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○第6回アジア選手権(マカオ)2004/04/16〜04/25

サッカー/フットサルライター菊地芳樹の
    マカオ現地レポート・第5回 2004年04月24日(土)

日本、ウズベキスタンに勝って世界大会へ!

 <第4回 第6回>

サッカーストライカーの菊地芳樹氏が、競技フットサル界注目の世界選手権アジア予選が行われるマカオから最新情報をお届け!
日本代表の詳細レポートに加え、注目試合を独自の視点で解説&レポートします!

<レポート・その5>

準決勝第1試合・日本第6戦目
2 前半 0
2 後半 2
日本 4 合計 2 ウズベキスタン

準決勝・ウズベキスタン戦
日本代表メンバー from futsal japan
 ピッチ上に絶叫が響き、各選手が歓喜の涙を流して抱き合った。日本がウズベキスタンの猛攻を凌いで4−2で勝利。決勝に進出し、この時点で世界選手権の切符を手にした。

 今日は稲田と稲葉を外したメンバー(注:定永は、GKの川原、遠藤2人いずれかが、負傷をした場合の入れ替え選手として、チームに帯同とのことでした。これまで「メンバーから外れ」と表記したこと、定永選手、関係者、読者の方にお詫びいたします)。ベンチをはじめ、サポーター、プレス関係も気合を入れて大一番に臨んだ。

 スターターはこれまでと同じで、川原、難波田、藤井、比嘉、木暮。お互いにパスを回しながらチャンスを伺うが、守りを崩さないという展開になる。だが、試合を動かしたのは日本。またしても小野が活躍した。7分にゴール前でくさびのパスを受け、左に振り向いてシュート。これが見事に決まり、日本が先制する。10分には右からのFKをインタセプトされてカウンターを受けるが、キッカーの金山が全速力で戻ってカット。そのすぐ後、鈴村の後方からの絶妙な浮き球に右から藤井が走り込み、シュートを叩き込んだ。

 2−0として、盛り上がる日本。しかし、このあたりからウズベキスタンは前線からのプレスを強めてきて、日本が後方からつなげない状態が始まる。GKの川原も前線にボールを投げるだけのプレーが多くなった。それでも、ウズベキスタンの攻撃に対して、スキを見せずに、リードを保ったまま前半を終えた。

試合前の国家斉唱 ULTRA NIPPONの横断幕も

 後半に入ると、4分に木暮が右サイドを突破し、ドリブルシュートを決めて3−0。小野の活躍に刺激されて、木暮も存在感を見せ付ける。

 ところが、ここから日本は大変な“産みの苦しみ”を味わうことになる。状況を見て、サッポ監督からの指示は、しっかり守ってカウンター狙い。だが、「ボールを奪ったときに、未熟で落ち着きがなかった」(サッポ監督)とのとおり、チャンスと見て攻め上がるのが、無理と判断してキープに入るのか、選手たちのコンセンサスが取れず、簡単に相手ボールにしてしまうシーンが多くなる。

 そして、レフェリーもナーバスになり、簡単な接触プレーで日本にどんどんファウルが貯まっていく。あっという間に5ファウルとなったとき、残り時間はまだ15分もあった。混乱する日本。8分には遂に6つ目のファウルを取られ、第2PK。これをドニヤロフ(11番)に決められ3−1となる。

 隣にいた山戸氏の顔が青ざめていた。楽観ムードで一杯だった昨夜、山戸氏が語った4年前の“悪魔のサイクル”を思い出す。2000年の世界選手権出場を賭けた、タイでのこの大会。日本は準決勝でカザフスタンと対戦し、前半をリード。ところが後半、あっという間にファウルを貯め、第2PKを次々と決められ逆転負け。続く3位決定戦でも地元タイの圧倒的な声援に押され、敗れたのだった。

 まったく同じ状況だった。2、3分間隔で激しく選手を交代させ、フルパワーで押してくるウズベキスタンに、日本は守り一辺倒だ。しかもウズベキスタンは5人がレフティ。守っていてちょっと違う感覚と、しつこくシュートフェイントを繰り返すプレーに、各選手は苦しんだ。しかも体をぶつけにいったらファウルを取られるかもしれない。ボールを持っても前からプレスに来られ、安全にボールを放り込むしかなくなってくる。今にも失点しそうだ。おそらくここにいた人それぞれが、ちらちら、ちらちらと時計を見たことだろう。何て進みが遅いんだ!

