国際親善試合:日本対イタリア 第1戦(9/23) 監督・選手コメント

国際親善試合 2009/09/23 オーシャンアリーナ(名古屋)

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「日本で目立ったのはブルノと木暮」(ロベルト・メニケリ監督)

 (文/北健一郎)

第1戦終了後の日本、イタリア両監督の試合後の記者会見と、北原、星、木暮のコメントをお送りする。

◎ミゲル・ロドリゴ監督

「唯一足りなかったのはゴール」

試合の展開はスペクタクルでしたが、唯一足りなかったのはゴール。お客さんに申し訳なく思っています。
前半については、イタリアのような強豪と互角に戦えて満足を感じています。しかし、後半はメンタル、フィジカルが落ちてしまいました。後半に関してはイタリアのほうが明らかに良いパフォーマンスでした。
非常に苦しい時間帯もありましたが、自己犠牲の精神など日本人の良い部分を出しながら耐えてくれました。
日本代表はまだ十分にトレーニングを積むことができていません。ここまで取り組んできたテーマは、敵陣から、ハーフからの2種類のプレス、それからセットプレーの3つです。
攻撃目ではプレスの回避はまだまだ課題があります。イタリア相手に無失点で抑えて、ディフェンスが素晴らしい働きをしてくれて満足しています。
不満な部分は一部の時間帯でポゼッションを保つことを放棄して、GKからのロングボールばかりになってしまったこと。合宿を重ねて一つひとつ積み重ねていきたい。
大阪、名古屋、浦安の3チームの選手は代表合宿にはあまり参加できていないので、他の選手に比べると戦術理解度は高くありません。そういう点を踏まえれば今日のパフォーマンスには満足しています。
今作り上げている日本代表はワールドカップのメンバーから4人しか残っていません。今回の15名に高橋健介、吉田輝の2名を加えた17名を基本的なブロックになります。
大事なのは地道な努力の積み重ねです。チームを劇的に強くする魔法の言葉はないので、そういう地道な努力を続けていかなければいけません。

(星についての評価を聞かせてほしい。)

星は将来日本を背負って立つ重要な選手です。ピヴォのポジションは稲田(祐介)などが担ってきましたが、星が彼の後継者になっていくためにはイタリアのような強い相手と戦うことが重要です。

(選手起用で心掛けたことは。)

非常に苦しい局面を迎えることを想定したので、疲労でどうにもならないようにしないように、フレッシュな状態を保つことを心掛けました。
特に上澤のような選手は月曜日に(Fリーグ)でプレーしているので疲労が重なっていました。

(前後半のタイムアウトではどのような指示を出したのか?)

前半は残り30秒でキックインを得たのでパターンの確認です。そこで1点を取れれば有利に試合を運ぶことができますから。
後半のタイムアウトを取った時間はイタリアに押し込まれ、簡単にロングボールを蹴ったり、攻守の切り替えが遅くなっていました。
選手たちが非常に疲れたといっていたので、走って解決するのではなく頭で解決しようと励ましました。

(ハーフタイムの修正点は?)

イタリアがサイドを中心に攻めてくるのは明らかだったので、どうやって解決するかに焦点を当てました。
ドリブルする縦のコースを切る、ドリブルで抜かれたらフィクソがカバーする、逆サイドのアラが絞ろうと具体的に話しました。
選手たちには適応能力が求められます。イタリアがどんな選手がいるのか、どんなプレーをするのかによって、どのような対応をするのかを考えることが求められます。

(試合前はどんな言葉を掛けてピッチに送り出したのか?)

みんなは日本を代表する選手なのだから、自信を持って今回の試合に臨もうと言いました。安全に勝てるチームではなく、イタリアを対戦相手に選んだのは、このチームが難しい相手でも勝ちにいけると感じていたからです。

◎北原亘(名古屋)

「コンセプトが明確だから課題が見えやすい」

初めて新しい日本代表でやりましたが手応えはつかめました。相手が外してくれたのもあるけど、失点しなかったのは大きいですね。
日本のホームゲームなのでベタ引きでやるのでなく、ラインを上げて戦う姿勢を見せられたのは良かったです。
ミゲル監督はコンセプトが明確なので課題も見えやすい。ただ、全てにおいて同じことをするのではなく、状況によって試合中に変えていくというやり方です。
セットについても状況によって変えているんだと思います。一人ひとりがその状況に合わせてプレーをすることが大事になると思います。

◎星翔太(浦安)

「Fリーグとは間合いが違う」

Fリーグとは全然間合いが違いましたね。体が大きいし、遠いところから足が伸びてくる。ボールを普通に止めるとつぶされてしまうので、ボールを動かしながら受けることを意識しました。
シンプルにお互いを信頼してやっているからある程度できたのかなと思います。ミゲルからはサイドに入ったら縦を取れと言われています。縦を取ってからフェイクをして中で受けたり、相手を引きつけてサイドの選手がドリブルを仕掛けたりするのが狙いです。
ピヴォとして真ん中で張るのは難しいですね。真ん中で受けて自分で反転して打つこともできるけど、それがチームのためになるとは限らない。チームのためにどんなプレーをするかというのを常に考えていきたいです。

◎木暮賢一郎(名古屋)

「大人のフットサルをしたい」

明日はイタリアは今日以上に勝ちに来るはず。辛抱強くボールを回してから裏を取るのが理想的です。
ピヴォにボールを入れるのは大事だけど、そればかりになると読まれてカウンターを食らってしまうので、相手を泳がしながら裏を取るプレーを狙っていきたい。
ゲームをこちら側でうまくコントロールしながら、どこでスイッチを入れるのかというのをチーム全体で意識していきたいです。
"大人のフットサル"をするにはまだまだ時間がかかるのかなと思います。ただ、その片鱗は見せられたんじゃないかと思います。

◎イタリア ロベルト・メニケリ監督

「コンディションの悪さが最後まで響いた」

良い試合だったと思います。コンディションはちょっと難しかったです。時差ボケもあったし、到着から試合までの時間も短かったので、それが最後まで響きました。
少なくとも3、4本はモノにしなければいけないチャンスがありました。バーに当たったシュートなどはしっかり決めなくてはいけませんでした。
日本は戦術が良かったですね。監督が代わってうまくいっているのではないでしょうか。明日は勝ちたいと思います。

(具体的に日本のどういうところがよかったのか。)

主にディフェンスです。スペースをつぶして、アグレッシブでした。前半は最後まで自由を与えてもらえませんでした。
しかし、後半に向けて特に戦術的に変えたところはありません。我慢してチャンスを待つように選手にはいいました。

(今回のイタリア代表はどのようなことを目的にしたチームなのか?)

もちろん勝利すること。それだけに引き分けに終わったのはとても残念です。
それと同時に若い選手を試したかったというのがあります。22、23、24歳の選手を多く連れてきて、元々の選手とのコンビネーションを作りたいと思っています。今日の試合では4人の新しい選手(代表デビュー)を試しました。

日本の中で目についた選手はいるか?

13番(ブルノ)と10番(木暮)です。

イタリアはブラジル出身者が多いが、今回のチームはブラジル人はどれぐらいいるのか?

40%がオリジナルのイタリア人です。協会からもそういうリクエストがあって、イタリア人を育てていこうとしています。

【本エントリの著者】
北健一郎
URL: http://sportswriter.at.webry.info/
1982年7月6日生まれ、北海道旭川市出身。小学生の頃から雪でグラウンドが使えなくなる冬は室内サッカーをしていたが、サッカーもフットサルも大してうまくならず、ライターの道へ。
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