バトルフットサル 
〜 日本代表

競技情報満載ページ




>>バトルトップへ
>>日本代表ぺージ

【世界選手権大会・詳細レポート】 2004.11.21.台湾・林口体育館

   開会式が行われた台湾大学体育館

11/22レポート>>

レポート> ストライカー編集部 菊地芳樹
<お知らせ>
ストライカー特別編集 FUTSALNET’05「フットサルの達人」 12月21日発売予定!


 待ちに待った世界選手権が開幕した。

 今回の会場は、台北市内にある台湾大学の体育館と、隣の桃園県にある林口体育館の2つ。まずは台湾大学体育館で、14:30より行われたオープニングセレモニーを取材した。

 日曜日の今日。非常に敷地の広い台湾大学では、これまた非常に広い敷地の野球場、サッカー場、テニス場などで、大学生がそれぞれスポーツを楽しんでいた。その中を抜けていった敷地の角に、大きな体育館がある。それまで街中、そしてこの大学構内でもまったく世界選手権の雰囲気は感じられなかったが、この体育館の周りには「世界盃五人制足球賽」の文字の入ったのぼりがたくさん敷き詰められていた。

 オープニングセレモニーは賑々しく行われた。

 地元の中学、高校生を中心とした舞台(派手な衣装を着た踊り)、ブラスバンドの演奏などがあり、その後、台湾の陳水扁総統やヨゼフ・ブラッターFIFA会長らのスピーチがあり、16:00過ぎ、開幕戦のチャイニーズタイペイ対エジプトの試合が始まった。

 ここでこの会場をあとにし、日本の試合が行われる、林口体育館へ移動。車で1時間ほどかかる。地図で見ると20qも離れていないのだが、台北の渋滞を抜けるのに非常に時間がかかった。当初の会場地名に記されていた、桃園の街自体はとても開けているようなのだが、この林口は別の街で、体育館はさらにその町の外れのさびしい場所にそびえ立っている。

 「こんなところにお客さんが来るのか」と思ったが、会場内に入ると、案の定、ほとんど人がいなくて、台湾大学会場とは正反対の雰囲気だった。

グループC 2004/11/21 18:00キックオフ
イタリア アメリカ

 18:00からのこの試合、観客は地元の小中学生と早入りした日本人サポーターのみ。その小中学生たちは二手に分かれて、片方がイタリア、もう一方がアメリカをそれぞれ応援する。

 試合が始まってビックリさせられたのは、アメリカの交代の仕方だ。最初にフィールドプレーヤー(FP)が4人丸ごと入れ替わったのが、何と開始30秒。その後もほぼ30秒に1回のペース、というか大げさではなく1プレーごとに交代するのである。あまりに激しいその交代ぶりは、何かピッチにいるとソワソワして、とにかく早く交代したいような、交代自体が目的のような入れ替わりだった。

 でもあまりにその代わり方がスムーズなものだから、必死にノートにメモしながらチェックしていると、これは非常に洗練されたプレーヤーのローテーションシステムだというのが分かった。まずベッキはキャプテンのEボウワーズとFホワイトが順次入れ替わり。アラは片方がIボールとMモリス、もう一つのポジションはGトーレス→Lシャンカー→Cビースリーの3人が順番に出て行く。ピボも3人の入れ替わりで、Dドゥソスキー→Bチャントレット→Hハウウェスの順番だった。

 そんなアメリカが、優勝候補のイタリアに対して非常によく守っているという印象で、試合は進んでいった。フィジカルレベルは非常に高い。しかも、常に各選手がフレッシュな状態でピッチに入れるものだから、機を見たプレッシングも効果を発揮する。また球際の微妙なプレーがファウルにならなかったことも有利になった。先制点はアメリカで、イタリア選手が不必要にボールを持ちすぎたところを奪われ、Gトーレスが押し込んだ。

 堅守速攻という評判のイタリアだが、ボールを長く持ったところでの攻撃は、やや迫力に欠ける様子。ただ、9分過ぎに噂のレフティIフォーリアが入ると、抜群のキープ力で攻撃のリズムを作り出した。直後、イタリアが押し込んだところをアメリカがクリアしきれず、混戦の中をIフォーリアが右足で押し込んでイタリアが同点に追いつく。

 その後も持ち込むイタリア、跳ね返し速攻を狙うアメリカの展開。アメリカは16分に第2PKを得るがMモリスが外し、逆にイタリアはEベルトーニが左から強烈なシュートを決め逆転。2−1のスコアで前半が終了した。

