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【世界選手権大会・詳細レポート】 2004.11.23.台湾・林口体育館

日本 対 イタリア 国歌斉唱時の様子
<お知らせ>
ストライカー特別編集 FUTSALNET’05「フットサルの達人」 12月21日発売予定!
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グループC 2004/11/23 18:00キックオフ
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| 日本 |
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イタリア |
1次リーグの2戦目。優勝を狙うイタリアという「無理め」の相手と対戦した日本は、蓋を開けてみると0−5という完敗に終わった。現時点では、どうしようもない力の差を見せ付けられた。それを認めなければいけない。そんな状況の中、「よく戦った」というセルジオ・サッポ監督のコメントは、概ね当たっていると思う。
スタートはパラグアイ戦と変わらず、GKに@川原永光、FPにA鈴村拓也、G藤井健太、D比嘉リカルド、I木暮賢一郎というメンバー。出だしは2分にD比嘉→I木暮のホットラインでゴール前に浮き球のパスが渡ったが、木暮のトラップは大きくなりGKに渡る。逆に3分に、イタリアLセコに目の覚めるような一発を決められた。左サイドをインサイドの右→左のダブルタッチで突破され、対角線上に低い弾道のシュートを突き刺された。
その後日本は、右サイドのキックインからファーサイドで鈴村がボレーシュート。4分にはD比嘉がI木暮へのピボ当てから、中央でリターンを受けてダイレクトシュートしたが、イタリア選手たちのポジショニングのよさや、体を寄せられたりして、コースを限定されていたため外れる。イタリアは前のアメリカ戦に比べ、個々の動きが鋭いように見える。キャプテンのDザフィーロが、日本選手のお株を奪う1プレーごとの雄叫びでチームを鼓舞。この試合への意欲をうかがわせる。
イタリアの攻撃は、パス回しが速い! 選手たちは目まぐるしく動き回り、テンポよくパスを回すので、日本は的を絞れない。しかも、もらうごとにスキあらば前(日本ゴール方向)を向かれて勝負の体勢を作られるため、日本選手たちは容易にその懐に飛び込めないのだった。日本はジリジリと守備ラインを下げられ、イタリアにシュートレンジまで押し込まれる場面が続いていく。
一方、日本の攻撃は次第に散発になっていった。というのも、それだけ押し込みながら、攻撃を終えた後のイタリアの戻りが非常に速いのだ。シュートを打って決まらなかった。となると4人がボールの行方を追いながら、サァーッとハーフラインまで引くのである。完全に体に染み付いている攻→守への切り替え。振り回されたあげく、何とかしのいだとほっと一息つく日本が、さあ攻めるぞとなると、もう状況は完全に固められているのだった。こうなると日本は後ろでのパスもコースを限定されてうまく回せない。苦しくなったところで長い縦パスをI木暮に送る。しかし、満を持した感じでチェックに来るイタリアのベッキにインタセプトされるか、I木暮がキープできても振り向けず、後ろにボールを返すだけになるのだ。日本は速攻を封じられ、遅効も押さえられ、ほとんど押し込めなかった。
日本の短い攻撃が終わると、またイタリアの長い攻撃だ。7分に痛い一発を食らった。長時間回されまくって押し込まれ、バックパスを受けたビチェンチーニが中央でフリー。慌てて日本がチェックに行ったが間に合わず、左足のシュートをゴール左上にズドンである。
その後も同じような危険なシーンが続くのだが、それでも日本は何とかマークを受け渡し、シュートポイントをサイドへ追いやり失点を防いだ。0−2で前半が終了した。
後半もスタートからほぼ、同じシーンの繰り返しが続いた。エネルギッシュに攻守をこなすイタリアに、必死に食らい突いていく日本。ピッチ上で力の差を見せ付けられる中で、日本の選手たちは一体どんな思いでボールを追いかけていたのだろうか。本当に一生懸命に守っていた。世界選手権用に新しく採用した、マークの受け渡し。それによって何とかボールにプレッシャーを掛け続けようとする。最後に漏れが出たところは、A鈴村が体を張ってカバー。スライディングカット、あるいは球際で1人当たり負けせずにイタリアの攻撃を防ぐ様子は、日本サポーターを確かに勇気付けた。
だが、どうしても川の堤防が決壊していくように、失点を喫していく。11分、中央に意識を集中させられた後にマークが外れ、左サイドからCモントバネリにゴールを決められた。13分、ゴール前のルーズボールのクリアが小さくなったところ、後ろから走りこんできたHファビアーノに豪快にボレーシュートを決められた。日本は18分に決定機。中央をドリブルで進んだF金山友紀が左サイドのフリーのH小野大輔へ。しかし、素早く飛び出したGKにシュートは当たった。その後、日本はE難波田治をGKにしてパワープレーに入るがチャンスを作れず、逆に20分にLセコ→Cモントバネリの鮮やかなカウンターを食らって試合が終わった。