 16分には2回目の第2PKを取られた。1点差になるとズルズル行きそうだ。しかし、ここはドニヤロフ(11番)が右に外した。会場は安堵のため息。長い長い時間帯を無失点で切り抜けたのが大きかった。

決勝の2得点を決めたエース木暮 常に緊迫した試合展開

 そして18分に耐えていた日本にゴールが生まれる。素早く回した後、ボールを右に展開して金山へ。金山はピボから下りてきた木暮とワンツーにトライする。抜けた! ゴールへは少し角度がなくなり、金山は中央へパス。再び走りこんだ木暮が落ち着いて決めた!

 これぞ日本の真骨頂というビューティフルゴールが決まった。4−1。

 ウズベキスタンも1分後に右からパスをつなぎ、オドゥシェフ(9番)が決める。4−2。残り1分13秒。日本はここでタイムアウトを取り、最後の“守り”に備える。試合再開。余裕がない日本は、ボールをつなげる状態でもクリアするだけ。女性のサポーターからは悲鳴も聞こえてきた。だが、時計は進む。また日本がクリアした。そして、タイムアップのブザー。

 サッポ監督がピッチに走りこんだ。ベンチでは藤井が目を真っ赤にしている。各選手、お互いに抱き合いながら、叫んでいた。ハーフライン際で市原と相根が長く抱き合っているのが印象的だった。

おめでとう、日本。

喜ぶサッポ監督と比嘉。
比嘉の加入は日本に安定をもたらした。
市原も泣いた

藤井健太も泣いた 日の丸を中心に勝利の雄たけび!

応援団にあいさつ かつてない大応援団

サッポ監督コメント
「連戦ということもあり、今日のチームの出来はいつもより下だった。そして精神状態についても、プレッシャーが大きく、波のあるゲームだった。それでも一番大事なのは、目標を達成すること。世界選手権の出場権を手に取った。(泣きながら)この場を借りて、感謝の気持ちをジーコに送りたい。彼が僕を信頼してくれて、日本に推薦してくれたこと。そして協会もジーコの声一つで、僕を日本に呼んでくれた。それとマカオへの出発前にチームを激励してくれた人々、ここに来てくれたサポーター、選手の家族。みんなに感謝している。本当に力になってくれた。」

榮隆男フットサル委員長コメント
「四半世紀の夢だった。まずはフットサルを愛し、いつも支えていただいた、故高円宮殿下に妃殿下を通して勝利を報告させていただきたい。そして僕を支えてくれた川淵三郎キャプテンに感謝したい。ジーコ監督経由とはいえ、今回のサッポ監督の就任は、キャプテンの決定がなければできない、異例の人事でした。そして、何よりここまで頑張ってきた選手たちに感謝ですね。日本サッカー協会の支えと、日本のフットサル界の総力で出場権を勝ち取った。今回勝ったことで、さらなる発展に臨んで、前進を急ぎたい。」

小倉純二FIFA理事(フットサル担当)コメント
「私は今大会の責任者の立場ですが、素直にうれしいです。日本はよくやったと思います。毎日試合がある厳しい日程。しかも暑い中で、よくコンディションを整えて戦ったと思います。アジアのフットサルのレベルは日に日に進歩しており、その中でフットサルらしいフットサルをしている、日本の位置づけも上がっています。イランは圧倒的ですが、いつでもイランが勝っていてもね。だから日本が対抗して追い越せるよう、期待しています。」