 後半も一進一退の攻防。6分にアメリカは左CKからDドゥソスキーが押し込んで2−2。イタリアは7分に中央やや左から、グラナの右足トゥがゴール右上に決まって3−2。続いて8分にカウンターからIフォーリアが決めて4−2。10分、今度はアメリカがまたしても左CKからMモリスが決めて4−3。単純にゴール前へグラウンダーのボールを蹴りこみ、押し込んだだけなのだが、なぜかイタリアはさっくりとシューターをフリーにしていた。

 しばらくスコアが動かなかったが、イタリアが15分にペレグリーニのゴールで引き離す。アメリカは残り3分からIボールをGKにしてのパワープレー。ここでもその他のFPがパワープレー用の選手ローテーションで交代していた。だが、これは実らず、逆にイタリアが19分にEベルトーニのゴールを追加し、6−3で終わった。

 硬さの見られたイタリアだったが、徐々に自分たちのリズムにし、ゲームをものにした。個々のシュートレンジは広く、しかもシュート自体が強烈だったのが印象的だ。一方のアメリカも、イタリアの局面の個人技にやられはしたが、全体的には力強くやっかいなチームだった。いずれしても両チームとも日本にとっては手強い相手のようである。


グループC 2004/11/21 20:00キックオフ
日本 パラグアイ

国家斉唱の様子
 日本が激戦の末にパラグアイに敗れ、緒戦を落とした。

 非常に残念な負け方だ。終盤までリードを保ちながら、最後に逆転された。

 この試合の前には、日本からのサポーターも大勢会場に集まり、「よし、試合だぞ!」という雰囲気になってきた。

 硬くなるだろうと思われた日本だったが、開始30秒にDリカルド比嘉の縦パスをフェイクで見事にマークを外したI木暮賢一郎が受けてシュート。枠を外れたが、その後もFKからD比嘉、A鈴村拓也からのループパスをG藤井健太がシュートと、いい形を作ってリズムに乗った。

 一方のパラグアイは自陣に引いての守備から、カウンター狙い。カウンターがダメだったときは、Dチラベルトを中心にパスを横に振って展開した。日本の守りに攻めあぐねていたが、個々の技術にはブレがなく、しっかりとボールキープできる。それだけにちょっとでも日本がスキを見せると、確実にそこを突いて攻めてきた。そのスキに対しての反応が鋭い、噂どおりの嫌らしいチームだった。

日本のサポーター、台北にも!
 その中、先制点は日本に入る。8分、GKの@川原からのボールをパラグアイDチラベルトがかぶって、フリーのI木暮に渡り大チャンス。I木暮のトラップは大きくなってGKと交錯する形になったが、ボールはゴール方向にこぼれ、I木暮が押し込んだ。だが、パラグアイも11分に同点。日本のB前田喜史のヘディングクリアを右サイドのF金山友紀がさらにヘディングで中央のE難波田治につなごうとしたのだが、これがショートしてパラグアイMレネ・ビジャルバにかっさらわれた。そのまま日本選手3人の間をすり抜けられ、フリーでシュートを決められた。

 しかし、日本はその後も優勢に試合を展開。16分に第2PKをB前田が、17分に右サイドを突破したD比嘉が見事なシュートを「ニア上」に突き刺し、3−1とリードする。ところが19分に、パラグアイはピッチ中央のFKを素早く右に展開し、Iワルテル・ビジャルバがゴール。3−2でハーフタイムとなった。

 後半になると、パラグアイの押し込んでからのシュートシーンが目立つようになってきた。日本の守備ラインが少しずつ下がってきているのが見えていた。ボールへのアプローチの距離が遠くなり、1フェイントでかわされてシュートを打たれる、危ない場面が増えてくる。

 リードを生かして効果的なカウンターを見せたい日本だったが、パラグアイにシュートで攻撃を終えられ、その後もマークを固められてしまい、気持ちは後手に。ボールをさばくことが多くなった@川原も、リスクを冒さずにロングボールを前線に深めに送るプレーが増えてきた。雰囲気は今年4月にこの世界選手権の切符を手にした、アジア選手権準決勝ウズベキスタン戦のような、守り倒しの様子。選手もピッチ上で自ら交代を示唆するシーンが増え、選手交代も後手後手になってきているようだった。

