2012シーズン振り返り座談会 その6

国内編 -2-

 2012シーズンが終わった今こそ問いたい
   「なぜ、フウガじゃなかったのか!?」

(構成/高田宗太郎) 

フットサルネット プレーオフ導入の目的の2つ目、

「プレーオフ進出争いが、
リーグ全体に波及して盛り上がる」

については、どうですか? 

今年は名古屋の優勝が早く決まりましたが、
2位、3位を目指すチームがいて、
リーグ戦終盤もそこそこ盛り上がった、
という意見もありますが。

 

高田 その効果はあったと思います。

進出圏内にいるチームのモチベーションは
例年の同じ時期より高かったですし、
そのチームと対戦する圏外のチームも
一矢報いようと頑張った。

そういう試合のテンションの高さは、
お客さんにも伝わったと思いますし、
実際、観客動員数も悪くなかったですから。

【参加メンバー】 ご存知3人組

  

+++[スポンサー]+++

++++++++++++++++

 

菊地 たしかに、それはよかったと思います。

ただ、何が起こったかというと、
2、3位を目指すために
名古屋戦を諦めるチームが
出てきちゃったんです。

仮に今年、プレーオフ制度がなかったとしたら、
どのチームももっと名古屋に抵抗したと思う。

これは、名古屋が大独走した要因の1つだと思いますね。

 

高田 はなから3位入賞を目指して
ペース配分に気を使っていたチームが
多かったですよね。

 

菊地 シーズンを通じて
名古屋を「どうにかして、やっつけてやろう」と
考えていたのは、
大阪と府中ぐらいじゃないかな。

よく聞こえてきたのは、
「名古屋戦も大事だけど、
そこで頑張ったあとの名古屋ショックで、
次の試合を取りこぼさないようにしたい」
というコメント。

名古屋戦も
「大事だし、頑張る」と、
言うけれども、
実際のところは、
捨てているような雰囲気を感じましたね。

 

フットサルネット 平等に負ける。

そういう空気が無敗につながった部分もあると。

 

 リーグ全体としては
そうかもしれませんが、
試合単体では
メリットは大きかったと思います。

プレーオフに絡んでいることが、
その週末のホームゲームに
足を向けさせる理由づけになった。

クラブは「プレーオフが懸かった」と
アナウンスできますし、
それがお客さんの動機になるのは、
すごくいいことだと思いました。

 

フットサルネット 3人とも、プレーオフ進出争いが、
優勝争い以外のモチベーションや
見どころになったのは、○という見解ですね。

 

高田 はい。

ただ、そういう効果が得られることは
もっと前から予想ができたわけで、
やはり、制度自体の導入時期が遅かったなと。

 

  「1、2年遅い」というのと、
「お客さんが本当に求めているものと
ズレがある」というのは、
Fリーグが発足してから
ずっと続いている傾向ですよね。

同じことが、浜松の参入にも言えますよね。

 

フットサルネット そうですね。

 

  壁の向こうでいろいろなことが
決められてしまっている。
という感覚を、
お客さんも持っていると思いますよ。

なぜ、浜松だったのか、
その理由が明確にアナウンスされず、
入った浜松は負け続けた。

言ってしまえば、Fリーグは、
結果が見えている試合を
1つ増やしてしまったわけです。

そんな悠長なことをやっている余裕は
ないと思うんです。

 

高田 カズバブルでうやむやになっていますが、
非常に苦しい状況ですからね。

本当に「なぜ、浜松だったのか!?」ですよ。

運営能力にしても、
例えば、来ると言っていた監督が来なかったりと、
高い評価はできないものでしたし。

 

  その運営能力を、誰が評価して選んだのか。

厳しい言い方ですが、Fリーグには、
マイナー競技だからスルーされてしまっている点がたくさんある。

それではいけないと思う。

これは、カズ効果から学ぶべきことでもあって、
「何かアクションを起こしたら、良くも悪くも注目を浴びる」
ということにもっとどん欲になって、
そこにプライオリティを置いてほしい。

 

フットサルネット 「なぜ、浜松だったのか!?」
そして、「なぜ、フウガじゃなかったのか!!?」というのは
多くのファンが抱いている疑問でしょうね。

 

  墨田区体育館で行なわれる
関東リーグの試合の平均観客動員数は1000人を
超えていますからね。

これは、Fリーグという興業をやる上で
ものすごく大事な実績ですよね。

 

高田 競技実績は地域最高。

地域チャンピオンズリーグ4連覇で、
全日本選手権では準優勝。

実力はFリーグの上位クラスに匹敵すると思います。

さらに、フウガを望む声は、
全日本選手権で対戦したFリーガーからも
聞こえてきた。

参入チームを選ぶ際に、
「長い目で見て」というのは大事だと思うんですが、
「現時点」も同じように大事だと思うんです。

再来年が来なければ、
5年後も10年後も来ないわけじゃないですか。

 

フットサルネット 現状に対する危機感と、
それをどのスパンで解決しようと考えているのか、
その両方において、Fリーグの中の人達と、
ファンも含めた外の人達との間に
温度差があるのかなと思いますよね。

 

  誤解のないように
断っておきたいんですが、
浜松がFリーグに入ることを、
否定はしていないんです。

レベルの高い東海リーグから
1つのトップとして、
静岡というサッカーが盛んな県の
浜松が入ったことは、悪いことだけではなかった。

全日本選手権の静岡ラウンドでは、
ファンの姿も見られましたし、
種が撒かれた部分はあったと思います。

ただ、優先順位として、
来年でも再来年でもよかったのではないかと。

なにより浜松自体が、
今年Fリーグに入ったことで苦しんだと思うんです。

 

フットサルネット 力がまだ足らない状態で入って、
背伸びするのは、かなりキツかったでしょうね。

 

 結果的に「すごく弱いチーム」
というレッテルを貼られて。

これは、クラブにとって、
イメージダウンですよね。

今年の参入チームが
浜松だったことは、
浜松にとっても、フウガにとっても、
Fリーグにとっても損だったと思います。

(つづく)


 

【本エントリの著者】
高田宗太郎
URL:
1982年1月6日生まれ、神奈川県出身。 2004年春、東海大学工学部を卒業。在学中にフットサルの魅力に取り憑かれ、卒業と同時に当時唯一のフットサル専門誌だったフットサルマガジンピヴォ!の編集者になる。2006年春からは編集チーフを任され、2008年3月に4年務めたピヴォ!を退社。以降、フットサルライターとして活動中。フットサルの本 質と向き合うことを目標とし、モットーは「フットサル対して謙虚であれ」。
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