Fリーグ2007・第6節レポート「浦安」vs「町田」

【第6節:10月28日(日)開催 (浦安市総合体育館)】
<バルドラール浦安 vs ASVペスカドーラ町田>
 (文・写真:北健一郎)

バルドラール浦安 3-3 ASVペスカドーラ町田
2-1
5-4


首位を堅持したい浦安


波に乗れるか町田

名勝負数え歌 in Fリーグ

試合後に会見場で顔を見合わせた記者仲間は、みんな「にんまり」と幸せそうな顔をしていた。浦安と町田......というよりも、プレデターとカスカヴェウによる「名勝負数え歌 in Fリーグ」は先日の浦安-名古屋とはまた違った意味で、フットサルの醍醐味を教えてくれるゲームとなった。

浦安の選手入場の際には、最後に入ってきた稲田祐介に対して、町田サポーターからブーイングが起こった。昨季までカスカヴェウで金山友紀と"ゴールデンコンビ"を形成していた稲田は、「一身上の都合」で退団後、愛知県のサントスFCを経て浦安に電撃移籍したという経緯がある。昔のサポーターからブーイングされることについて稲田は、「サッカーはもちろん、フットサルでも海外では当たり前のこと。それだけ認めてくれているということだから、ある意味で嬉しかったです」と笑顔を見せた。

町田のスタメンはいつも通り、横江怜、狩野新、金山友紀、ホンダマルコス(ジャッピーニャ)、GKには前節に引き続き松原君守が入る。対する浦安は不動の守護神、川原永光、平塚雅史、藤井健太、岩本昌樹、中島孝。スタメンのパターンは6試合で6つ目。シト・リベラ監督の"猫の目采配"は相変わらずだ。小宮山友祐と高橋健介はケガでメンバーに入っていない。

立ち上がりこそ町田がカウンターから何本かチャンスを作ったものの、決められずにいると、5分、FKから藤井健太が右足で低く抑えの効いたシュートを叩き込む。「このピッチでは何か持っていると思う」と話す男が、大一番でも貴重な先制点を決めた。藤井の良さはシュートを打つときの迷いがないところ。シュート技術はもちろん高いのだが、敵よりも一つ早いタイミングで打つので、GKの対応が追いつかないのだ。

この後の時間帯で浦安のハイプレスがバシバシと決まり始める。名古屋戦でも一歩も引かずにやりあったことが、選手たちの自信にもなっているのだろう。ボールを持った町田選手に対して、前方の選手がサイドへのドリブルorサイドにいる選手へのパスを誘導して、ポイントにボールが来たら2人で囲い込むのが、浦安の狙い。「高い位置でボールを奪えば、素早くシュートに持っていける」ことをシト・リベラ監督は「前からいく」ことのメリットとして挙げたが、その形から8分には稲葉洸太郎がGKとの1対1を制して2点目、10分には中島が藤井との大きなワンツーでゴールを陥れて3点差をつけた。

残り9分12秒、ここで町田はタイムアウト。このタイムアウトは前半の"境目"となった。3-0という点差では、負けているほうは開き直って思い切ってプレーすることができるようになり、勝っているほうはどうしても緩みがでる。これが4点差、5点差までつくと厳しいが、3点差というのは残り時間を考えれば十分に射程圏内だ。あと少し後だったら手遅れになっていたかもしれないし、早すぎても効果は薄かっただろう。絶妙なタイミングだったと思う。

12分、町田の横江が左サイドから打ったシュートが、浦安選手に当たって決まると、一気に流れは町田のものに。16分、甲斐修侍が左コーナー付近で敵を背負った相根澄にボールを出して、中へ抜けていく。相根の落としを受けた甲斐は全くのフリー。左足を豪快に振り抜く、ゴールネットが揺れる! "カリスマ"のゴールでますます勢いに乗る町田は、その1分後にも甲斐がこぼれ球をダイレクトで決めて3-3! そして、前半終了。うん、濃すぎるぞ!

 

後半、町田は甲斐、金山、相根という前半終了時のメンバーをスタメンにしてきた。甲斐、相根は5分前後、金山は10分以上出ずっぱりだっただけに代えてくると思ったが、そのまま出してきた。これはバイアーノ監督がいい流れを後半のアタマに引き継がせたかったからだろう。彼らはその役目を果たし、23分のプレーで交代した。

一方の浦安は、前半一度もなかった中島、稲田というピヴォ2人の同時起用でスタート。前半の流れを「継続」したかった町田・バイアーノ監督に対して、「リセット」したかった浦安のシト・リベラ監督。こういうところからも監督同士の駆け引きが感じられて面白い。

後半は前半以上にお互いヒートアップ。ゴール前の競り合いで川原が足を蹴られてしばらく立ち上がれなくなるシーンも。そんな中で、気づけば町田のほうは、残り11分25秒を残して、早くも5つ目のファウルとなり、第2PKにリーチがかかってしまった。5ファウル後は「ノーファウルで」という意識が働くので、ボールサイドには今までのように厳しくはいけなくなる。この試合で町田の同点の原動力となったのは前からのアグレッシブなデイフェンス。腰が引けてしまっては良さが半減してしまう。

