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東京都選抜ウォッチャーフットサルネットK・「東京対大阪」決勝戦レポート】 2002.08.01.
OFFICIAL/J-TOP/★★★★★
開催日:2002年7月26日(金)〜28日(日)
場所:グリーンアリーナ神戸(兵庫)


 歓喜の瞬間は最後の最後に訪れた・・・

【大会3日目(7月28日(日))】
決勝戦「東京都選抜×大阪府選抜」

決勝戦は予想どおり東京対大阪になった。これまでのおさらいをしておくと、京都が攻撃力を発揮して18−1で大差をつけて高知に勝ったので、愛知は12点差以上つけて勝たないとワイルドカードで上がれない状況であった。

その苦しい中、愛知が15−1で新潟を下したため、愛知が上がり、準決勝は東京対愛知、大阪対兵庫になった。愛知はSuerte banff中心のチームであるが、くしくも2月の全国大会もワイルドカードで決勝トーナメントに上がったのである。そして決勝でFIRE FOXに1−0で破れ、2位になったのは記憶に新しい。

東京対愛知はいわばリベンジの部分もあるのだが、FIRE FOX難波田のハットトリックに破れ、決勝には上がれなかった。新たな因縁対決が生まれたのかも知れない。

一方の大阪対兵庫は地元同士の対決ということもあって、互いに譲らなかったが、後半開始早々の1点が最後まで兵庫には重かった。

前置きはこのくらいにして、さっそく決勝の模様をレポートしよう。


東京の先発は前田、上村、安田、金山、GK遠藤、大阪は塩谷、松田、丸山、藤井、GK加藤という面々である。コートが全面となって広くなり、東京にとっては今まで以上に金山の俊足が行かせるであろう。

予想どおり、前半5分のボールキープ率は東京で、前田、上村、安田のボール回しから金山が走り込む展開となった。しかし、大阪もこれは計算のうちであり、十分マークして、パスカットなどでこれを防ぐ。

逆に5分過ぎ、東京の上手の手から水が漏れることとなった。

大阪が松田に代えて山蔦(旭屋)を送り出し、すぐさまその山蔦にボールが渡ったのだが、交代でマークの確認をしたのか上村が一瞬目を離なす。

(写真1)丸山が冷静に決める
その隙をついて山蔦がたてのドリブル突破を試みたのが良かった。一瞬の遅れが響いて、上村振り切られ、安田から交代した中央の難波田がそのカバーに行って、丸山のマークを外してしまう。こうなると丸山、キーパーと1対1だ。これを冷静に決めて、大阪が待望の先取点を奪う。館内が地元の先取点に沸いたのはいうまでもない。(写真1)

東京はセットを決めているらしく、5分過ぎくらいから難波田、黒岩、稲田、木暮に交代する。しかし、このセットはバランスが悪いせいか、この頃から大阪がボールをキープする率が高くなり、チャンスも多くなる。

ところが、少なくとも3回くらいサイドから崩しての惜しいシュートがあったが、バーに嫌われてしまい、なかなか点が取れない。この時間帯で大阪が追加点を取っていたらわからなかったかも知れない。

(写真2)難波田が強烈シュート
東京はバランスを修正すべく最初のセットの前田、金山を投入したその10分近く、前田の突破にたまらず大阪がファウルを犯す。このフリーキックに対する大阪のポジショニングが悪かった。写真をみればわかるが、大阪は中央の前田を警戒し、遠くの難波田をフリーにしてしまっている。木暮からのパスが難波田に渡ったとき、藤井が手で注意したが、遅かった。難波田の強力なシュートがゴール右スミに決まる。(写真2)

こうしてゲームは振り出しに戻った。

12分過ぎくらいだろうか。東京にとってちょっとした反則が思わぬ傷口を広げてしまう。安田と金山が交錯した関係でボールを奪われドリブル突破された後ろから安田がひっかけて反則、イエローをもらってしまったのだ。

このイエローが安田にとってはプレッシャーになる。そのわずか1分後だろうか、松田が安田のマイボールを奪いに来たとき、安田は2枚目が怖かったのか強く当れずボールを奪われてしまう。そうなるとキーパーと1対1だ。GK遠藤よく飛び出して防ごうと倒れこんでボールを取りに行くがこれがゴールエリアラインの外でハンド。イエローかレッドか微妙であったが1点ものの反則とみたか遠藤1発退場で会場は騒然となってしまった。

