[Fリーグ菊地プレビュー] 第20節の「大阪v大分」「北海道v花巻」「湘南v神戸」3試合

12月25日(土)、26日(日)に愛媛、北海道、小田原で開催される、Fリーグ2010 第20節の3試合のプレビューをお送りします。

対戦カードのこれまでのFリーグの全結果付き!!

(本文・菊地芳樹)

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vs

チームの雰囲気は正反対
激震・大阪、魂を見せるか!?

12月25日(土)14:00キックオフ 今治市営中央体育館
シュライカー大阪 対 バサジィ大分
>>勝敗データ

大阪(5位 8勝3分8敗 勝点27 得点48 失点53)
大分(3位 10勝2分7敗 勝点32 得点80 失点64) 

 

 大阪は今節、ホームゲームとして、スクール活動などでゆかりのある愛媛県今治市で、Fリーグ初となる試合を行う。ところが既報のとおり、アドリアーノ監督が辞任。原稿執筆時点では、この試合で誰か指揮をとるのかはわかっていない。

 確執があったといわれるブラジル人3選手が、アドリアーノが去ったからといって、「では」とピッチに出てくるのも、変に感じる人もいるだろう。とにかく、4連敗とチームが崩れてしまった後に、どんなプレー振りを見せてくれるのかに注目しよう。前節を見てもわかったが、大阪はラインの高低をコントロールできる柔軟性かつ手堅い守備でリズムを作るチーム。一方でボールを持たされる戦いになると苦戦する傾向があるが、どうなるか。キャプテン一木秀之の「120パーセントでやる!」とのコメントに期待したい。

 反対に大分は、前節守備の要であるディドゥダを出場停止で欠きながら、出場メンバーのほとんどが何かしらのゴールに絡み、北海道に9-1と大勝。チームは大いに盛り上がった。以前に比べて、チームのパススピードが上がっているのは、選手間の意思疎通がよくなっている証拠だろう。
そして、大勝にも23歳のキャプテン仁部屋和弘が、「今日は大量点だったが、1試合分の勝ちでしかない」と殊勝なコメントを残した。若いチームのメンタル面での成長を感じさせる一幕だった。

 とはいえ、その考えをプレー面で表現できなければまったく意味がない。「大分よくなったなあ」と感じながら、次の試合でコロっと負けてしまったりして、僕は今季もう何度も振り回されたか。

 もし、大阪が前節の反省から選手たちがひとつにまとまって向かってきたら、その勢いに気圧されそうな予感もある。いかにも今節は危ない。

 過去の対戦は五分の成績といっていい。今季も1勝1敗のイーブンだ。

 

過去の対戦成績
大阪の4勝2分5敗

 

vs

 

北海道は苦しい選手のやりくり
しかし花巻には今季2勝中

12月26日(日)14:00キックオフ 小樽市総合体育館
エスポラーダ北海道 対 ステラミーゴいわて花巻
>>勝敗データ

北海道(7位 7勝2分10敗 勝点23 得点57 失点74)
花巻(10位 3勝1分15敗 勝点10 得点41 失点71)

出場停止
嵯峨祐太(北海道)

 

 今季、小樽で2回目のホームゲームとなる北海道。前節、「正直振り返りたくないほど悔しい試合」(小野寺隆彦監督)と、大分に1-9と粉砕された北海道は、主力3人を欠いてのゲームで「想像以上に苦しい敗戦」(小野寺監督)を喫した。選手間のあうんの呼吸が生命線のチームにあって、主力をまとめて欠いたことで見せたもろさ。

 この試合、前節欠場した鈴木裕太郎は戻ってくるだろうが、仲村学は大ケガ、水上玄太のコンディション不良は復帰のタイミングが読めない。そして、嵯峨祐太も出場停止だ。前節同様、セカンドセットは即席のメンバーになりそうで、今回も苦しい戦いを強いられるかもしれない。

 ただし、今季、花巻相手には2連勝中だ。ちなみに佐々木洋文はどちらの試合でもゴールを挙げている。大分戦も時間帯によってはゴールチャンスを作っていただけに、決定機を確実に決める集中力も意識したいところだ。