29分、町田は狩野がゴール前でキレのあるドリブルで2人かわして、シュートを流し込み、ついに3点差をひっくり返す。だが、残り時間はまだ10分以上。必然的に浦安の押し込む時間帯が増える。5ファウルになっていちばん生きてくるのがドリブラー。特に稲葉は"うなぎ"と称されるドリブルで、1対1では積極的に仕掛けていき、そこからのゴールはもちろん、ファウルも狙いにいく。シト・リベラ監督からの指示もあっただろうが、稲葉はピッチの状況を理解して、自分の良さを出せる頭の良い選手だ。

11分から6分間、ノーファウルで持ち応えた町田だったが、34分、稲田を滝田が倒してしまい、ついに6つ目のファウル。この第2PKを稲葉に決められて4-4の同点に。直後、今度はオフェンスファウルをとられて、2本目の第2PKを与えるも、ここは石渡良太がストップして、追加点は許さない。

4-4となった時点で、浦安は岩本がGKユニホームに着替えてパワープレーの準備。残り4分を切ったところでパワープレーを開始する。「リスクを負って攻めに行くのが我々のフットサル」とシト・リベラ監督。岩本も「ホームでもアウエーでも同点のときにはパワープレーで勝ちに行くのが監督の考え」というように、浦安の選手たちは「勝ちに行く」で意思統一されていた。

今回のパワープレー攻撃時の基本陣形は、前方が右中島、左稲田、後方が右稲葉、左藤井、真ん中にGKの岩本。名古屋戦からは高橋の代わりに稲葉が入っている。パワープレーの開始1発目で岩本→藤井→稲田→中島とつながるが、中島のシュートはサイドネット。

そして37分、浦安の新名物となった感のあるパワープレーから決勝点が生まれる。右サイドで藤井が前方の中島へパス。中島はシュート体勢から切り返し気味に中へ。これをゴール前で待ち構えていた稲田がワントラップから振りの速いシュート、ゴール! 「正直、調子は悪かった。シュートも上に行っていたし」というように、40分間のパフォーマンスでいえば稲田の出来は10点満点で「5.56」といったところ。だが、ストライカーにとっては、点をとることが何よりの仕事である。このゴールで稲田は、"町田の元エース"から、正真正銘、"浦安のエース"になったといえるのではないだろうか。

当然、逆転を許した町田もパワープレー。浦安は市原、清水、平塚、そしてFPユニホームに着替えなおした岩本と守備の計算のできる選手で守りを固める。町田はパワープレーから決定機を4度作り出したものの、あと少しのところで川原が立ちはだかり、ゴールをこじ開けられず。浦安が5-4で町田を下し、無敗と首位を保った。

試合後、藤井が「勝って良かった以外はない」と語ったように、浦安にとっては反省点が先に来るゲームだったことは確かだ。本当に強いチームとは、3点差の時点でゲームをクローズすることができるチーム。それができずに反撃を許してしまうあたりに、無敗の裏にある危うい戦いぶりが感じ取れる。とはいえ、皮肉にもそれが極上のエンターテイメントを提供することにつながっているのだが......。

町田のほうは悲観的な雰囲気はそれほど感じられない。バイアーノ監督が「結果的に負けたのは悔しいが、やってきたことは間違っていない。次につながっていくと思う」と語ったのは負け惜しみではないだろう。甲斐、相根というベテランの調子がいいことも好材料。最初のきっかけをつかめば、そこから連勝街道に乗ってもおかしくない。

この日集まった観客は浦安のホームゲーム最多の1601人。みなさんの中にフットサル観戦初心者がどれだけいたかはわからない。だが、1発でフットサルのとりこになるような、そんな魅力を秘めたゲームだったと思うのだが、いかがだろうか。

 


シト・リベラ監督(浦安)
いい形で試合に入ることができた。プレスからシュートまで持っていけていて、その結果が3-0というスコアに反映されたと思います。そこから町田ももう一度試合に入ってきて、3-2になった。得点を決めて勢いに乗っている彼らを止めるのは難しかった。だが、後半は私たちも持ち直してた。パワープレーはいつもやっていることの々。我々のできることを、しっかりとやれた試合だと思う。


バイアーノ監督(町田)
トップを走っている浦安ということで、難しい試合になると思っていました。ゲームスタートから最初の10分は、浦安のディフェンスにウチがハマってしまい、3点をポンポンととられたて、それが痛かった。相手より点が取るチャンスがあったが決めらなかったウチに対して、逆に浦安は少ないチャンスを確実にきめたのはすごいところです。結果的に負けたのは悔しいが、やってきたことは間違っていない。次につながっていくと思う。

 

Fリーグ2007・第5節レポート「浦安」vs「名古屋」

【第5節:10月20日(土)開催 (浦安市総合体育館)】
<バルドラール浦安 vs 名古屋オーシャンズ>
 (文・写真:北健一郎)

バルドラール浦安 0-0 名古屋オーシャンズ
1-1
1-1


全勝を狙う浦安


強さを見せるか名古屋

1対1の引き分けも、中身の詰まった好ゲーム

「両チームとも素晴らしいフットサルの試合を見せてくれた」。

残り34秒までリードしていながら追いつかれ、首位に立つチャンスを逃したにも関わらず、名古屋オーシャンズの館山マリオ監督は開口一番、このように語った。その顔には笑みすらも浮かんでいた。

マリオ監督のいうとおり、唯一の4連勝でトップに立つバルドラール浦安と3勝1分で追走する名古屋オーシャンズの直接対決は、日本フットサルのレベルが一段高いところに上がったなと思わされるものになった。