 必死に耐えていた日本だったが、11分にJロテージャに振り向きシュートを決められ、遂に同点とされてしまう。その後もカウンターから危ない場面があったが、ベッキのA鈴村、E難波田の同時投入などで何とか耐え、逆に14分。今度は日本がI木暮の見事な振り向きシュートで4−3として突き放した。

 盛り上がるスタンドなのだが、それでも流れはパラグアイの押せ押せペースである。日本は不用意なパスをカットされたり、球際の混戦を制されてカウンターを浴びる。パラグアイはここにきて、持ち前の抜け目の無さをフルに発揮してくる感じだった。

 そのパラグアイの圧力に、日本は最後に屈した。17分、左サイドでどフリーだったIワルテル・ビジャルバにパスが渡り失点。18分、Fベラスケスに右サイドをぶち抜かれ、ドリブルシュートを決められた。残り1分から日本はE難波田をGKにしてパワープレーに入ったが、慌ててボールが足につかず、タイムアップのブザーが鳴った。

 日本は先週のアルゼンチン戦の好ゲームの雰囲気を持ち込み、前半からいい内容のゲーム展開だった。しかし、大事なところでミスが出て、そこをことごとくパラグアイに突かれ失点した。試合後、「最後まであきらめなかった」というパラグアイのアドルフォ・ルイス監督のコメントがあったが、彼らをあきらめさせなかったのは、日本がミス絡みの失点でパラグアイの息の根を止められなかったところによる。それで勝負を終盤にまで持ち込まれてしまった。苦しかった後半の時間帯に、タイムアウトで流れを止められなかったか、チャンスの中でもう1点決められなかったかなど、悔やむところは多いが、負けは負けで仕方がない。選手たちはすぐに切り替えて、次の試合に目を向けた。


試合後のコメント

セルジオ・サッポ監督

「内容はとてもよかったのだが、いくつかのミスで失点をしてしまった。ビデオを見て、パラグアイのカウンターが速いのは分かっていて、注意していたのだが。だが、まだ先は長い。あきらめずに頭を上げて、気持ちを切り替えて次のゲームに臨みたい。次のイタリア戦は大変なゲームになるが、今日の戦いで日本も手ごたえを感じている。今日は前半3−1だったところでミスで失点し、後半にも同じようなミスが出てしまった」


藤井健太

「負けたのは非常に悔しい。世界選手権緒戦といっても、自分では落ち着いてプレーできた。チームの攻めの形もよく出ていたと思う。ただボールを取られた後の切り替えが……。相手のカウンターが速いとは知っていたが、チーム全員でもっと意識をするべきだった。反省はいろいろあるけれど、切り替えるしかない。あと2試合。グループを突破できるように。先のことを考えていきたい。みんな自信を持って普段どおりのプレーができていたと思う。だからその言葉を本当にするためにも、結果を出さないと」


鈴村拓也

「悔しいです。前半はボールを回してチャンスも作ったし、すごく落ち着いてできていたと思う。よくなかったのは、一瞬のところ。FKとかキックインの場面のちょっとしたところでやられてしまった。戦術がどうこうという問題ではない。ただ相手のカウンターはやはり速かった。後半はこちらが修正させてもらえないところがあった。でも、これで悲観的にならず、切り替えて次のゲームに臨みたい。今日はいい部分があったのだから、次は勝つしかない。引き分けでもダメ。勝つしかない」


金山友紀

「初めての世界選手権で、楽な試合にはならないと思ったけど、予想通り厳しいゲームだった。結果は残念。最初にピッチに出たところで失点に絡んでしまったけど、その後は気持ちを修正して、後半は思い切ってやれた。課題はフィニッシュの正確性。最終的に4−5になったけど、その前から得点チャンスを決められなかったのが、あとあと響いてきてしまった。切り替えて次の試合頑張ります」

(了)
大会属性表示の見方!  大会区分/大会レベル/オススメ度
大会区分:
     
OFFICIAL:オフィシャル大会
     PRIVATE:プライベート大会
大会レベル:
     J-TOP:日本国内トップレベル
     R-TOP:地域トップレベル
     P-TOP:都道府県トップレベル
     +/- はやや上、やや下を意味する

オススメ度
     FUTSALNETが決定する試合のオススメ度。
     満点は不明

【PR】
 

参戦チーム情報

免責事項 - お問い合せ

Copyright (C) 2002 FUTSALNET. All Rights Reserved.