 花巻は言ってみれば、「20分はいいプレーができる」チームだ。前半だけでいえば、今季はいい出来の試合がいくつもあった。ところが問題は後半。チーム内のレベルの高い選手を重用することで体力が尽きるのか、最後には負けているという格好である。

 チーム内で、選手の実力による序列はハッキリしている。

 チーニョ、アンデルソン、渡邉知晃の3枚看板の次には、久光邦明、後呂康人の元町田組と半田徹也の3人が入ってくる。この後須崎充樹、最近では長谷川翔太が続いている形になるが、この7人目以降のプレーが正直心もとないのだ。

 前節は残り2分までリードし、今季4勝目の最大のチャンスが訪れたが、そこから逆転されてしまった。メンタル面はキツいところがあるだろうが、それは北海道も同じ。4勝目のカギは、この7人目以降のレベルアップにかかっていると思う。

過去の対戦成績
北海道の4勝0分1敗

 

 

vs

 

守備に目処。連勝を目指す湘南
勝ち星の少ない神戸もここで何とか

12月26日(日)17:00キックオフ 小田原アリーナ
湘南ベルマーレ 対 デウソン神戸
>>勝敗データ

湘南(9位 5勝3分11敗 勝点18 得点56 失点82)
神戸(4位 8勝5分6敗 勝点29 得点58 失点59)

出場停止
吉川智貴(神戸)

 

 前節は大阪に対して粘りの守備を見せ、僅差で振り切り勝利した湘南。「即戦力として取った」(小野直樹監督)という、新戦力のGK渡邊良太と近藤純也もプレーし、特に先発した渡邊は持ち前の「試合中常に指示を出し続け、集中し続けられる」(小野監督)という特徴を生かし、チーム全体を操る中で好守を見せた。これは、これまでレギュラーだった冨金原徹にも好影響があるはずで、「切磋琢磨していけばゴレイロは安泰」と、小野監督も期待している。

 選手たちも、大阪戦の勝利は「自信を持てる内容だった」(関新)とのこと。守備に重きを置いている分、これまでの人数をかけて激しく攻め立てるオフェンスはあまり見られなくなった。この点で2年連続得点王を狙うボラのプレーに、影響が出ないか心配されるところ。だが、守備を整えて自信をつけたチームが、ここからチーム全体としてどこまで巻き返していくのかは、残り試合の見どころになるだろう。

 名古屋と対戦した前節の神戸は、0-2の敗戦。善戦むなしく完封負けを喫した。鈴村拓也のケガによる戦線離脱は痛いところだが、新戦力ベッチーニョもこれからチームにフィットしてくることが期待され、チーム力のバランスにいい変化が生まれる可能性もある。

 現在4位の神戸だが、原田浩平からは「最近勝ち星がない。(湘南戦)はアウェイですが、絶対に勝って年を越したい」とコメントがあった。調べてみると、意外にもここ7試合でわずか1勝。あとは3分3敗という成績なのである。

 自陣に引いて守る湘南のディフェンスに、神戸がボールを回して崩していく展開が予想されるが、その中キレのある動きで相手守備網をかき回す吉川智貴が出場停止。もう7試合もゴールのない、原田浩平に突破口を開いてもらいところだが......。

 

過去の対戦成績
湘南の1勝3分7敗

 

 

<大阪v大分の勝敗データ>

Fリーグ第6節
2007/10/28(日)佐伯市総合体育館
大分 7(2-0、5-1)1 大阪
得点
(分)7分松田マルシオ
(分)11分松田マルシオ
(阪)29分安川知宏
(分)30分白方秀和
(分)31分松田マルシオ
(分)31分松田マルシオ
(分)33分オウンゴール
(分)39分松田マルシオ

Fリーグ第14節
2007/12/22(土)北九州市立総合体育館
大阪 2(0-2、2-1)3 大分
得点
(分)2分白方秀和
(分)7分白方秀和
(阪)31分岩岡慶宜
(分)34分仁部屋和弘
(阪)35分原田健司

