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○第6回アジア選手権(マカオ)2004/04/16〜04/25

サッカー/フットサルライター菊地芳樹の
    マカオ現地レポート・第4回 2004年04月23日(金)

日本、中国に完勝!

 <第3回 第5回>

サッカーストライカーの菊地芳樹氏が、競技フットサル界注目の世界選手権アジア予選が行われるマカオから最新情報をお届け!
日本代表の詳細レポートに加え、注目試合を独自の視点で解説&レポートします!

<レポート・その4>

準々決勝第1試合・日本第5戦目
2 前半 1
3 後半 1
日本 5 合計 2 中国

準々決勝・中国戦前の国歌斉唱
日本代表メンバー from futsal japan
 グループリーグの大活躍で脅威だった中国を、日本がきっちりと押さえ込んだ。

 今日は定永、稲葉、稲田がメンバーから外れた。スタートは川原、難波田、藤井、比嘉、木暮と不動のメンバー。今日のゲームからは、大きな日の丸と共に乗り込んできた日本サポーターの声援がついた。

 昨日の練習で、日本はディフェンス面、特に相手のピボにボールを入れさせないようにする守り方をしつこく確認していた。そのスキを見せない守備が奏功し、グループリーグであれほど暴れまわっていた中国の攻撃を沈黙させる。

 前半はスキが出たときにスコアが動く展開となった。まず逃さずに突いたのは日本の7分の先制点。日本のCKが奪われ、中国が慌てて攻めに出たところで日本が奪い返し、逆カウンター。左から藤井のシュート性のパスを木暮がゴール前でコースを変えて決めた。

 だが、日本も中国にスキを見せてしまった。18分の中国の右CK。マークがうまく決まらず、しつこく確認していた直後にゴール前のマークを外されて決められた。1−1。

 2分後、日本が取り返す。中国のロングボールを難波田が自陣でカット。ところが難波田の裏に走っていた中国選手が、難波田を追うのが遅れたため、難波田はスルスルとドリブルで上がっていき、トーキックを突き刺した! 吠える難波田! 今日はみんな気合が入っている。このまま2−1で前半が終了する。

さあ、ノックアウト式の試合が始まる この日から多くの応援が!

 後半も同じように日本が中国を眠らせる展開。中国が無理に入れるボールはきちんと日本がカットし、強引なドリブル突破は挟み込みで抑えた。ところが、再び右CKから同点とされてしまう。5分。中国はCKのポイントから、5メートル以内のスペースにもう1人のキッカーを配置し、ポイントをずらしたところからシュート性のクロスを蹴り込むプレーをしつこく繰り返していた。この場面ではそのボールがゴール前の難波田に渡り、難波田は足運びのタイミングがボールと合わずに1度止めてクリアしようとしたのだが、その前に後ろから回りこんだ中国選手に蹴りこまれた。

 しかし、ここから日本が実力を見せつける。キーになったのは小野だった。同点にされたすぐ後の6分。ゴール前の振り向きシュートが相手に当たり、中国GKの頭を越えてゴールに吸い込まれる。極めつけは11分。右からの横パスを後ろ向きで受け、1タッチで反対に振り向いて左足を一閃。これがゴール左上に決まった。盛り上がる日本ベンチ。この時間帯、日本がボールをよく回していた後のゴールだっただけに、見ていた多くの人が、日本の勝利を確信した鮮やかなプレーだった。勢いに乗る日本は、1分後、中国のマークのズレをついてフリーの藤井が左からシュートを決め、5−2とリードする。

 中国にあきらめの色が見えてきた。日本は依然として失点場面以外のスキを作らない。終盤は意識して、ローテーションしながらボールを回し、時計を進めた。これはサッポ監督からの指示。「できるだけ回して、確実なときだけ勝負。無理に攻め込んでカウンターを受けてはいけなかった。そういう失点で勝負が決まってしまうことがあるから」。このまま日本がうまく試合を締めて終了した。

 勝負の中国戦で勝利を決め、ピッチ上でサッポ監督は各選手と力強く抱擁。だが、表情は気合が入ったまま険しく、その後の記者会見でも顔は厳しいままだった。本当の勝負はこれからなのをよく分かっている。

