Fリーグ2007・初年度終了・座談企画 第2回



【Fリーグ2007・初年度終了・座談企画】


【第2回】
構成・北健一郎
フットサルのサポーターはどうあるべき!?

●座談会参加メンバー:
菊地芳樹氏(ストライカーDX)、橋爪充(フットサルLife)、北健一郎氏(ストライカーDX)
(以下全て敬称を略しています)

昨年の9月23日に開幕した、日本史上初のフットサル全国リーグ「Fリーグ」。
初年度は下馬評通りに名古屋オーシャンズが優勝した。しかし、リーグ終了後に行われた歴史あるオープン大会「全日本フットサル選手権」で、名古屋は苦戦を続け、関東リーグのSHARKSに苦しめられるばかりか、決勝ではFリーグ2位の浦安に敗れてしまう。その試合内容は、これまでのどの大会よりも白熱して見えた。

そこで今回は、Fリーグそのものをいろいろな角度から考えてみるのと同時に、このFリーグが日本のフットサルシーンにどんな影響を及ぼしたのか、についてああでもないこうでもないと結論のないお話を4人の大人でしてみた。


橋爪 湘南のサポーターはホーム最終戦の花巻戦後に
大ブーイングをしましたよね。

でも町田も負けたけどブーイングはしないで、
「まだ1年目だし、優しく見守っていこう」という雰囲気があった。

某フットサル専門誌でFリーグのことを「ぬるま湯」だと
書いた人がいましたが、そういわれるゆえんは
もしかしたらそこにあるのかなと。

  選手にプレッシャーをかける、
厳しい環境を作るという考え方は当然あると思うんですけど、
ライトなファンが見に来て、ホームのチームが負けて、
その後サポーターからブーイングを浴びせられていたら、
次また見に来ようと思うのかなって。

サッカーのサポーターの感覚を持ち込むのは、
いい部分もあれば、まだフットサルには早い部分もある。

もう少し広い視野で見てほしいなとも思います。

フットサルネット FリーグのモデルとなっているJリーグでは、
サポーターがサポーター然とし過ぎてしまって、
コアな人しか入りづらい閉鎖的な空間になっているんじゃないか、
という風にもいわれているじゃないですか。

Fリーグが今の段階でそういう状態になってしまうと、
本当にJリーグのミニチュア版になってしまうというか......。

  競技としての発展性がなくなってしまいますよね。

フットサルネット 応援する人が専門にいるんだという感じだと、
他の人は引いちゃうじゃないですか。

その人たちは自分たちと同じ目線じゃなくて、
選手と仲が良くて、全然違うんだという感じになると、
広がりがなくなっちゃいますよね。

  今のFリーグではサポーターも、ある意味"演出側"の
一員だと思うんです。

サポーターも含めた会場の盛り上がりを
提供していけないと思うんですよ。

浦安が盛り上がったのって、コアなサポーターが
お客さんを積極的に巻き込もうしたのが大きい。

例えホームのチームが負けたとしても、
一緒に手拍子をしたりすることによって、一体感を感じたり、
応援する楽しさを味わえるじゃないですか。

橋爪 浦安のサポーターは巻き込もうとする意識が
強かったですよね。

キックオフ前にチャント(コール)の練習をしたり、
選手コールの紙を配ったり。

トランペットに関しても上達しているように思いますし(笑)。

体育館という音が響く空間の中で、
彼らはゲームを彩る要素としては大きい。

それから、花巻のようにバルーンスティックを打ち鳴らすような、
誰にでも気軽にできるようなものから始めるのもアリだと思いますし。

サッカーにはない独自の応援スタイルを作っていってほしいですね。

菊地 JリーグはJ1、J2合わせて33チームが全国各地できて、
俯瞰(ふかん)的に見るよりも、マイチームを作って、そこ一挙手一投足に
振り回されるという楽しみ方にシフトしてきている。

その点、開幕したてで、まだ8チームしかないFリーグでは、
まだ観戦回数が少ない人や、好カードを選んで見に行くという人が多い。

その点はJリーグとFリーグの大きな違い。

  俯瞰的に見る僕らのようなマスコミの視点と、
フットサルファンの視点って、これまでは割と近いものが
あったと思うんですよ。

Fリーグができたことによって、
1つのチームに振り回されるというファンが
増えたのは確かですよね。

Fリーグ2007・初年度終了・座談企画 第1回



【Fリーグ2007・初年度終了・座談企画】


【第1回】

構成・北健一郎
ホーム&アウエーの効果はあった?