もちろん、これまでにも名勝負といわれるゲームはたくさんあった。だが、そのときとは決定的に異なるのが、両チームのベンチにプロの監督が座っていること。プロ監督による采配によって「戦略性」がプラスされたことで、ゲームは一つ上のレベルに引き上げられた。

スターティングメンバーは名古屋が山田マルコス勇慈、上澤貴憲、比嘉リカルド、丸山哲平、森岡薫。浦安が川原永光、平塚雅史、藤井健太、岩本昌樹、高橋健介。しかし、名古屋は開始1分足らずで丸山と森岡を残して他の3人を入れ替える。この交代の意図はマリオ監督によれば「キックオフの戦術があったから」だという。ちなみに、ペスカドーラ町田のバイアーノ監督も、開幕戦では同様の理由でワンプレーでの交代を行っている。

前半は大方の予想通り、名古屋が浦安に対してボールポゼッションで上回る。だが、浦安はこれまで(大洋薬品/BANFF時代から)名古屋と戦ったほとんどのチームがそうしてきたように、彼らに対して引いて守ることはしなかった。「積極的にプレスをかけるのはシーズン開幕当初からの基本となるもの。それは相手がどこであろうが――例え名古屋であろうが――変えることはない」とシト・リベラ監督はさも当然という顔で語った。

シト・リベラ監督の言葉によれば、第2PKラインまで引いて守ることは効率的なところもある反面、自陣近くでのプレーとなるため失点の危険性は高まる。だが、高い位置からプレスに行けば、ボールを奪えば素早くシュートへ持って行ける。追いかけることで相手を疲れさせることもできる。「前からプレスに行くメリットは非常に大きい」(シト・リベラ監督)。

まさしく、がっぷり四つ。ゴールが生まれなかった前半に満足感を覚えたのは、両方が自分たちのフットサルを主体的にしたからに他ならない。公式記録に記された前半のシュート数は名古屋の12本に対して、浦安は15本。このデータは彼らの積極的な姿勢を表しているといえるだろう。

前半は決定機の数ではむしろ浦安が上だった。9分、ボラのドリブルをカットした稲田祐介のパスを、ゴール前で稲葉洸太郎が合わせるが定永久男がファインセーブ。15分にはカウンターから市原誉昭がフリーで抜け出し、トーキックでゴールを狙うも、ゴール右に外れる。浦安は自分たちの狙い通りの形から決定的なチャンスを作っていく。

名古屋のほうはマルキーニョス、ボラ、比嘉の3人が同時に出ていた7分13分の時間帯が、得点のにおいを最も感じさせた。一方でボラの不用意なプレーがピンチを招いていたのも事実。また、前半終了間際のFKでFP唯一の左利きのマルキーニョスが投入され、ワンプレーでベンチに下がった後に不満そうな態度をとったように見えたことも気になった。

 

後半、名古屋はアタマからフルパワーで押し込んでいく。25分からの1分間はまさしく"猛攻"。まずは敵陣右深くで森岡が小宮山友祐を上半身で弾き飛ばして左足シュート。その15秒後、山田ラファエルユウジが前田喜史とのパス交換から1対1のチャンスを迎えるも、GK川原が弾き返す。次のプレーではキックインからゴール正面でパスを受けた森岡が、正対する敵を右にかわし、すぐさま右足を振り抜く。ポストに当たったシュートに凍りつくホームのスタンド。その後に訪れた4度目のチャンスでゲームの均衡は破られた。

ベンチにいた市原は「外から見ていても『危ない』と感じていた」という。中央の森岡から左サイド前方の北原亘へパス。これを北原がダイレクトでファーサイドに折り返すと、待っていた丸山が左足で押し込み、名古屋が待望の先制点を奪った。シュートの前の北原のパスは、スライディングでコースを消しに来た小宮山の体の上を通るように、浮き球で出されたもの。丸山も「パスがすごい良かったので合わせるだけだった」というように、北原のアシストを讃えた。

負ければ首位陥落となる浦安。だが、32分に訪れたゴール前のFKのチャンスでは、タイムアウトを取ってパターンを確認しながら決めることができず。ジリジリと時間が過ぎていく。「残り4分からパワープレーをすることは決めていた」シト・リベラ監督は、35分から岩本をGKにしてパワープレー。パワープレー時の陣形は前方が左稲田、右中島、後方が左藤井、右高橋、中央にGKの岩本。

浦安に劇的な同点弾が生まれたのは、誰もが「もうダメか......」とあきらめかけたであろう試合終了34秒前。ゴールを決めたのは先日の湘南ベルマーレ戦の決勝弾に続いて「ココのピッチでは何かを持っている」と語る藤井だった。ゴール前にこぼれてきたボールを、左足で思い切りよく振り抜くとゴールネットが揺れた。ホームのスタンドは総立ちになって大盛り上がり。その後、名古屋もタイムアップ1秒前にゴール前でFKを与えられるも、マルキーニョスはシュートを大きく上にふかしてしまいジ・エンド。浦安が1-1で引き分けに持ち込み、首位の座を守った。

浦安に関しては首位を守ったこと以上に、プロチーム・名古屋を相手に一歩も引かずに戦った"勇気"を高く評価したい。名古屋と初対戦となる藤井、市原、岩本など日本フットサルを支えてきた選手たちにはある種のプライドもあっただろう。名古屋のほうもフィジカルベースの高さを生かした、「さすがプロ」というプレーで何度もうならせてくれた。

