第15回全国フットサル大会観戦レポート!

5月3日(祝)、4日(祝)に沼津市民体育館(静岡県)において開催された「第15回全国選抜フットサル大会」を観戦した。

結果を見ればわかるように、奇しくも1位から3位までを地域の選抜チームが占めた。

日本フットサル連盟が主催した「選抜フットサル大会」にもかかわらず、選抜を送り込んだ地域は関東と北海道の2地域のみだった。選抜を選考し練習してさらに大会に送り込むには、人とお金がかかる。つまり、選抜を送り込めた地域と送り込めなかった地域には、そういうものを用意できるできないの違いがあるといえるのではないか。

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大会そのもののレベルは、全日本選手権並みであるといえるが、「選抜」大会にはならなかったのが残念だ。各地域のフットサルに対する温度差がそのまま出たといえよう。

そんなこととは関係無く、各チームの選手達は素晴らしいプレーを見せてくれた。

とりあえずは結果を簡単に速報しよう。

<予選リーグ結果>

<決勝リーグ結果>

優勝:日本選抜

準優勝:関東選抜

3位:北海道選抜

 

●渾身の観戦レポート

15回を数える今大会から、地域の代表を集めた「真の選抜大会」 とする意向があったようだが、選抜チームを送り込んできたのは2地域(関東、北海道)、参加してこない地域さえあった(四国、中国、東北)。

また、選抜チームを送り込まなかった(送り込めなかった)地域には一体どんな問題があるのか。今後の検討課題として残る。

では、参加チームを以下に紹介し、レポートを紹介しよう。

       
           北海道     選抜チーム   北海道選抜
           関東      選抜チーム   関東選抜
           北信越     長野      長野エルザSC
           東海      愛知      マルヤス工業サッカー部
           関西      兵庫      FC YONAIT/SKY CONSULTANT
               九州      福岡      ブリヂストンIndy's
               JFF推薦     選抜チーム   日本選抜
               JFF推薦     静岡      MINAMIDANI.FC 割烹すぎ村
               JFF推薦     東部支部    沼津工業高等専門学校
                                      サッカー部

JFFというのはJapan Futsal Federationの略であり、JFF推薦枠で開催地静岡から2チーム参加している。「全国大会」という名前の大会に参加した彼らは一体どんな基準で推薦されたのか。また、9チーム中3チーム(実に3分の1)が推薦チームであるのはいかがなものか。地域別の取り組み方の温度の差を今後どのように改善していくのか、繰り返しになるが、現在のフットサルを取り巻く問題をそのまま露呈するような形となった。

では、時は1999年5月3日。GW真っ只中の沼津に、私は降り立ったのだった。

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 朝8時すぎ私は沼津市の中心に位置する沼津市民体育館に到着した。

  思った以上にこぢんまりとした(というよりボロい)体育館ではあったが、既にピッチ上では第一試合を行う4チームがアップを行っていた。

  緒戦では今大会の優勝候補・関東選抜対YONAIT(関西代表)が激突する。いきなりの強豪激突だ。これまで怪我で試合を休んでいた甲斐選手(CASCAVEL)もこの大事な一戦には出場するようだ。関東はペナルティのウィンブレを揃え気合十分といった感じだ。おっと、そんなことを書いていると、背後にはサロンフットボールの北海道選抜がいるぞ。彼らも「HOKKAIDO SELECT」とか書いて
あるジャージをそろえている。

 今大会は日本代表、関東選抜、YONAIT、北海道選抜が優勝争いを演じることは間違いない。

  聞いたところによると、YONAITにはドュダというすごいブラジル人選手もいるらしい。たしかのこの名前、JAL CUPの MVP では・・・(その後の確認で間違いなかった)。さらに、日本代表候補にも挙がった中上選手や、esporte藤沢でプレーしていたこともある木原選手などもいる。関西予選でASPA FCを敗った実力はやはり伊達ではないということだ。