Fリーグ第19節
2008/2/3(日)大阪市中央体育館
大阪 2(1-1、1-0)1 大分
得点
(阪)16分西裕輔
(分)18分仁部屋和弘
(阪)39分一木秀之

Fリーグ第6節
2008/8/23(土)大分県立総合体育館
大分 2(2-0、0-1)1 大阪
得点
(分)12分江口学
(分)16分小檜山譲
(阪)30分松宮充義

Fリーグ第11節
2008/11/9(日)大阪市中央体育館
大阪 2(1-2、1-3)5 大分
得点
(分)14分蒲原旭
(阪)15分林浩平
(分)18分蒲原旭
(分)31分神敬治
(分)38分西村竜司
(阪)38分林浩平
(分)39分仁部屋和弘

Fリーグ第17節
2009/1/11(日)広島グリーンアリーナ
大分 2(0-2、2-2)4 大阪
得点
(阪)2分岸本武志
(阪)14分村上哲哉
(分)24分小檜山譲
(阪)24分村上哲哉
(分)26分武石高弘
(阪)31分岸本武志

Fリーグ第1節
2009/8/22(土)国立代々木競技場第一体育館
大阪 2(0-0、2-2)2 大分
得点
(阪)25分一木秀之
(阪)28分吉成圭
(分)30分小曽戸允哉
(分)35分白方秀和

Fリーグ第17節
2009/12/13(日)ビーコンプラザ
大分 3(2-1、1-2)3 大阪
得点
(分)2分西村竜司
(分)9分西村竜司
(阪)15分エビーニョ
(分)27分オウンゴール
(阪)31分永井義文
(阪)33分永井義文

Fリーグ第19節
2009/12/27(日)岸和田市総合体育館
大阪 1(0-0、1-0)0 大分
得点
(阪)33分ドゥダ

Fリーグ第7節
2010/9/20(月)べっぷアリーナ
大分 0(0-1、0-0)1 大阪
得点
(阪)17分ドゥダ

Fリーグ第10節
2010/10/16(土)国立代々木競技場第一体育館
大阪 1(0-2、1-2)4 大分
得点
(分)6分ディドゥダ
(分)8分仁部屋和弘
(分)23分アンドレ
(分)34分西村竜司
(阪)35分林浩平(第2PK) 

 

<北海道v花巻の勝敗データ>

Fリーグ第2節
2009/8/30(日)花巻市総合体育館
花巻 5(1-0、4-0)0
得点
(花)11分千葉裕也
(花)24分チーニョ          
(花)36分肥沼謙         
(花)39分千葉裕也         
(花)39分渡邉知晃

Fリーグ第13節
2009/11/15(日)苫小牧市総合体育館
北海道 4(2-0、2-2)2 花巻
得点
(北)9分水上玄太
(北)18分仲村学(第2PK)
(北)20分伊藤淳
(花)35分アンデルソン   
(花)37分オウンゴール  
(北)38分鈴木裕太郎      

Fリーグ第25節
2010/2/14(日)水沢総合体育館
花巻 2(1-3、1-0)3 北海道
得点
(北)5分仲村学
(花)6分千葉裕也
(北)7分上貝修
(北)19分水上玄太
(花)36分出浦知弘

Fリーグ第7節
2010/9/19(日)花巻市総合体育館
花巻 1(0-1、1-3)4 北海道
得点
(北)11分水上玄太
(北)29分上貝修
(北)30分室田祐希
(北)32分佐々木洋文
(花)35分半田徹也

Fリーグ第10節
2010/10/16(土)国立代々木競技場第一体育館
北海道 2(2-0、0-1)1 花巻
得点
(北)12分辻良樹
(北)13分佐々木洋文
(花)22分橋本和昭

 

<湘南v神戸の勝敗データ>

Fリーグ第7節
2007/11/3(土)小田原アリーナ
湘南 3(2-1、1-1)2 神戸
得点
(湘)2分ジオゴ
(神)13分原田浩平
(湘)13分野嶋倫
(神)23分伊藤雅範
(湘)25分シニーニャ