個人的には今日の試合のMVPはシト・リベラ監督に贈りたい。プロチーム・名古屋に対しても特定の選手を引っ張ることはせず、FP10人を均等に出場させることによって、最後までチーム全体のパフォーマンスを落とさなかった。もちろん、浦安には誰が出ても変わらないだけの選手層はあるが、その中でも偏りは出てくるもの。だが、シト・リベラ監督に関しては本当にそれがない。「フットサルは40分間でやるスポーツ」は彼の口癖だが、まさにそれを証明するゲームだった。

もう一つ個人的なことをいわせてもらえば、Fリーグが始まってからここまでのベストゲームはこの試合だった。ハーフライン近辺を主戦場にしてバチバチとぶつかり合う、息もつかせぬスピード感――。このレベルになるとフットサルのウリである「華麗なテクニック」の入り込む余地がなかなかなくなってくるが、それを補って余りある圧倒的な展開の速さだった。

普段引いて守られることの多い名古屋の丸山は、浦安が前から積極的に来たことに対して「こういうほうが単純に楽しい。見ている人にとってもフットサルの面白さが伝わりやすいと思う」と話す。今日の試合を見た人は、おそらく「また足を運びたい」と思うだろう。Fリーグとしては、今はこれが「最高峰」でも、将来的にはこれが「最低ライン」になるぐらいにしていかなければいけない。

来週は浦安がホームで町田と、名古屋もホームで湘南と、2週続けてシーズン開幕前に4強と目されたチームの直接対決が行われる。


シト・リベラ監督(浦安)
前半は名古屋が飛ばしてきたが、その時間帯を耐えたあとは我々のペースになりました。スペインでは0対1という点差でもパワープレーをやるのは普通のこと。我々も名古屋に近いレベルにあることを証明できたのではないかと思います。名古屋はプロで2部練習をしている。我々は11時に終わって家に着いたら(午前)1時。次の日は働くという生活をしています。当然フィジカルコンディションの差はあります。だからこそ、私はこの結果に満足しています。


館山マリオ監督(名古屋)
両チームとも素晴らしいフットサルの試合を見せてくれた。このレベルだと最後まで気を抜くことができない。今日は審判の方に注意したいことがあります。日本のフットサル、選手のレベルが上がっています。審判にもそのレベルアップについてきてもらいたい。こういう大切な試合になると、細かいところでゲームが決まりますから。浦安は代表レベルの選手ばかりで、監督も素晴らしい。今日の対決はブラジルとスペインのやり方がぶつかったといえるのではないでしょうか。ただ、現在はブラジルとスペインのやり方でやっているが、新しい日本のスタイルを作っていけたらいいと思っている。

Fリーグ2007・第4節レポート「湘南」vs「大分」

【第4節:10月14日(日)開催 (小田原アリーナ)】
<湘南ベルマーレ vs バサジィ大分>
 (文・写真:北健一郎)

湘南ベルマーレ 1-0 バサジィ大分
3-0
4-0


連敗は避けたい湘南


勝ち点が欲しい大分

予想通りのワンサイドゲーム

 湘南ベルマーレは前節でバルドラール浦安との全勝対決で痛恨の逆転負けを喫している。ホームで迎える唯一の未勝利チーム・バサジィ大分戦では、しっかり勝ち点3をゲットしたいところ。

 湘南のスタメンはGK阿久津貴志、FP岡田サントスジオゴ、大地悟、沖村リカルド(シニーニャ)、伊久間洋輔。ジオゴとシニーニャが一緒に先発するのは4試合目にして初めてのこと。大分のほうは、GK青柳佳祐、FP千綿リカルド、中村正幸、濱大樹、松田マルシオとこちらも日系ブラジル人の2人が先発で揃い踏み。

 4分、湘南はGKを阿久津から坂口啓介に早くもスイッチする。この時間でGKを代えることは普通はあり得ないな......と思っていたら、阿久津はベンチ横でうつぶせになって腰をマッサージしてもらっている。坂口によれば「アップのときから腰が良くないから準備しておけといわれていて、本当はワンプレーで交代する予定だった」そうで、アップと気持ちの準備はできていたのだという。

 両チームともに守備では自陣まで引いて、敵の攻撃に対して網を張るやり方を選択した。これはお互いのストロングポイントをつぶすためのものだろう。湘南も大分も方法は違えど「スペースの使い方」を武器にしているチームだ。つまり、前からプレスに来る相手のほうが良さを発揮しやすいのである。

 プレス回避は湘南にとってはお手の物。前節・浦安戦の先制点は、大地悟がドリブルで右に運んで、タッチライン際にいた豊島明はたいて、そのまま前のスペースに抜けて豊島の縦パスを引き出したことで生まれた。湘南のような人とボールが動くムービングフットサルをするチームは、"出して抜ける"ためのスペースがあるほうがパスがを回しやすくなるのだ。

 大分のプレス攻略法は、チームのアピールポイントでもあるGK青柳を使ったプレーだ。相手が前からプレスに来れば、必然的に裏のスペース(特に左右のコーナー付近)は空く。裏で待っている味方へ、フリーでボールを受けやすいGKの青柳が敵の頭を越えるロングパスを出せば、1発でチャンスになることもある。フットサル経験に乏しいため湘南のようなパス回しのできない大分にとっては、これがいちばん効率のいい攻め方といえる。

