選手が控え室から出てくることはなかった。おそらく30分以上は待っていただろう。選手が出てきたとき、ウインプロの選手の姿はなかった。
[注1]ジュベニール…19歳以下で構成されたチーム。
3月6日
〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム) |
| 〈得点者〉中村 |
〈出場選手〉
水口、内田、中村、内池、山本、福角、原田、板谷、江村、進藤 |
〈試合内容〉
前半7分、パスカットからきれいにワンツーを決めシュートを放ったミリタルが先制する。対するチャレンジはそのリスタートから5つのパスをつなぎ最後は中村が決め早々と同点に追いつく。その後膠着状態となり1−1のまま迎えた後半、5分にミリタルが再びワンツーからチャンスをつくり得点。その26秒後にも再度失点し反撃の糸口をつかめなかった。 |
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3月6日
午前中練習。ランニング、シュート練習の後、ファイル対チャレンジの練習ゲームが組まれたのだが、この試合が白熱したおもしろい内容だった。ブラジルチームとの試合はビデオに収めていたのだが、このときビデオを持っていなかったことを悔やんだ。
上半身裸のチャレンジは、円陣組み「ウン・ドイス・トレス・チャレンジ!」と気合いを入れて試合に臨んだ。マジである。ワンプレーごとに声を張り上げ、激しくマークにつくチャレンジとは対称的に、ファイルは淡々とゲームをこなしていたのだが、時間が経つにつれヒートアップ。実戦さながらの気迫のこもった試合になった。
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コリンチャンス・パウリスタ入口での集合写真。 |
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チャレンジ対ミリタルの会場となったサンパウロ協会体育館。 |
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ランニングタイムで35分、結果は5−4でファイルの勝ち。ファイルは日系人と前日の試合で左手親指を痛めた坂根が不参加だったが、戦術の確認も意識に入れながらやっていたようで、サインプレーから得点を挙げるなど底力を見せた。一方「やってて本当に楽しかった。日本でこんなゲームはなかなかできないですね」(内田)というように、チャレンジにとっては、負けはしたが手応えのあるゲームとなった。このゲームで即席チームが急速に一つにまとまったのは言うまでもない。
午後は「スポーツ・クラブ・コリンチャンス・パウリスタ」を見学。マーケティング担当のアントニオ・カルロス・テシーラ・マエダ氏の案内により、プール、体育館、サッカー場をそれぞれ見学。日本にはない広大な施設に選手も驚きの連続だった。マエダ氏の話では、コリンチャンスには20競技のチームがあり、なかでもサッカーチームは日本でいう巨人のような人気チームで、そのサポーターは1700万人にものぼるという。
コリンチャンスの施設を見学後、チャレンジ対ミリタル[注1](ジュベニール)のためサンパウロ協会体育館へ。試合は「マークがしっかりつけてない。なによりパスミスが多かった。パスミスから失点してしまった」(進藤)というように、本当にパスミスの目立つゲームだった。ブラジルチームを相手にミスしているようでは勝つのもむずかしい。前半開始早々の決定的なチャンスを中村が外し、終盤に得た2度の第2PKも福角、内池が生かせなかった。
チャレンジの試合後、ウインプロ対サンタナ、サントス対アウカンの2試合を観戦。2タッチで4人がパス回しをするその動きの早さに日本との次元の違いを感じる。ファイルと対戦したウインプロがいかに本気を出してなかったかがわかる。
[注1]ミリタル…・・・・
3月7日
午前中に軽めの練習をし、午後はサンパウロにある巨大ショッピングモールにてショッピング。各々がお目当てのユニフォーム、シューズを購入。特筆しておきたいのは、ほとんどの選手が「FURACAO 2000」というブラジルで大流行しているCDを購入したこと。ニッポンカントリークラブでの食事のさいに必ずと言っていいほど流れた曲で、陽気なチアゴを中心に大合唱した場面も。ブラジル遠征のテーマソング的一枚で日本でも手に入れることができるとのこと。ぜひ買ってみてください。