小野大輔選手コメント
「いい緊張感はあったけど、硬くなることはなかった。いつも100パーセントでやっているつもりですけど、実際のパフォーマンスは50〜60パーセントをいったりきたりといったところでしょうか。でも、今大会このチームでは、うまくいっている感じです。」

鈴村拓也選手コメント
「2点目のループパスが決まって満足です。「負けたらダメ」の気持ちだとよくないので、「世界選手権に行きたい」とポジティブに考えました。最後は声を出しすぎて酸欠になりました。頭が痛かった。初めてうれし泣きをしました。サポーターもたくさん来てくれてうれしかった。チームは成長していたんですね。そうでなければ負けていた。」



準決勝第2試合
イラン 6 合計 1 タイ

 7分にシャムサイー(9番)、10分にヘイダリアン(10番)と、役者がゴール。さらに1点を追加してイランが3−0と前半をリード。圧倒的な攻撃力で、じわりじわりと押し込み、タイをあきらめムードにさせる。

 しっかり守ってカウンターを仕掛けたいタイだが、こうなると苦しい。エースのマンジャレン(7番)も、右足を痛め、動きに精彩がない。

 後半は、先に1点イランが追加。タイはパワープレーに入り、1点を取るものの、15分にシャムサイー、16分にシャムサイーのアシストからマサミ(4番)が決め、試合を決めた。

 徐々にコンディションを上げ、強さを見せ付けるイランだが、それでも今大会の印象は変わらない。役者2人以外は、プレーに粗さがあり、攻守にイージーミスが見られる。

 この大会が始まって以来、未だ無敗のイラン。日本は今回、そのイランに遂に土をつける最大のチャンスが来たといえるだろう。

 <第4回 第6回>

4/24終了時点での結果 (Special Thanks futsalplanet)
日本はオランダ
(FUTSALNET Y)

GROUP A

16/4/2004 -- 14:00 -- Cambodia - Hong Kong 8-4 (2-3)
17/4/2004 -- 18:00 -- Hong Kong - Iran 0-15 (0-7)
17/4/2004 -- 21:30 -- Indonesia - Uzbekistan 0-1 (0-1)
18/4/2004 -- 21:30 -- Iran - Indonesia 13-3 (5-1)
19/4/2004 -- 19:45 -- Cambodia - Uzbekistan 1-13 (0-6)
19/4/2004 -- 21:30 -- Hong Kong - Indonesia 6-3 (3-1)
20/4/2004 -- 19:45 -- Uzbekistan - Hong Kong 5-0 (3-0)
20/4/2004 -- 21:30 -- Iran - Cambodia 24-1 (15-1)
21/4/2004 -- 19:45 -- Uzbekistan - Iran 1-8 (0-3)
21/4/2004 -- 21:30 -- Cambodia - Indonesia 2-5 (1-1)

Group A - Standing
1. Iran ------------------------4-4-0-0-60--5-12
2. Uzbekistan ------------------4-3-0-1-20--9-9
3. Hong Kong -------------------4-1-0-3-10-31-3
4. Indonesia -------------------4-1-0-3-11-23-3
5. Cambodia --------------------4-1-0-3-12-46-3


Qualified teams: Iran and Uzbekistan

GROUP B

16/4/2004 -- 21:00 -- Kuwait - Maldives 20-0 (10-0)
17/4/2004 -- 16:15 -- Korea Republic - Chinese Taipei 4-2 (1-0)
18/4/2004 -- 16:15 -- Maldives - Korea Republic 3-23 (2-11)
19/4/2004 -- 14:30 -- Chinese Taipei - Kuwait 1-5 (0-2)
20/4/2004 -- 16:15 -- Kuwait - Korea Republic 3-5 (2-0)
21/4/2004 -- 14:30 -- Chinese Taipei - Maldives 11-2 (6-1)