 だが、Fリーグもこれで4試合目。お互いのストロングポイントは試合前のスカウティングによって洗い出されている。湘南は「引かれた相手の崩し方が課題」(関新)で、大分は青柳のパワープレー以外の攻め手に乏しい--。お互いが引いて出方をうかう守備をしたのは、そういう理由からである。

 先制点は5分、湘南、交代直後に関が決めた。大地からのパスを受けたジオゴが、素早いタイミングでピヴォの位置にいるシニーニャにパス。シニーニャがゴールに背を向けている自分の目の前を横切るように走り込んだ関に落とすと、関はダブルタッチ気味のワザありシュート。FP4人全員が連動した、実に湘南らしいゴールだった。

 しかし、湘南は関が「こじ開けるのに時間がかかってしまった」というように、次の1点をなかなか決められらない。特に先制点を挙げた関が決定機でことごとくシュートミスをしてしまう。この展開は後半5分にシニーニャが追加点を挙げるまで続いた。

 追加点は"ブラジルコンビ"によってもたらされた。左サイドでボールを持ったシニーニャが前方のジオゴにパス......と同時にゴール前へ走り込む。ジオゴは後ろに落とすフリをしながら、中へ折り返し、シニーニャのゴールをお膳立てした。開幕戦では逆にシニーニャのアシストでジオゴがゴールという場面があったが、今日もこの2人のコンビネーションは目立っていた。

 3点目はその5分後。2点差がついて余裕が出てきた湘南は、気持ち良さそうにパスを回していく。その流れの中で、奥村敬人が第2PKスポット辺りからのミドルシュートで、うれしいFリーグ初ゴール。「コースが空いていたので、ギリギリのところで(インサイドで)狙いに行くシュートに切り替えた」(奥村)。

 湘南に引かれたこともあり、ここまでパワープレー戦術をほとんど使わなかった大分だったが、3点差とされてから青柳をそのまま上げてパワープレーを開始。しかし39分、青柳のパスがカットされて、ジオゴに自陣からのロングシュートを決められ、4点差でタイムアップ。

 

 この試合、両チームでいちばん「差」を感じたのはボールのないところでの連動性だ。例えば後方の味方がパスを出そうとしている場面。湘南はパスが出る前に1人がマーカーの視界の前に入る動きで敵を釣って、その裏でフリーの味方を作り出す。だが、大分は各選手が激しく動き回ってボールを引き出そうとするのだが、連動していないのでフリーの味方が生まれず、パスの出しどころが見つからない。そのため、大きく蹴り出してラインを割る、マークがいる選手に出してカットされるというプレーが何度もあった。

 勝った湘南の選手たちからは、先制して2点目を取るまでの20分間の印象が強く残っているのか、「結果的には4-0だったが納得はいっていない」(朴海剛監督)というニュアンスの言葉が多く聞かれた。それでも、パワープレー返し以外の3点は、いずれも狙い通りの人の動き方とパスの回し方から決まったもの。湘南の試合ではこのような鮮やかなゴールが高確率で見られる。このチームの"観客満足度"は8チームの中でトップだと思う。少なくともプレマッチから僕がこれまで見た試合で「面白くなかった」というのは1試合もない。

 一方、これで4連敗、いまだに勝ち点1すら挙げられていない大分だが、試合後の選手たちからはそれほど悲観的な雰囲気は感じなかった。マルシオが「まずは経験を積んでいくことが大事」と語るように、大分は2、3年後の開花を目指しているチーム。「ちょっとずつだが前に進んでいる」とキャプテンの濱は語った。

 セカンドセットでは神志那仁聖(こうじな・じんせい)、加口晋平、白方秀和、仁部屋(にぶや)和弘という19、20才の選手たちをピッチに送り出したが、単独でのドリブル突破を仕掛けるばかりで、ほとんど何もさせてもらえず。とはいえ、フットサルを始めたばかりの彼らが、日本最高峰の舞台で毎週戦えるのは大分の選手の特権だ。このチャンスを生かして、彼らには伸びていってもらいたい。

 ただ、ディフェンスのときにマンツーマンなのか、ゾーンなのかがあやふやになっているのが気がかり。浦安戦では「どこまでもついていく!」というような徹底的なマンツーである程度はやれたが、この試合ではゾーンなのかマンツーなのかハッキリせず、なおかつボールサイドへのアプローチも中途半端なので湘南にパスを通され放題になっていた。この点に関しては早急に修正しなければならないだろう。

 最後に、この日の観客数は1218人とFリーグが始まって最も少ない人数だったという。個人的に気になったのが最寄り駅の小田急戦・富水駅、蛍田駅から小田原アリーナまでの道案内になるようなものがほとんどないこと。車で行く人が多いためか駅からアリーナへ向かう人の数もまばらで、なおかつアリーナはわかりづらい場所にある。試合前の吉本興業フットサルチームによるエキシビションマッチ、ハーフタイムのフリースタイラーのリフティングショー、試合後のサイン会などアリーナの「中」の催し物は充実していただけに、もう少しアリーナの「外」にも気を使っていただけたらと思うのだが......。


朴海剛監督(湘南)
前回の試合で悔しい思いをしたので、「持っている力を120%出し切ろう」と話していたが、最後までなかなかリズムがつかめず、結果的には4-0だったが納得はいっていない。それでも失点を0に抑えられたのはよかったと思う。