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| サンパウロのショッピングモールにて。つかの間の休息を満喫する選手たち。 |
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午後10時よりサッカー。サンパウロの本拠地・モルンビースタジアムで「リオ・サンパウロカップ」の決勝、サンパウロ対ボタフォゴを観戦。試合は前半0−1で劣勢だったサンパウロが絵に描いたような逆転劇を見せ2−1で勝利、優勝を7万人の観衆が祝福した。ブラジル遠征の一行も、もちろん興奮状態で、脱いだ上着を振り回しながら総立ちで声援を送っていた。地元テレビのインタビューをされた原田選手は『ブラジルで好きなチーム?』との問いに「ファイルフォックス! ファイルフォックス!」と連呼したそうです。席が離れてたので実際に生で聞けなかった。かなり笑えたみたいです。残念。
3月8日
| FIRE FOX - パルメイラス |
| 0 |
0−2 |
5 |
| 0−3 |
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〈試合時間〉
20ハーフのランニングタイム(前後半とも残り1分はプレイングタイム) |
| 〈得点者〉 |
〈出場選手〉
鵜飼、原田、板谷、木暮、岩田、チアゴ、マルコス、リカルド、定永 |
〈試合内容〉
これまでの試合でもっとも前からプレスをかけてきたパルメイラスを相手に、前半開始からピンチの連続だったファイルは5分、原田がフリーでシュートを放つがGKアリソンの右腕に防がれ先制点のチャンスを逃す。その後13分にカウンターから先制されるが、ねばり強い守りを見せ追加点を許さない。残り1分に失点をしてしまうが0−2と接戦のまま後半へ。後半も前半とまったく同じ状態であったが、3分、16分と失点を許してもファイルの気持ちが切れることはなかった。残り1分を切ったところでパルメイラスが留めの1発を決め0−5で終了。 |
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3月8日
前日の帰りが午前4時30分、ほとんど朝みたいなものだったので、午前中はほとんどの選手が爆睡した。午後は前日に続きショッピング。この日は日系人街のリベルダージュへ。ここではTシャツやボンフィンを購入。午後5時にリベルタージュを後にしサンパウロ協会体育館へ移動、午後7時30よりファイル対パルメイラス[注1]の試合が行われた。
この一戦、はっきり言ってしまえば完敗だった。ファイルに付け入るスキは全くなかった。決定的なチャンスは前後半にそれぞれ1回ずつあり、得点をするチャンスはあったが、観ていて勝てる気がしなかった。それほど圧倒的な差を感じた。
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| ファイルに圧倒的な実力差を見せたパルメイラス。 |
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印象的だったのは、ゴールクリアランスでパスを出す場所がなく仕方なくロングスローする定永の姿。「まだ新チームになってセットができてないから、みんなその場で突っ立てるだけ。だから相手にピタッとつかれたらパスを出すところがなかった。苦しかった」とその心境を語った定永だが、守りでは大活躍だった。再三のピンチを防ぎ、アリソンからも「練習したことが生かされていた」という言葉をもらった。これまで後半は坂根に交代していたが、怪我をしていたため定永がフル出場。坂根には申し訳ないが、定永のフル出場が失点を5で押さえた最大の要因だと言える。
完敗ではあったが、ウインプロ戦とは違い選手は最後まで集中したプレーを見せてくれた。選手も内容には満足していたようで、試合後の晴れやかな表情がそれを物語っていた。9日からの日系フットサル世界大会に向けて弾みのついた1戦だった。
宿舎に戻ったさい、トッパー[注2]のブラジル本社からブラジル遠征参加者全員にシューズが提供された。プロ選手でなければあり得ないこのプレゼントに、選手は大感激の様子だった。
[注1]パルメイラス…サンパウロ州のプロチーム。州リーグに参加。
[注2]トッパー(TOPPER)…ブラジルのスポーツメーカー。ブラジル遠征の一行が訪れたコリンチャンスの公式スポンサーにもなっている。ファイルにもシューズ等を提供しており、フットサルグッズは日本のスポーツ店でも販売されている。
(次回につづく・・・) |