Group B - Standing
1. Korea Republic --------------3-3-0-0-32--8-9
2. Kuwait ----------------------3-2-0-1-28--6-6
3. Chinese Taipei --------------3-1-0-2-14-11-3
4. Maldives --------------------3-0-0-3--5-54-0


Qualified teams: Korea Republic and Kuwait

GROUP C

16/4/2004 -- 15:45 -- Kyrgyzstan - Philippines 5-0 (3-0)
16/4/2004 -- 17:30 -- Lebanon - Japan 0-4 (0-1)
17/4/2004 -- 19:45 -- Lebanon - Macau 8-1 (3-0)
18/4/2004 -- 18:00 -- Macau - Kyrgyzstan 1-7 (1-3)
18/4/2004 -- 19:45 -- Philippines - Lebanon 1-9 (0-5)
19/4/2004 -- 16:15 -- Philippines - Macau 3-7 (1-3)
19/4/2004 -- 18:00 -- Japan - Kyrgyzstan 4-1 (2-1)
20/4/2004 -- 18:00 -- Japan - Philippines 12-0 (5-0)
21/4/2004 -- 16:15 -- Kyrgyzstan - Lebanon 2-2 (1-0)
21/4/2004 -- 18:00 -- Macau - Japan 0-17 (0-11)

Group C - Standing
1. Japan -----------------------4-4-0-0-37--1-12
2. Lebanon ---------------------4-2-1-1-19--8-7
3. Kyrgyzstan ------------------4-2-1-1-15--7-7
4. Macau -----------------------4-1-0-3--9-35-3
5. Philippines -----------------4-0-0-4--4-33-0


Qualified teams: Japan and Lebanon

GROUP D

16/4/2004 -- 19:15 -- Thailand - Guam 21-0 (13-0)
17/4/2004 -- 14:30 -- Malaysia - China Pr 1-5 (1-1)
18/4/2004 -- 14:30 -- Guam - Malaysia 0-15 (0-5)
19/4/2004 -- 12:45 -- China Pr - Thailand 2-2 (2-2)
20/4/2004 -- 14:30 -- China Pr - Guam 27-1 (14-0)
21/4/2004 -- 12:45 -- Thailand - Malaysia 13-2 (6-0)

Group D - Standing
1. Thailand --------------------3-2-1-0-36--4-7
2. China Pr --------------------3-2-1-0-34--4-7
3. Malaysia --------------------3-1-0-2-18-18-3
4. Guam ------------------------3-0-0-3--1-63-0


Qualified teams: Thailand and China PR

22/04/2004

REST DAY

QUARTER FINALS

23/04/2004

(Q1)-- 14:30 -- Japan 5-2 China PR
(Q2)-- 16:15 -- Thailand 9-3 Lebanon
(Q3)-- 18:00 -- Iran 10-3 Kuwait
(Q4)-- 19:45 -- Korea Republic 5-6 Uzbekistan


SEMI-FINALS

24/04/2004

(SF-1)-- 16:00 -- 日本 4-2 ウズベキスタン
(SF-2)-- 17:45 -- イラン 6-1 タイ

FINALS

25/04/2004

3rd/4th place
16:00 -- ウズベキスタン - タイ

1st/2nd place
17:45 -- イラン - 日本

Qualified for the FIFA Worlf Futsal Championship - Chinese Taipei 2004:
?, ?, ?

6th AFC Futsal Championship 2004 Winner:
?

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AFC Futsal Championships Story:
Year City - Competition - Winner

2004 Macau - Macau 2004 - ?
2003 Tehran - Iran 2003 - IRAN
2002 Djakarta - Indonesia 2002 - IRAN
2001 Tehran - Iran 2001 - IRAN
2000 Bangkok - Thailand 2000 - IRAN
1999 Kuala Lumpur - Malaysia 1999 - IRAN

 <第4回 第6回>
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