 これからまさに開会式が始まろうとしている。日本代表メンバーには上村信之介選手や、市原選手などアジア選手権での代表メンバーも揃っている。これは大会終了後にじっくり考えたいが、他の出場チームはかなり実力的に差が出て大差の試合が続出するのではないか・・・だって割烹って・・・しかし、この心配は杞憂に終わる。

 「気を付け!礼!」という摩訶不思議な号令とともに開会式が始まった。沼津サッカーの偉い人や連盟の人がぶつくさとうんちくを述べた。榮理事長も来ているようだ。

開会式が終わると、さあ第一試合である関東選抜対YONAIT戦だ。おっと、我々の目の前で日本選抜のメンバーが関東対YONAITの試合をかぶりつきで見るつもりのようだ。

 さあ、YONAITが出てきた。強そうだ。なんかからだの太さが違うぞ。試合前かなり気合い入っていた。フロア外の廊下で入念にミーティングを行っていた。

 9時半、試合開始だ。
関東選抜は今回以下のようなメンバーで本大会に臨んだ。選考は先日行われた関東リーグにて行われた。所属チームは私が勝手に付加したものだ。参考までに。

    監督   梶野政志          関東フットサル委員会委員長
    コーチ  大塚和宏          神奈川フットサル委員会
    役員   原田理人          日本フットサル連盟 ・目黒FC

    選手
    1    伊藤敬暢     府中水元クラブ
    2    小原信也     FIRE FOX(元Winning Dog)
    3    小原拓也          CASCAVEL(元Winning Dog)
    4    甲斐修司          CASCAVEL(元esporte藤沢)
    5    鞍島鞍島          府中水元クラブ
    6    黒岩文幸     神奈川選抜(CASCAVEL)
    7    木暮賢一郎        Winning Dog
    8    歳森弘一郎        府中水元クラブ
    10   前田喜史     CASCAVEL(元FIRE FOX)
    11   横山恵介          目黒FC
    12   寺本尚文          小金井ジュール
    15   小林康紀     神奈川選抜(esporte藤沢?)
    16   原靖       目黒FC

  少し解説を加えると、府中水元クラブは、第2回全国選手権の覇者。FIRE FOXは今年の全国チャンプ。CASCAVELは、第3回の準優勝チーム Azul のメンバーによって構成されるチームである。つまり、関東選抜は「日本選抜」に限りなく近いメンバー構成といえる。

  関東も出てきた。甲斐選手はやはりスタメンのようだ。勝負に出てるぞ。

関東のスタメン。

            木暮、甲斐、前田、小原(し)、GK小林

 開始直後甲斐選手のロングシュート。これはGKキャッチ。
YONAITのドュダにつく甲斐選手。かなり敏感に反応している。少しでも離すとやられるということか。あ、そのドュダが甲斐選手を抜き、右サイドへ絶好のパスYONAITはあっさり先取点を決めた。ううう・いきなりすごい!!

  関東10番前田選手と、YONAIT 11番ドュダの激しい戦いがすぐに始まった。ここで木暮選手がPKをとった。これを前田が鋭く決めて同点!しょっぱなから凄まじいレベルの試合となってきた。

  前田選手は味方にいると本当に頼もしい選手だ。シュートを打つタイミングを心得ているように思える。よくみると主審は松崎さん(アジア選手権でも日本の審判の代表として笛を吹い
ていた)だ。

  関東はメンバーを代えない。
それにしてもYONAIT 11番ドュダ選手のキープ力、テクニックはすごい。前田、甲斐選手をひきずってドリブルしている。本当に恐い選手だ。YONAITはサッカーで強いと聞いていたが、フットサルの戦術もかなりのものだ。また、単独チームなだけに戦術の徹底度は抜群だ。

  関東ではトップに入った木暮選手がいい動きだ。YONAITにとってはかなりのプレッシャーになっていると思う。途中から入った鞍島選手が凄くいい動きだ。読みと指示でかなり効いている。やはりフィジカルで押してくる相手に彼は有効だ。なのになぜアジアのメンバーに入らなかったのか・・・