(写真3)左の藤井から中央の稲田へ
キーパーは定永にかわり、東京はFP3人で2分を防ぐことになる。攻める大阪、守る東京、定永のファインセーブもあって、無得点で終わると思われた土壇場に藤井が切れのいいプレーを見せ、大阪がこのチャンスをものにした。ゴール左をドリブルで上がり、左サイドからスピードあるセンタリング、これに稲田(旭屋)が反応したのだ。再び大阪リード。(写真3)

しかし、残り2分を切ったとき、またしても大阪はフリーキックで同点を許してしまう。前田がゴール右で反則をもらいフリーキックを得たのだ。前田のドリブルは重戦車のように重い。木暮のドリブルとは対照的だが、こちらも反則をしないと止められないといったところだ。

このフリーキックを難波田が前田に渡し、前田は横に動いてDFおよびキーパーを揺さぶってからシュート、前田得意のシュートパターンである。何度東京のチームはこれでやられたか。これはわかっていても止められないのだろうか。

結局、大阪がリードすれば東京が追いつくという白熱の展開で前半戦は終わった。スコアは2−2。

紙面もだいぶ使ってしまったので、後半戦は早送りモードでレポート。試合は一進一退、最終戦ともなるとお互い、疲れて来るため、マークが甘くなるのは仕方がないところか、シュートシーンも多くなり、激しい攻防が繰り広げられる。交代したキーパー定永は第2キーパーとして控えにまわることが多かったが、ここぞとばかり当っている。一方、大阪のキーパーも途中、目を負傷したか15番石井に交代するがこちらもファインセーブでお互い得点を許さない。

結局、残り2分くらいに東京、金山の攻撃が相手のハンドを誘い、絶好のPKをもらうがこれも外してしまい、ついに延長戦に突入してしまった。

Vゴール方式延長前半の東京は前田、上村、難波田、稲田、GK定永、大阪は塩谷、藤井、丸山、狩野、GK石井という布陣。不思議なもので膠着状態が続くとこれが長引く。しかし、凡戦と違ってそこは代表クラスの試合である。お互いの攻防に次第に会場は固唾を呑むようになってきた。

延長後半の東京は稲田に変えて木暮を送り込んできた。この組み合わせは今大会初めてで、すべて日本代表経験者のチームになった。一方の大阪は藤井、大塚、松田、山蔦、GK石井という布陣である。

(写真4)木暮の決勝ゴール!
残り時間から考えて東京は木暮が背中にDFを背負って、足元に当てる作戦に出た。その木暮にはフィジカルに強い松田がつく。京都戦のように簡単には振り向きざまのシュートは打てない。この作戦は不発かと思われた残り10秒近く、直前に前田に変わった金山から上村にパスが渡り、上村から木暮に落とす。木暮はこれをキープして上村に戻し、上村まわりこんでシュート、これはキーパーに弾かれるがもう一度、シュート、今度はDFに当って浮いたボールを右サイドのスペースに待っていた木暮がボレー一閃。(写真4)

少なくともこの連続プレーに3回くらい観客は沸いた。そして、最後は大きな拍手。思わずユニフォームを脱いでウイニングランをした裸の木暮を倒し上からどかどかと喜びの選手達が乗っかる。(写真5)

こうして白熱した1時間以上に渡る東西対決は劇的な幕切れとなった。東の中央を使ったテクニック溢れる攻撃、西のサイドからのスピード攻撃、お互いの特長を十分出し切った巧ゲームであった。

今まで、選抜というと少し面白みに欠けた面があったが、地域対抗という側面がだいぶ出できて面白くなってきた。また、優秀な選手の良いプレーを見ることができ、そのプレーに対しては地域には関係なく歓声が沸くという良い面も出てきたように思う。

惜しくも決勝トーナメント進出できなかった京都や、出場はできなかったが実力はある神奈川など、今回の4強に続く県や地域はまだあると見られ、本大会の今後に期待したい。(FUTSALNET K)

<過去大会記事>
第16回大会詳細レポート (2000年7月23日)
大会属性表示の見方!  大会区分/大会レベル/オススメ度
大会区分:
     
OFFICIAL:オフィシャル大会
     PRIVATE:プライベート大会
大会レベル:
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