境大輔監督(大分)
ようやく選手たちがFリーグという舞台になれてきて、思い切りプレーできるようになってきた。若い選手が多いので精神的に波があったが、落ち着いてプレーできるようになっている。まだまだ頭の中は真っ白だと思うので、感覚でやっているところはあるが、これから色を塗っていきたい。(パワープレーをあまりしなかったことについては)青柳だけに頼ってしまうと限界があるので、一つのオプションとして使っていきたい。


奥村敬人(湘南)
ジオゴのスカウティングで引いて守ってくる、ボールにそれほどアプローチに来ないというのはわかっていた。パスはまあまあ回せていたと思う。その中で4点しか取れなかったのは課題。内容的にはそんなによくなかったが、失点が0だったんのはよかった。これからも毎週ゲームがあるが、強い相手には2勝1敗で、それ以外の相手にはしっかり3連勝すれば間違いなく上位戦線には残れると思う。


青柳佳祐(大分)
僕たちは若いですし、それなりに経験を積んでいかないといけない。4連敗はもちろん良くないし、早く勝ちたい。何勝できるかという具体的な数字はわからないけど、1試合1試合戦っていくしかない。湘南は勝負どころをわかっている。僕たちは逆で緩急のつけ方がまだまだ。(パワープレーについて)他のチームも僕たちのパワープレーを研究している。開幕戦はわからない中でやれたという部分があったから。自分自身も「攻める」ことばかりではなく、しっかり「守れるGK」になっていきたい。

Fリーグ2007・第3節レポート「町田」vs「名古屋」

【第3節:10月6日(月・祝)開催 (駒沢屋内球技場)】
<ASVペスカドーラ町田 vs 名古屋オーシャンズ>
 (文・写真:北健一郎)

ASVペスカドーラ町田 1-2 名古屋オーシャンズ
1-2
2-4

2連敗は避けたい町田


監督交代後初戦の名古屋


起こるべくして起こった交通事故

名古屋の館山マリオ新監督

名古屋にとっては10月1日の衝撃的な眞境名オスカー解任後の初戦。館山マリオ監督の初采配とあって、周囲の注目度も高く、プレッシャーは相当なものがあった。このゲームの勝敗には大げさではなく今季の行方がかかっているといっていい。逆に町田にとってみれば、ここで勝たないでいつ勝つんだという状況だ。エースのマルキーニョスも出場停止。名古屋のスキを突くとすればここしかない。

 このゲームの勝敗を左右したのが「オウンゴール」だった。名古屋の4ゴール中2点が町田の滝田学が"決めた"もの。だからといって、この2点をどちらも「不運」という言葉で片付けることはできない。オウンゴールのことを「交通事故のような失点」と表現するが、僕はこの事故は起こるべくして起こったものではないかと思う。
 
 開始15秒の1点目は、北原の右サイドからのシュートが滝田に当たってのもの。だが、この失点は町田の攻撃時に左サイドから金山がディフェンスにコースを防がれていながらシュートを打ったことがきっかけになっている。このシュートを森岡はブロックしてマイボールにすると、ドリブルで中央を持ち上がり、その右を追い越した北原へ出してシュート。カウンターアタックのお手本のようなシーンだった。良く「(シュートを)打って終われ!」という声が飛ぶことがあるが、フットサルの場合はシュートを打てばいいというものではない。シュートを打ってもゲームが切れなければ、一気にピンチを招くことになるのだ。
 
 21分の4点目のオウンゴールはFKから。前田が北原に出したパスを、マークについていた滝田が北原の前に出てカットしようとしたものの、クリアしきれずボールはゴール方向へ......。前田のパスが滝田が蹴ろうとした足と逆足(左足)に来てしまい、前に蹴り出すことができなかった。
 
 2つのオウンゴールに共通しているのが、町田の選手がギリギリの状態でプレーしていたということ。攻撃ではマークをはがすところ、守備ではマーカーを抑えることで一杯一杯という感じで、最も大事な最後のところのプレーで使えるパワーが残っていなかった。
 
 今回の4-2という結果に対しての受け止め方はさまざまだろう。「点差ほどの実力差はない」ともいえるし、「点差以上の実力差がある」ともいえる。僕の感想はどちらかというと後者である。金山が「町田としての形が見えていないと思う」と語ったように、プレマッチからここまで攻撃面でカスカヴェウ時代のようなパス回しを見ることはできていない。バイアーノ監督から「攻撃に関しては自由にやっていいといわれている」という。「自由を与える」というバイアーノ監督の方針が日本人に合うかどうかは未知数だ。
 
 今日の名古屋のスタメンは定永久男、北原亘、前田喜史、山田ラファエル、森岡薫だった。

「おっ」と思ったのがオスカー体制下では1stセットの一員だった上澤貴憲が外れて、前田が入ったこと。大分戦で2ゴールを決めた前田は、チームの「軸」になりつつあるようだ。上澤と前田は甲乙つけがたいプレーヤーだが、前への推進力という点では前田の方が上。チームには前田が加わったことでダイナミックな縦の動きが加わった。

 マリオ監督就任から5日後に迎えたこの試合は、「試合まで時間がないので、今までのスタイルで戦った」(北原)という名古屋。だが、町田の甲斐修侍(バイアーノ監督が退席処分となったため代理で記者会見を行った)が「リフレッシュしていて、ポジションチェンジする頻度は上がっていたと思う」と語ったように、名古屋のフットサルには明らかな変化が見られた。
 