  ここでその調子いい木暮選手がキーパーをもかわしてビューティフルゴール!!同点弾を叩き込んだ。

  ドュダのマークに鞍島選手が入った。ボールを全く見ずに完全に相手しかみてない凄いマンマークだ。こんなの見たことないぞ。これはさすがにドュダは精神的にも嫌だろう。後で聞いた話では、JAL CUPなどに参加するブラジルのチームなんかでは、よくこういうマークをするらしい。

  そんなハードマークの中、振り向きざまにシュートされた、ああああ、バーだあの体制からバーに当てるなんて・・・

  そして、ドュダが鞍島選手にファウル!!第2PKだ。これを前田選手がトウでゴール!!明らかに鞍島選手が入って流れがよくなった。指示もよく出ている。こうして前半は終了した。

後半のスタメンは、

            甲斐、鞍島、小原(兄)、前田

  関東はかなりまとまってきているようだ。危ないシーンも前半より少ない。ドュダは思ったようなプレーが出来なくて少し苛立ってきている。ファウルも多くなってきた。

  残りあと10分。これは関東いけそうな感じだ。いやあ、鞍島選手の集中力は一向に落ちない。彼が入ってからYONAITはまったくいい形を作れなくなった。

  コーナーからのトリッキーなプレー(ヒールパス)でYONAIT 1点差に迫るゴール!!これは・・と思われたのも束の間、関東・小原信也選手がGKとの1対1を決め4対2。気をよくした小原、今度は一人で持ち込んで5対2とした。これはさすがに勝負あった。

  そして小原はさらにもう1点を叩き込み試合を決定付けた。関東選抜は最初のヤマ、関西代表のYONAITを6対2で退けた。この試合はいい試合だった。

  さあ、隣のコートでは既に日本選抜の試合が始まっている。さっそくそっちをみてみよう。

  既に1対0で日本選抜が長野エルザをリードしている。ベンチにはマリーニョ氏の姿はない。見た感じでは関東選抜の方がスピード、動きの大きさの面で日本選抜を上回っているように見える。

  日本選抜は、アジア選手権の代表メンバーとは若干異なる。代表候補にも声がかかっているようだ。登録メンバーは以下のようになっている。関東と同様に所属チームについては私が勝手に付加した。

    監督   須田芳正

    選手
    1    若林孝治     esporte藤沢?
    2    中村俊仁     府中水元クラブ
    3    鈴木慎一          清水市役所
    4    藤井健太     ASPA FC
    5    上村信之介        FIRE FOX
    6    渡辺英明     FIRE FOX
    7    安川知宏     ASPA FC
    8    相根澄      CASCAVEL(元esporte藤沢)
    9    市原誉昭     CASCAVEL(元esporte藤沢)
    10   原田健司          FIRE FOX?(元ASPA FC)
    12   定永久男          FIRE FOX

  FIRE FOXのメンバーが多い。FIRE FOXは関東のチームだが、日本選抜の選手が多いというのと、関東リーグに参加していなかったので、関東選抜には実質的には選ばれていない。

  対する長野エルザSCは、第4回全日本選手権の北信越代表となったチームでありその時は予選リーグで惜しくも敗退している。

  エルザが1点を返した。日本選抜は小さくて弱いパス回しが目立ち、動きのいいエルザにパスを読まれて奪われるようなシーンが多い。貪欲にボールに迫るエルザにきりきりまいといったところだ。

  日本選抜は後ろに回しているときにパスのだしどころがないことが多く、すぐ後ろを向いてしまいがちだ。

こんなはずではない、といった雰囲気が日本選抜に漂い始めた。

  しかし、エルザはフォローが悪い(ボールを持たないプレーヤーがサボり気味)なので、事無きを得ているといったところか。といっていると、ゴール前でボールをキープした信之介選手がゴール。前半を2対1のリードで終えた。ここ一番で頼りになる選手だ。

  迎えた後半、いきなり日本選抜は実力を見せた。藤井、信之介、相根とつなぎ、2点差となる3点目を叩き込んだ。そしてさらに市原がシュートするとみせかけてゴール前の信之介に送り、シュート。そしてそして自陣ゴール前で相手パスをカットした信之介が相根に送り5点目。一気に勝負を決めた。