日本は頑張った。だが、イタリアは強かった。2連敗という結果は大変重苦しいが、それでもこの試合、ちょっと前なら10点差をつけられていた試合だった。見えにくいが日本は成長はしているのだ。
次のアメリカ戦のいいパフォーマンスを期待しよう。
試合後のコメント
セルジオ・サッポ監督
「国際経験が少ない中、選手たちはよく戦った。1試合目よりかはうまくいかない試合だった。攻撃面でピボにボールを当てることができず、前にボールを運べなかった。逆にイタリアは5点ともいいゴール。でも、これは日本のミスというよりも、イタリアのうまさによるものだ。それでも日本は最後まであきらめず、イタリアに簡単に勝たせなかったと思う」
難波田治
「今、やれることはやれたと思うが、見てのとおり、組織的にも個人的にもすべてが劣っての完敗。前半は0−2だったけど、2点差は向こうには余裕の点差だったのかもしれない。ウチはピボに当てるという攻め手しかなく、そこを警戒されてこちらの起点を抑えられた。GKをやったときも点を取れそうなシーンが少なかった」
木暮賢一郎
「結果どおり(の内容)。イタリアに組織的に守られた。プレスを掛けられているからボールを持っても余裕がなく、タイミングが合わなくてボールがうまく入らなかった。長いボールが僕のところに入っても、うまく2人で挟みに来られて、チームが押し込めなかった。開いているところに持ち込んでシュートを打っても、何か打たされている感じがした。それを謙虚に受け止めるけど、でもまったく何もできなかったわけではない。また気持ちを切り替えて、チーム一丸となってアメリカ戦に絶対勝つ。それが日本代表の義務だと思う」
グループC 2004/11/23 20:00キックオフ
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1 |
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0 |
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| 2 |
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1 |
| アメリカ |
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1 |
パラグアイ |
30秒に1回という選手交代が、その交代をメモしている僕を刺激して止まないアメリカ。今日もボールよりベンチを見てるんじゃないかというくらい、激しすぎる選手ローテーションを駆使。スピードとパワーのレベルを落とさない得意の物量作戦で、パラグアイにプレッシャーを掛ける。8分には前線でパラグアイのボールを奪ったFホワイトが、そのまま前に出てシュートを決め先制。前半を1−0でリードした。
後半もボールを回すパラグアイに、対応してカウンターを狙うアメリカという図式だった。だが10分過ぎからパラグアイは、ピボのHカルロス・アルベルト・ビジャルバ(C・A・ビジャルバ)を長時間起用。小柄ながらも(165p、67s)しっかりと敵を背負える彼のポストプレーを中心に、シュートの雨を降らせ始める。
アメリカはチーム全体が壁になる感じでこれに対抗。そして、13分に絶好のカウンターチャンスが生まれた。2対1の状況からIボールが中央から右サイドにボールを運び、左へ走ったBチャントレットへ。角度のないところだったが、左足を強振したシュートはGKの脇をすり抜けゴール。2−0となる。
パラグアイは完全にトップギアに入り、さらに猛攻。HC・A・ビジャルバへのピボ当てからシュートを打ちまくるのだが、ポストやバーに嫌われる。17分に右サイドを抜けたMレネ・ビジャルバからゴール前フリーのHC・A・ビジャルバへ渡り、ようやく1点。ところが攻め疲れが響いたのか、18分にアメリカに決定的なゴールを許してしまった。
インドアサッカーの選手が主体のアメリカ。動く方向の切り返しといった、フットサル特有のフェイクの動きは少ないのだが、セットプレーは慣れていてうまい。このゴールは右のCKから。IボールがCK地点から5メートル以内(敵のマークがつけない)Hハウウスに短いパス。これをHハウウェスがチップキックでファーサイドへ送ると、ボールはパラグアイの人垣を越えてフリーで走りこんだGトーレスへ。ボレーシュートが鮮やかに決まった。強いボールをゴール前に蹴り込むことが多かった中で、2試合で初めて見せたプレーは効果絶大だった。
3−1でアメリカが勝利。そしてこれにより日本は1次リーグ突破への望みをつなぐことになった。イタリアがパラグアイに3点差をつけて勝ち、日本はアメリカに3点差以上の勝ちが必要。フィジカルの優位性を前面に出すアメリカに、日本は3点差勝ちができるのか。1次リーグ最終戦は、ドキドキ、ワクワクの戦いになった。
(了)
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