Fリーグ第13節
2007/12/9(日)ホワイトリング
湘南 2(1-2、1-0)2 神戸
得点
(神)7分山元優典
(神)15分小川亮
(湘)18分大地悟
(湘)36分奥村敬人

Fリーグ第18節
2008/1/27(日)姫路市立中央体育館
神戸 5(2-2、3-2)4 湘南
得点
(湘)7分篠崎隆樹
(神)11分オウンゴール  
(湘)15分篠崎隆樹
(神)18分定野智人
(神)24分オウンゴール
(湘)27分篠崎隆樹
(湘)34分篠崎隆樹
(神)37分岸田健太郎
(神)38分畠山フランキ タダシ

Fリーグ第7節
2008/8/31(日)小田原アリーナ
湘南 4(0-3、4-6)9 神戸
得点
(神)3分田中智基
(神)4分畠山ブルノ タカシ
(神)16分西谷良介
(湘)20分岩岡慶宜
(神)22分比嘉リカルド
(神)26分畠山フランキ タダシ
(神)29分伊藤雅範
(神)29分畠山ブルノ タカシ
(湘)30分曽根田盛将
(神)31分オウンゴール
(神)34分山元優典
(湘)37分関新
(湘)38分シニーニャ

Fリーグ第13節
2008/11/30(日)尼崎市記念公園総合体育館
神戸 7(1-2、6-1)3 湘南
得点
(神)5分畠山ブルノ タカシ
(湘)12分三井健
(湘)17分久光重貴
(神)20分田中智基
(神)23分伊藤雅範
(湘)32分三井健
(神)34分畠山ブルノ タカシ
(神)34分原田浩平
(神)36分山元優典
(神)37分原田浩平

Fリーグ第16節
2009/1/10(土)広島グリーンアリーナ
神戸 2(1-0、1-1)1 湘南
得点
(神)19分山元優典
(神)31分畠山フランキ タダシ
(湘)39分曽根田盛将

Fリーグ第1節
2009/8/22(土)国立代々木競技場第一体育館
神戸 4(1-0、3-0)0 湘南
得点
(神)17分岡崎チアゴ
(神)31分脇真太郎
(神)36分岡崎チアゴ
(神)37分西谷良介

Fリーグ第17節
2009/12/13(日)小田原アリーナ
湘南 1(0-0、1-3)3 神戸
得点
(神)20分伊藤雅範
(神)22分西谷良介
(湘)23分江藤正博
(神)35分千綿リカルド

Fリーグ第19節
2009/12/26(土)グリーンアリーナ神戸
神戸 3(0-1、3-2)3 湘南
得点
(湘)6分ボラ
(湘)24分ボラ
(神)26分山蔦一弘
(湘)34分久光重貴
(神)36分伊藤雅範
(神)36分山田ラファエル ユウゴ

Fリーグ第7節
2010/9/20(月)姫路市立中央体育館
神戸 6(2-3、4-2)5 湘南
得点
(湘)6分瀬戸真司
(湘)7分田中智基
(神)14分畠山フランキ タダシ
(湘)16分ボラ
(神)18分西谷良介
(神)25分鈴村拓也
(神)33分山田ラファエル ユウゴ
(神)34分岡崎チアゴ
(湘)34分ボラ
(神)38分山田ラファエル ユウゴ
(湘)39分ボラ

Fリーグ第10節
2010/10/17(日)国立代々木競技場第一体育館
湘南 3(1-1、2-2)3 神戸
得点
(湘)2分田中智基
(神)5分原田浩平
(湘)27分ボラ
(湘)27分江藤正博
(神)31分鈴村拓也
(神)39分岡崎チアゴ 

 

【本エントリの著者】
菊地芳樹
URL:
1971年、神奈川県出身。明治大学卒業後、学研に入社。サッカー誌、ゴルフ誌の編集部を経て、フリーに。現在は「サッカー足ワザ」雑誌のストライカーDX編集部スタッフの仕事を中心に活動中。大学時代にサロンフットボールをプレーした関係で、フットサルは90年代半ばの創成期より興味を持って取材開始。各種マッチレポートのほか、実用書も多く手がけ、現在に至る。
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