  エルザは巧みなミニサッカーという域を出ることができず、選手間の距離の短さを利用したフェイクプレーに翻弄されるシーンが目立った。ボールが動かずに人ばかりがせわしなく動くので、パスも定まらず、思い通りのプレーが出来ない。

  調子を上げた日本選抜、周りとなかなかかみ合わなかった原田が6点目をゲットした。しかし、エルザのプレッシャーは早い。オールコートでマンツーマンといった感じだ。

  しかし、こういうがむしゃらなプレスに来られるとより戦いやすい場合もある。少し浮かせたボールを市原からゴール前右の相根へ。きれいにトラップした相根は、シュートするとみせかけ、ソールでノールックで後ろに残す。そこに藤井が走り込み、シュート!!7点目を入れ、日本選抜は貫禄の圧勝となった。

  そして、次の試合、今大会よりフットサル界にデビューする(?)サロンフットボールの聖地札幌から出場の北海道選抜。非常に楽しみにしていたチームの登場だ。戦術に長けているが、個々のレベルがあまり高くないかな?と感じる。北海道は5番小野寺の左がすごい。いきなり叩き込んでいる。助走無しでもとんでもないシュートになる。とここで空腹になったので、急遽食事に出かけた。。

  昼食後戻ってみると、日本選抜が苦戦していた。MINATODANIと2対1。ちぐはぐな連携ながらも市原が2点差をつけるゴール。MINATODANIは、トップの6番河合選手にバンバン当ててくる。スピードのある彼に振り切られるとどうしようもない。そうやって、1点返された。敵が日本選抜ということで、相手は胸を借りるつもりでリラックスしてアタックしてくる。やりにくいだろう。

  最後まで必死に追いすがるMINATODANIに対して日本選抜は、切れのある動きで対応できない。ちぐはぐなままなんとか試合は3対2の1点差で終了した。

  次は関東対マルヤス。マルヤスがYONAITに2対7で敗れたことを考えると、関東圧倒的有利。内容も圧倒的に押すのだが、マルヤスもなかなかやる。高い個人技で対抗してくる。

  2番小原選手の軽いプレーからボールを奪われマルヤスに先取点を奪われた。マルヤスはフットサルも研究しているようだ。寄せが早く、スピードも速い。

そんな中頼れる甲斐選手が木暮選手との連携から同点弾を叩き込んだ。

そして、後半フィジカルで削り会うシーンが多くなる中、相手ゴール前で一瞬の隙を突いて関東の前田がトーキックシュートをサイドネットに決めた。まさに狙い澄ましたすばらしいゴールだった。

結局マルヤスは善戦したものの、前田選手一人にやられたような形となった。

結果として1位リーグには、日本選抜、関東選抜、北海道選抜の3チームが進出した。YONAITとみなとだには実力的には非常に高かったが、組み合わせの悪さから、2位に甘んじた。さあ、明日は一体どんな結果になることやら。

初日終了後、女子のフットサル教室が行われた。コーチはマリーニョと榮理事長だ、どんなコーチングをするのかなあ、と思っていたが、なんとマリーニョと榮理事長を含めたおじさんチームと女子チームが対戦するという形になった。

そして、2日目も朝一から会場に足を運んだ。今日の最大の見物はなんといっても日本選抜対関東選抜の試合だ。この両チームはCASCAVELとFIRE FOXをお互いに入り混ぜたようなチームであり、手の内は知り尽くしている。

関東の甲斐選手は初日終了後、「明日は(DFの)我慢比べですよ」と語った。

日本選抜は自分達が最強であることを示す必要がある。関東選抜には日本代表を狙う選手も数多くおり、マリーニョや榮理事長が見守る中、自分をアピールしたいところ。

10時より、1位リーグの緒戦、関東選抜対北海道選抜。

おっと、関東のスタメンがいつもと違う。鞍島選手以外はこれまでの試合ではほとんど出ていなかったメンバーだ。

            歳森、横山、寺本、鞍島。

序盤からバタつく関東。しかし、北海道には攻め手が無いため、あまり恐いことはない。鞍島選手が一人奮闘。北海道が前からガンガンにプレスをかけてくる。関東はこれをかわしきれない。だんだんと北海道に押し込まれるシーンが増えてきた。

