バーモントカップ第19回全日本少年フットサル大会現地レポート - 前編 -
Tweet個の能力が高いJクラブがベスト4独占 (前編)
(文・菊地芳樹)
「バーモントカップ全日本少年フットサル大会」は、今年で19回目を迎え、全国各地の予選を勝ち抜いた、48チームが参加するマンモス大会である。グループリーグは3チーム×16グループで戦い、各グループ1位が決勝トーナメントに進出。また、2位同士、3位同士の各トーナメントも行われ、選手たちにたくさん試合をして帰ってもらう仕組みになっている。
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歴史ある大会だけに、過去の経験からいろいろな工夫をしてくるチームがあった。3位に入った鹿島アントラーズジュニアは、上位チームでは唯一選手をローテーションさせたチーム。ほとんどのチームが交代策を効果的に使わず、レギュラーメンバー+1、2人で戦っていたのに対し、鹿島は選手をこまめに交代し、ピッチに送り込まれた各選手はよく動くことができた。準決勝では優勝した柏レイソルU?12相手に、終始ハイプレッシャーをかけ続け、点を取り合う手に汗握る攻防を展開し、会場を沸かせた。
同じく3位に入った東京ヴェルディジュニア ユースSは、ローテーションはしなかったものの、チームの選手たちをほぼ均等に2つに分けて、2チームが東京都予選に参加。突破した片方のチームが、本大会に出場したのだという。こうして多くの選手が、フットサルのプレーに参加できる機会を作った。
また、準優勝の大分トリニータジュニアは、普段サッカーではボランチや最終ラインを務めている吉平駿を、「声も出るし、足元がうまく、両足で蹴れる」(リシャルドソン・マガリエンス監督)と、GKに起用。彼がしばしばペナルティーエリア出てパス回しに加わり、数的優位で攻撃展開するシーンが見られた。
ただ、今回5年ぶりに大会を取材させてもらったが、各試合の内容は今回も変わらず、「ミニサッカー大会」の印象を出なかった。参加するチームのほとんどは、普段サッカーをやっているサッカーチームなわけだ。短期間の準備では、フットサル的に組織化されたチームは、ほとんど見られない。
こうなると、大人のワンデイ大会でもよく見られるように、個人の能力がものすごく幅を利かせることになる。ことボールテクニックに関しては、どの試合を見ても際立ったプレーを見せる子が多くいた。そんな子たちが何人そろえられたかで、勝負が決まっていった感じだ。また最近では体の大きい選手も、ボールテクニックがしっかりしていて、うまいが小さい子たちをフィジカル面で凌駕する状況もあった。
それだけに、現時点で能力のある選手たちをより多くそろえているはずのJクラブが、ベスト4を独占したのは、必然のことだったのだろう。その中でも特にうまい選手がそろっていたのが、優勝した柏だった。レフティのストライカー・白川恵士朗を中心に、各選手が技術、フィジカル、そして判断力に優れていた。速攻からのゴールが主体だったが、大会終盤では、ワンツー突破や3人目の動きから攻撃を展開するなど、最後はコンビプレーもうまくなり、成熟していった。
もう少しフットサルを
がっつりプレーしてみては?
(後編へつづく)




菊地芳樹



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