 オスカーのチームではメインで仕掛ける外国人選手にパスが渡ったら、彼らが仕掛けるスペースを消さないように、ポジションにとどまって見ていることが多かった。だが、今日の名古屋はパスを出した後も止まらず、どんどん追い越していった。これによってボールを持っている選手の選択肢は増えることになり、敵は1対1だけに集中していれば良いという守備の対応ができなくなる。これから名古屋と対戦するチームは"名古屋対策"を全面的に練り直さなければいけなくなった。

 もう一つ、目に見えて変化したのが精神面。マリオ監督の下でチーム内の序列が一度リセットされて、競争意識が激しくなり、アグレッシブさが生まれている。戦術は同じで、セットも固定化されて、マンネリ感が漂っていただけに、この"ショック療法"は効果てき面だったといえるだろう。、
 
 注目のマリオ監督の腕を見極めるにはこの1試合、40分間ではとてもじゃないが足りない。当然現時点ではオスカーよりいいかどうかは何ともいえない(世間的にはマリオ>オスカーという構図ができあがっているようだが......)。それでも、マリオが目指す「ムービングフットサル」に対して選手たちは意欲的に取り組んでいる様子。「方向性はハッキリしている。そこに向かってやるだけです」と森岡も語っている。

 翌日に湘南との首位決戦を控えた浦安の選手たちがスタンドで見ていたが、彼らの変貌ぶりはどのように映っただろうか。「やっかいなことになったな」と思ったのではないだろうか。

 





甲斐修侍(町田)
結果に関しては全然納得がいっていない。立ち上がりが不運な失点が続いて、自分たちに流れを持って来ることができなかった。プレスができている時間帯もあったが、結果に結びつかず残念。ただ、ネガティブに捉える試合ではなかったと思う。
今日のゲームもそうでしたが、開幕戦からレフェリーのジャッジがあまりにもひどい。建設的にリーグ側へ発信していかないと、せっかくのいいゲームが失われてしまう。それは僕たちにとっても、お客さんにとっても残念なことです。バイアーノ監督の退席についても、ウチの選手に対して叱咤した声を暴言だと捉えられて退場を命じられた。海外の監督なのでリアクションは目に付くかもしれないが......。
(名古屋に関して)時間も経っていないので、システムそのものを大きく変わることはないと思っていた。選手たちはリフレッシュしていて、ポジションチェンジの頻度は上がったのかなと思います。

金山友紀(町田)
名古屋みたいな相手に先制点は絶対に与えてはいけない。立ち上がりに事故みたいな形で失点したのは痛かった。あの失点がなければもっと違う展開になっていたはず。球離れを速くして、パススピードを速くして、ワンツー、パラレラなどをもっとやっていきたい。名古屋のフィジカルが強いのはわかっているし、そこで勝とうとはしていない。ペスカドーラとしてのスタイルをやっていきたい。

森岡薫(名古屋)
雰囲気はいい方向に変わったと思う。まだ1週間なのでここが変わったというのは特にない。(町田は)攻めは決まった選手を使ってくるので、第2PKを越えたらマンマークでついていきました。監督からは「トイレまで行ったらトイレまでついていけ」といわれていました(笑)。これからはみんなで動くフットサルになる。方向性はハッキリしていますし、そこに向かってやるだけです。

館山マリオ監督(名古屋)
今日の試合のテーマはディフェンス。選手たちは気持ちを入れてプレーして頑張ってくれた。もう一つのポイントは全員を使えたことです。一人ひとりが頑張ってくれたので、勝つことができました。今回はあまり時間がなかったので、ディフェンスをメインにしましたが、これからはパス回しをもっとスピーディーなチームにしていきたい。フットサルは1人だけでなく、全員で勝つことが大事です。

北原亘(名古屋)
練習内容は今までとは全然違う。初陣を飾れてホッといています。マリオ監督は細かいことを各自に伝えるスタイル。本当に"ちょっとしたこと"をいわれます。(監督交代については)新しいフットサルをするにはどれぐらいかかるのだろうという不安はあった。練習は新しくなっているが、試合は今までのスタイルでやった。ある程度目処がついたら、マリオ流のフットサルになると思う。それは人が動くムービングフットサル。プロチームなので、子どもが見て「ああいうチームになりたい」と思うようなフットサルをしたい。


Fリーグ2007・第2節レポート「湘南」vs「大阪」

【第2節】
<湘南ベルマーレ vs シュライカー大阪>
 (写真・M.Minagi)
湘南ベルマーレ 3-0 シュライカー大阪
2-0
5-0

ホーム開幕の湘南


勝ち点を取れるか大阪


開幕節で、花巻に4?2で勝利したホーム湘南と、町田に3?7で敗れたアウェイ大阪による第2節。

開幕前から大阪の中心と目された岸本は、前節でも評判通りの活躍を見せられずに怪我でチームを離脱。この日は登録メンバーにも入っていない。

前半から湘南は、ホームチームらしく積極的に前線からプレスをかける。このプレスに対して大阪はうまくパス回しが出来ず、自陣から湘南デフェンスの裏へのロングパスを西村が狙うようなシーンが続く。

そして前半12分、ジオゴが大阪のパスをカットしての速攻からシュートを決めて先制する。その直後には、右サイドのキックインから奥村がシュートし、それをGKがはじいたところを大地が反応して2点目。

 大地の2点目歓喜の湘南

大阪・原田監督はたまらずタイムアウトをとる。しかしその直後の前半14分には右サイドキックインからジオゴが3点目を決めて3-0で前半が終了。


後半始まっても湘南は相手からボールを奪っての速攻から早々と追加点をあげる。後半1分に湘南・奥村が相手からボールを奪って左サイドをドリブルで上がると、右サイドへ展開して放たれたシュートをGKがはじいたボールをジオゴがゴールして4-0。ジオゴはこの日ハットトリックを決めた。

 ジオゴ・ハットトリック!

