[PUMA CUP 2010] 全日本フットサル選手権1次リーグレポート (2/2)
当たり前を確認した
Fと地域の差
Fリーグができてから、3回目となる今大会。今回も「Fリーグ勢に挑む、予選を勝ち抜いてきた地域リーグ勢」という見方があった。
戦いの後、いくつかの地域リーグ勢に話を聞くことができた。その感想は概ね共通している。「1対1ではそんなに負けていないと思う」(LINDBARECAO・定野智人)ものの、いざ勝負してみると、いろんな面で差を感じるようなのである。
(文・菊池芳樹)
「サインプレーやセットプレーに対応できなかった」(Banny・久保明斗)
「体の強さ、フィジカルが違う」(DEAR BOYS・崎山浩二)
「決定力の差が違う」(LINDBARECAO・定野)
「どのプレーもスピードが速かった」(ZOTT・米谷悟)
などなど。
ピッチ上の現象で見られたのは、まずフィジカルコンタクトの差。
球際の接触プレーで、地域リーグ選手たちがFリーグ選手たちに簡単に吹っ飛ばされてしまうシーンが多かった。それらをファウルとして取るのか否かで、審判の方たちもかなり苦労していた様子だ。
もうひとつ、決定力に関しては、もう不思議なくらい差があった。
同じレベルの決定機のシチュエーションでも、Fリーグ勢のシュートは決まり、地域リーグ勢のそれは外れる。
これはシュートを打つ時点で、フィジカル面やメンタル面の余裕が相当に違うのではないだろうか。
またFリーグ勢は、いざというときのシュートブロックもかなり成功。「おっ」と腰の浮くような地域リーグ勢のチャンスでも、最後はFリーグ勢が身を投げ出して防ぐという場面によく出くわした。
1点を取る、取らせない。局面のシビアさを見た思いだ。
その他にも、相手のプレスをかわして攻め込めるボール支配力や、ゲーム終盤での走力面といったところでも差が見られた。
もっとも、こういう現象が起こるのは、普段のプレー環境からして当たり前のこと。Fリーグができた以上、地域リーグチームとは差が広がっていかなければおかしいわけだ。
そんな中、地域リーグ勢からはFリーグを相手にしての腕試し的な感覚が強くなっており、何とかしてFリーグチームを食ってやろうという気概は、次第に薄れていっているように思える。
こうして、決勝トーナメントにはすべてFリーグ勢がそろった形になる。
地域リーグ勢との差を見せつけたFリーグ勢とはいえ、昨年の夏から28週で27試合を戦い、リーグ終了後も間を入れずにこの大会に臨んでいる。今大会は各チームのコンディション次第で、どこが勝ち進んでもおかしくない状況だ。
疲労がピークといわれる中、それでもこの歴史があって、独特の雰囲気があるこの大会で、どんなテンションを見せ、どんな戦いを繰り広げてくれるのか。週末の3日間を楽しみにしたい。
(了)





菊地芳樹






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