2012シーズン振り返り座談会 その3

日本代表編 -3-

 なされていない内容の検証
   ポルトガルには負けた、と思っていたほうがいい。

(構成/高田宗太郎) 

フットサルネット 次はW杯での結果と今後、
について話をしたいと思います。

 

  身も蓋もない言い方かもしれないですが、
これぐらいでよかったのかなと、
思っている部分もあるんです。

 

フットサルネット それはどういう?

 

  もちろん、ウクライナに勝って
ベスト8に進んで欲しかったですし、
なでしこのような現象が起きればよかったな
と思う部分もある反面、
おかしくなっちゃうこともあるのかなと。

【参加メンバー】 ご存知3人組

 

北健一郎(フリーライター)

菊地芳樹(サッカー足ワザ雑誌「ストライカーDX」 編集長)

高田宗太郎(フリーライター)

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高田 反動も怖いしね。

 

  そうそう。結果を出して、
注目をされることによって
何もかも全てが変わってしまうとね。

その怖さを、なでしこジャパンの
アルガルベカップを見て感じたんです。

 

フットサルネット ほうほう。

 

  結果を出したことで
ものすごい注目を浴びて、
だからこそアルガルベカップは
生中継された。

なでしこジャパンは、
一回ピークを迎えたチームを作り直す
という当然のことをやっていたんですが、
見ている人達には、
「あの、なでしこジャパン」とは違うものに映って、
期待感を裏切る部分が強くなってしまう。

 

フットサルネット ライト層はとっては、
そうでしょうね。

4年契約をしたミゲルのチームも
次のサイクルに入ります。

もし、4月のスペイン遠征に注目されたら、
「なんじゃこりゃ」となりかねないですからね。

 

  ミゲルジャパンはW杯で、
それなりの結果を出しましたし、
ポルトガル戦は劇的なゲームでした。

けれど、フットサルの真の面白さは
見せられなかったというか、
見られなかったと思うんです。

でも、ちょっとでも興味を持ってくれた人はいて、
その人が全日本選手権決勝の名古屋対フウガのような
試合を見てくれたら、「もっと面白いな」と気付くと思うんです。

そういう伸びシロを残したという考え方をすれば、
悪くない結果だったと思います。

 

高田 僕は、出来過ぎ、というか、
本当に良くやってくれたと思いますね。

国内親善試合、引き分けたブラジル戦、
カズがゴールしたウクライナ戦、
そして本番。

一連の流れが、本当にいいほうに転がったというか、
よく引き寄せたなと思います。

 

  ただ内容については、
カズが入ったことによって、
ちょっとボヤけてしまったな、
という気はします。

世界相手に何ができて、
何ができなかったか、
があまり検証されていない。

今回ミゲルジャパンが強豪国相手にやれたこっとて、
実際のところパワープレーだけだったと思うんですが、
みなさんはどうですか?

 

菊地 それは、一理あると思う。

1試合の中で、パワープレーというのは、
あくまで最後の手段であって。

それを出さざるを得ない状況に
持っていかれてしまったというのは、
それまでの流れを作れなかったということ。

ブラジルとポルトガルに対して、
4年前と同じように歯が立たなかった時間帯
というのはあったわけで、
その部分に関しては、
日本が成長しているのかどうか、
わからなかった。

 

  相手がやってくることは、
ミゲルが来たこともあって、
僕らもわかったじゃないですか。

なんだかよくわからなかった4年前と違って、
今回はわかったうえで相手に上回られてしまった。

 

高田 今回は、大枠は同じ公式で勝負したんだけど、
スピードと精度の差でやられてしまったという感じですよね。

 

菊地 「あ、ここ危ないよね」って場面で、
「ああ、やられちゃったか」というね。

結局、個々の力の差なんだよね。

 

高田 ブラジル戦、ポルトガル戦では、
それが顕著にでましたよね。

次の4年で、プレースピードとプレー精度を
詰めていくべきだと思いますし、
その先にディテールの勝負が待っていると思います。

 

フットサルネット ただ、4年前のブラジル戦は
1-12で、今回は1-4。

スコア的にはだいぶ縮まりましたよね。

 

菊地 それは、これ以上点差が開くと
グループリーグ突破が難しくなると
判断した時点で、日本がボールを
持ちにいったからだと思います。

つまり、ボールポゼッションして
時間を削った。

そういう戦い方ができるようになったのは、
進歩ではあるんだけど。

立ち合いがよくないんだよね、
相撲でいうところの。

 

フットサルネット 立ち合いというのは、
最初の時間帯ですか。

 

菊地 0-0の状況で、
バーンってぶつかり合ったところですよね。

 

  極論すると、ブラジル戦は試合時間が
半分になったというだけなんですよ。

立ち合いのままバーンってやって、
そのまま続けていたら、
2-8になっていたかもしれない内容でしたから。

 

高田 立ち合った瞬間、
相手の力量がわかるようになったというのは、
あるかもしれないですね。

 

菊地 それで一生懸命とりつくろいにいったというのが、
ブラジル戦とポルトガル戦。

ただ、ポルトガル戦は、
土俵際で秘策のパワープレーが
炸裂して、"同体"に持ち込んだ。

 

  受験に、試験用のテクニックを使って
受かったというか。

ちゃんと理解して頭がよくなった、
というのではなく、優秀な先生に
小手先のテクニックを教わって
ギリギリ合格ラインに乗ったというイメージなんです。

本当の実力がついたようには見えなかった。

ただ、4年前だったらブラジル戦で
やったような時間を削るパワープレーは
できなかっただろうし、それは、
Fリーグ効果だと思う。

 

菊地 ホントそうだよね。

ゲームマネージメントの部分で、
そういう効果はでていたと思う。

 

フットサルネット 4年前のロシア戦と
同じように勝ち点を取らなきゃいけない状況で
迎えたポルトガル戦では、
一気に失点してしまいました。

4年前と同じように1-9ということも十分あったと。

 

  そう思います。

あれは完全に負け試合でしたからね。

ミゲルのパワープレーが成功したことは
見たことがなかったですし、
ギャンブルに勝ったという印象です。

 

フットサルネット 小宮山も、
「負け試合だった」と試合後に
いっていましたからね。

 

  ポルトガルとは、
引き分けたと思わないほうがいいでしょうね。

ポルトガルとの勝負には完敗した、
ただ、試合は5-5で終えることができたと。

そこを勘違いすると、
4年後も同じ結果になってしまうと思います。

 

菊地 ただ、あのレベルの一角を崩さないと、
ベスト8以上は狙えないわけで。

それを考えると、頭が痛いところではあるよね。

(つづく)

 

【本エントリの著者】
フットサルネット事務局
URL: http://www.futsalnet.com
フットサルネットの管理人です。各種お問い合わせ、ご意見・ご要望は私宛にお願いします。
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