大量リードを許した大阪は、後半10分にタイムアウトをとり、そこから西野をGKにしたパワープレーを仕掛ける。が、決定的な場面をなかなか作れない。逆に後半11分に湘南・野嶋にパスカットからロングシュートをゴールに流し込まれ5-0で勝負あり。

「しっかりとパスを回してシュートを打つところまで組立たい」と大阪の原田監督は語ったが、連携ミスが目立ち、ワンツーなどを使った速攻なども出来なかった。

これで湘南は2連勝で、アウェイで神戸を下した浦安とともに勝ち点を6とした。

大阪は、東京、小田原のアウェイ2連戦で2連敗。次節、花巻をホームに迎えての第3戦での巻き返しに期待したい。






試合前に開幕セレモニーとして小澤良明・小田原市長による挨拶と始球式が行われた。





Jリーグでもおなじみのチームマスコット「キングベル」も声援(?)を送る。



地元・小田原らしい高校生による和太鼓パフォーマンスや、城下町にちなんで手作り甲冑隊の行進などがセレモニー内で行われ会場を盛り上げた。









Fリーグ2007・第2節レポート「町田」vs「花巻」

【第2節】
<ASVペスカドーラ町田 vs ステミーゴいわて花巻>
ASVペスカドーラ町田 1-2 ステミーゴいわて花巻
1-2
2-4


この日、午後3時キックオフの名古屋と大分の試合は、6-0で名古屋が圧勝をおさめ、王者らしい強さを見せた。

同日の午後6時キックオフのASVペスカドーラ町田のホーム開幕戦には1720人の観客が町田市総合体育館につめかけた。対戦相手は、前節湘南ベルマーレに2-4で敗れたステミーゴいわて花巻。関西の雄・シュライカー大阪を4点差で破った町田は、地元でどうしても勝ちたいところ。

この試合、結果も内容も意外なものとなった。

試合は終盤で獅子奮迅の活躍を見せた花巻の千葉が、前半8分に先制ゴールを決める。しかし、注目のブラジル人の一人ミッシェルが、前半10分に腕を使ってチャージしたとして一発レッド!ブラジル人選手の活躍に期待していたが、数プレーをしただけでピッチを後にした。

この試合、単純なワンタッチの見落としや、このミッシェルのレッド、ペナルティエリア内での接触プレーに対する基準のあいまいさなど、ジャッジが試合を動かすシーンが見られたのが残念だった。

この退場劇でパワープレー状態となった町田は、巧みなボール回しから10分に横江が決めて同点とする。

劣勢にたつかと思われた花巻だが、右サイドに流れたボールに岩見が大きな右足キックフェイントで相手をかわしてシュートを放つと、ボールはポストにはじかれ、はね返りを水上が押し込んで町田を引き離す。


後半3分、町田は花巻を攻め立て、右サイドからのセンタリングを花巻ピニシウスが痛恨のオウンゴールで同点に(公式記録では滝田の得点)。先取されても後半に得点を重ねるパターンを町田が見せるか、と思われたのも束の間。町田は開幕節には出場しなかった宮田を投入するも、この宮田が自陣で不用意にボールをゴール前に流してしまい、それを花巻・奥池がサイドネットに突き刺して3-1と突き放す。

試合は全く互角の展開を見せながら進むが、後半12分にピヴォ岩見にボールが入ると、体をうまく反転させてゴールを決めて2点差とした。

町田は15分から狩野をキーパーにしたパワープレーを敢行。攻める時は狩野がGK、守る時に石渡に戻す。じわじわと押し込む町田だったが、花巻のブルーノ監督は、先制した千葉を守備時にのみ投入してとにかく町田のボール回しをチェックしまくらせる。キャプテンの渡辺もゴール前でファーに走りこむ金山らをがっちりとケアし封じれば、GK内山は決定的な場面で何度もスーパーセーブし、ガッツポーズで会場を沸かせた。

町田はファーねらいのシュートパスにこだわりをみせたが、パス、シュートに精度を欠き、最終的にそのまま2-4で花巻がリーグ初勝利を飾った。



町田はホーム開幕戦を飾ることができなかった。
この試合、町田が流れから崩して得点したのは、花巻がFP3名でパワープレー状態だったときのみ。ファーねらいのシュートパスを繰り返し、そこにバンバン飛び込む形を狙ったが、花巻もよく研究していて、その位置は常にケアされていた。

豊富な攻めのバリエーションが持ち味の町田だが、この試合では、攻めにアイデアが見られず、花巻の対策の前に封じ込められた格好となった。

ミッシェルを失った花巻だったが、渡辺を中心に守りを固め、水上や奥池、そして岩見が高い個人能力を見せ、そして何より町田を研究した花巻の作戦勝ちだった。


現時点では2連勝チームは無し。一回り目はとりあえず混戦が続きそうだ。


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