この試合、昨日までとはギャラリーの数が違う。上から狙うビデオカメラの数も多い。そんな中、北海道は少しずつリズムをつかみ出した。

ここで歳森がGKに倒された。イエローだ。ゴール目の前からフリーキック。しかしこれは入らず。

関東は試合開始6分をすぎてもバタついている。ひとり冷静な鞍島選手が相手を防ぎ、ゴールまで持ち込む。横山は少し冷静さを取り戻せないか。寺本もバタついている。

歳森と鞍島のコンビがよくなってきた。水元らしいポストプレーも出てきた。

試合は俄然激しさを増してきた。北海道はシュートまではいけないものの、きれいなパス回しで攻める。関東は前半終了間際にタイムアウトをとった。

試合再開後、北海道の第2PKだ。北海道にはパワーシューター5番小野寺がいる。しかし、ここで小野寺はなぜかトーキックシュート。パワーを生かせずゴールならず。

関東は途中から前田を投入したものの、前半は0対0で終了した。しかし、ここまでの関東の戦い方はどのような作戦に基づくものなのか・・・後半のスタメンに注目だ。

個々のレベルは関東の方が高いように思える。しかし、連携に優れる北海道はその組織力で守り、攻めてくる。


関東は後半に入ってメンバーをがらっと代えてきた。

           前田、木暮、小原兄弟

攻め方もまったく変わってきた。左右に広くパスをまわし、大きい動きでマークをはずす。北海道は対応におおわらわだ。しかし昨日に引き続き木暮選手のキレはすばらしい。前田のキレもいい。

後半も6分を過ぎた。まだ0対0。これはもしかしたら、北海道のペースではないか。ロースコアをよしとするサロンフットボールでいえば展開としては望んだとおりといえるのではないか。

そして残り5分。関東はたまらずエース甲斐を投入。しかし、投入と同時にチャンスを得た北海道はなだれ込むように関東ゴールに押し込んだ。まるで優勝したかのような北海道。関東の選手交代タイミングに悔いが残るか?!

その後も攻めに出る関東はDFの中が空く。そこを巧みに突く北海道。

甲斐を投入し、スピードと厚みが出た関東はすばらしい攻めを繰り返す。そして、前田が値千金の同点ゴールを左すみに叩き込んだ。沸く体育館。凄い。大事なところでいい仕事をする。

そして、関東のタイムアウトの後、ハーフラインあたりに転がったルーズボールを前田が左足ボレーで左スミに叩き込んだ。これには会場唖然といった感じだった。関東がリードすると北海道は辛い。攻め手に欠けるので、ゴールまでいけない。

この辺になってくると、甲斐、小原、木暮、面白いようにボールをまわし始める。そのレベルは非常に高い。北海道はボールを奪えないまま試合を終了した。

スコアは3対2。大変良い試合だった。


2日目の試合開始前、昨日に引き続きマリーニョはこの会場に再びきていると勝手に思っていたが、それは大間違いで彼の姿はなかった。つまり、北海道対関東戦を「見ていない」のだ。この試合を見れば、前田選手が代表入りするのは明らかだ。(前田選手はもともと代表候補だったが、怪我のため辞退したという経緯がある)

いろいろなマスコミで日本のフットサルを語るならば、やはりこの大会は全て自分の目で見る必要があるのではないか。少なくともTOKIOの番組に出るよりは大事な仕事のように思える・・・


昼ご飯が長くなり、日本対北海道の試合は開始10分からの観戦になった。

するといきなり日本選抜が先取点。立て続けに藤井が2点目を決めた。北海道は関東戦からの疲れもあるのか、日本選抜に完全に制されている。

そして、押せ押せの日本選抜は原田の個人技で3点目をゲットした。

信之介選手が下がった後は、日本選抜もボールキープが定まらず、一進一退といった感じだ。たまに日本選抜の3番鈴木選手がマークを外しがちなのが気になるところ。

北海道の選手はよくトレーニングしているなあ、と感じる。集中力もあるし、すばらしい。しかし、個々のレベルが非常に高い市原、上村信之介などを擁する日本選抜相手にはやはり攻めきれない。シュートまでいかない。