●座談会参加メンバー:
菊地芳樹氏(ストライカーDX)、橋爪充(フットサルLife)、北健一郎氏(ストライカーDX)
(以下全て敬称を略しています)

昨年の9月23日に開幕した、日本史上初のフットサル全国リーグ「Fリーグ」。
初年度は下馬評通りに名古屋オーシャンズが優勝した。しかし、リーグ終了後に行われた歴史あるオープン大会「全日本フットサル選手権」で、名古屋は苦戦を続け、関東リーグのSHARKSに苦しめられるばかりか、決勝ではFリーグ2位の浦安に敗れてしまう。その試合内容は、これまでのどの大会よりも白熱して見えた。

そこで今回は、Fリーグそのものをいろいろな角度から考えてみるのと同時に、このFリーグが日本のフットサルシーンにどんな影響を及ぼしたのか、についてああでもないこうでもないと結論のないお話を4人の大人でしてみた。



フットサルネット まず最初にFリーグの話からしていきましょうか。

橋爪 今シーズン見た中でいちばん印象的なゲームが、
第3節の浦安対湘南なんです。

湘南が前半圧倒してリードしたけど、後半浦安が盛り返し、
最後に藤井健太が逆転ゴールを決めた試合なんですが......

実は得点経過はどうでもよくて、強烈に残っているのは、
アウエーの湘南に対して会場から起こった大ブーイグ。

藤井がファウルをされて倒されて、
サポーターが相手選手にブーイングをしたのを、
藤井が「もっと、もっと!」とあおって、会場中に広がった

  その後の浦安の応援歌のときに会場のみんなが手拍子をしたんですよね。
あれはすごかったなぁ。

橋爪 それまで「ホーム&アウエー」を漠然としか捉えられていなかったんですけど、
「これがホームなのか」というのを思い知らされたというか。

浦安はその後もホーム感があったのは、あれがあったからだと思うので、
日本フットサルにとってエポックな試合だったんじゃないかと。

菊地 Fリーグが始まって何が変わったかというと、
「ホーム&アウエーができたことだ」というのを選手のコメントを使いながら
僕らは書いてるんですけど、
浦安のホームの雰囲気を見ている影響は僕らにとって大きいですよね。

その試合もそうだったし。
初めてフットサルを見に来たスクール生の親御さんも
自然にあのときは手拍子をしていた。

そういった雰囲気のおかげで、前半戦の浦安が後半挽回して勝ち続けて
首位を守ったところはある。

フットサルネット 浦安はホーム&アウエーのメリットを享受したチームなんですね。

菊地 僕らは関東中心に取材しているので、
浦安、町田、湘南のホームゲームを見に行くことが多い。

その中では浦安がいちばんホームの雰囲気があったと思う。
町田も似た雰囲気もあったけど、
残念なのが会場が町田市立体育館と駒沢体育館で半々だったこと。

湘南は小田原アリーナがピッチと観客席が離れているので
密集感が生まれにくいという難しさがある。

橋爪 僕はホームでホームチームが勝てなかったところがちょっと気になりますね。

大分はホームの7試合で1勝1分5敗なんですけど、
その1勝は大分から離れた佐伯で挙げたもの。

ホームアリーナで勝つことはできなかった。
湘南も4連勝して帰ってきた11節の小田原以降はホームで勝ってない。

ただ、花巻の場合は1勝1分5敗とはいえ、1勝が名古屋から挙げた。

それ以外にも上位チームと接戦を演じたりとか、
食い下がっている感じはあったのでは。

試合を見に来た地元の人にどれぐらい満足感を与えられたかというのは、
かなり重要だと思うんです。

フットサルネット 大分や花巻など遠いところにあるチームは、
"地の利"がすごく出るはずじゃないですか。

そうならなかったということは、地の利やサポーターの力が実力の差を
乗り越えられなかったということなんでしょうか。

橋爪 トータルの勝率と、ホームの勝率で、
ホームのほうが有利という風にはなっていません。

菊地 いろいろな要素が絡み合うから、ホームとアウエーで
バッサリ結論付けるのは難しい。

1年目ということで、サポーターが数人レベルのチームもあったし、
フットサルを初めて見るという人も多かったし、
選手たちも「初めて見に来た人がまた来てくれるように」
という気持ちもあって、それが逆にプレッシャーになったのかもしれないし。

 

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