この試合は、結局4対2で日本選抜が勝利した。北海道選抜は、良いチームであったが、個人能力で優る関東選抜、日本選抜を負かすことは出来なかった。しかし、北海道が関東に匹敵するレベルであることは証明された。


さあ、本大会の決勝、日本選抜対関東選抜の試合が午後2時40分に開始された。
いつものチームメイトが相手にいる。信之介と甲斐の対決も見物だ。開始早々、信之介が甲斐の股を抜いてシュート!これはGKがカット。

前田から甲斐へロングパス。しかしこれは藤井が阻止した。

いきなり意地と意地がぶつかるような試合展開だ。

前半残り8分、敵陣中央でインターセプトした前田、GKをひきつけ左の歳森へ。これを歳森が冷静に決め、関東が待望の先取点を手にした。

そして、残り4分、それまで押され気味だった日本選抜は、中村のミドルシュートをキーパーが脇からこぼし、同点とした。

残り1分をきったあたりで、日本選抜相根が一人持ち込みゴール。逆転に成功した。日本選抜と関東選抜の層の厚さの違いが出てきた。各所で実力のミスマッチが顕在化してきた。

終了間際、ゴール前でもつれながら木暮がシュート!惜しくもネットを揺らすことは出来なかった。

後半関東選抜はスタメンは以下のとおり。

甲斐、鞍島、小原信也、歳森

日本選抜は以下のとおり。

上村、藤井、市原、相根

開始直後から日本選抜が攻めまくる。

そして、開始2分。市原が一瞬のすきを突いて3点目をゲットした。そして、関東はたまらず前田を投入した。

クラブに戻ればチームメイトでも関係なく削りあう姿には驚いた。それだけ相手の怖さを知っているということだろう。

そんな中、やはりやってくれました。関東の前田が、一人持ち込みクリーンシュート。ゴールに突き刺した。しかし、関東はトップでボールがしっかり収まらないので、余裕のある攻めが全く出来ない。それは日本選抜も同じこと。カテナチオよろしく守る関東の牙城を崩すことが出来ない。

最後の5分の攻防は凄かった。関東はものすごいプレッシャーをかけて勝負をかけた。惜しいシーンの連続であったが、ゴールを割ることは出来なかった。

こうして、日本選抜が3対2で関東選抜を押さえ、面目を保った。この試合は最近私が見た試合の中ではもっともレベルが高い試合だった。審判のジャッジもよく、神経質にファウルをとるわけでもなく、試合の流れを重視しているように思えた。

「これはもしかしたら、ジャッジの基準も少し変わってきたのではないか。」と感じた。

         *********************************************

この大会の観客席(と呼べるほどのものでもないが)には、サッカー関係者、出版関係者、もちろんフットサル関係者も数多く集まっていた。今後のフットサルを考え、それぞれの思惑が動き出している。
本大会は15回に及ぶ歴史ある大会であり、これまではこんな動きとは無縁だったかもしれない。しかし、現状のフットサル界はそんな牧歌的な状態から急激に変化しようとしている。

サッカーではまさにプロ選手とアマチュアあがりの協会関係者の間で、意識のカベなどがクローズアップされつつある。レベルの差こそあるが、同じことが競技者と協会(各地域の協会を含めて)の間に存在することは確かだ。

そんな狭間の中で、この大会ですばらしいプレーを見せてくれた選手達が残念な思いをしないような組織、しくみ作りを早急に日本フットサル連盟にはお願いしたい。

そんなことを考えさせられた。

 

【本エントリの著者】
フットサルネット事務局
URL: http://www.futsalnet.com
フットサルネットの管理人です。各種お問い合わせ、ご意見・ご要望は私宛にお願いします。
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