勝利の瞬間、喜び合う選手たち。 記者会見、フランコ監督は終始うつろだった。

サッポ監督コメント
「こういう感じの試合は細かいところで差が出る。みんな冷静で大人らしいプレーをしてくれた。(今日のメンバーから外れた)稲田は、これまでで一番点を取っている選手だが、前の2試合での小野の出来がよかったので、今日は小野をメンバーに入れた。彼はピボの位置でしっかりとボールをキープしてくれるし、ボールを放すタイミングもいい。今日は点も取ったし、期待に応えてくれた。」

フランコ中国監督コメント
「前半の中国は非常にいいプレーをして、準決勝に進んでおかしくない戦いだった。後半も最初に追いついて、心理的にもいい感じで進んだ。特別に悪いことはなかった。だが、結果は順当なもの。今の日本と中国の力がそのまま結果になって出たと思う。」

市原誉昭選手コメント
「中国はスピードはあったけど、戦術で打開してくるという感じではなかったので、やりやすかった。今日はあまり試合に出なかったけど、体力を消耗しないようにとの監督の配慮だったのかも。次にまた試合に出たときはしっかりプレーできるようにしたい。」

前田喜史選手コメント
「やはり準決勝からですね。感覚としては競ったゲームというのではなかった。びびってしまうとか、100パーセント出し切らないと、という感覚ではまだないです。」

藤井健太選手コメント
「ミスから失点したけど、すぐに修正して点を取り返せたのがよかった。」



準々決勝第2試合
タイ 13 合計 2 レバノン

 試合が展開するにつれて、タイが圧倒的に押しまくる。これまでのタイはカウンター一辺倒で、相手に引いて守られると困ってしまう感じ。それで全体の動きが止まって苦しくなっていた。だが、今大会はそんな場面でも組織的にボールを回しながらチャンスをうかがえるプレーができるようになっている。以前のような「鋭いキレ味」みたいなものは感じられないのだが、逆にゲームを支配しながら、確実に得点を重ねていくスタイルが見えつつある。ゴール前のシュートチャンスを何度も作ったタイが、3−1として前半が終了した。

 後半は得点を取ろうと、攻めに出て行くレバノンをタイがしっかりと受け止め、逆に得意のカウンターでゴールを重ねていく展開。ゴール時にはほとんどレバノンゴール前でタイ3対レバノン2の数的優位の状況になっていて、きれいな展開から気持ちのいいゴールがどんどん決まった。レバノンには疲れも見られ、タイの走力に追いつけなかった。



準々決勝第3試合
イラン 10 合計 3 クウェート

 クウェートの壁の甘さを突き、シャムサイー(9番)がFKを2連続で決めて、イランが幸先よく2点をリード。だが、今大会のイランはどうも守備面でスキが見られ、裏を取られることもしばしば。6分にクウェートのアル・オタイビ(15番)がゴール前でフリーでボールを受け、シュートを決める。その後もイランが押し込み、クウェートがカウンターを狙う展開なのだが、決定機は意外にもクウェートのほうに多かった。引いて守ってカウンターの展開が、サッカー同様、クウェートはお気に入りのようだ。その中、PKの絶好機があったが、これをキャプテンのフサイン(4番)が外してしまう。クウェートはなかなか点を取れなかったのが響いた。16分には判定に不服のアルアズフール(12番)が、レフェリーにボールを蹴りこんでしまい退場。こうした流れの中で、反対にイランはコツコツと得点を重ねた。前半は5−2で、イランリードで終了する。

 イランがいつ試合を決めてしまうのか、後半に注目したが、決定機は前半と同じく、クウェートにも多かった。やはり今年のイランはおかしい。以前からメンバーが代わっていると書いたが、キャプテンのヘイダリアン(10番)、ゴールマシーンのシャムサイー以外の選手たちのプレーがよくない。というか、今大会の中でまったくの“並”の選手たちなのである。相手に裏は簡単に取られる。簡単なシュートを外す。こうしたプレーに対し、シャムサイーが文句をいいまくり、雰囲気、リズムが悪い。またシャムサイー自身も、プレーが大分横柄。ケガのせいなのかもしれないが、前線でボールを奪われても、守備に戻らず、チームを苦しくしている。

 そんなイランに対して、クウェートは相当数の決定機を作ったが、シュートが度々ポストやバーを叩き点差を詰められなかった。イランも外しまくったが、何本かは決まって点差を広げた。



準々決勝第4試合
ウズベキスタン 5 合計 4 韓国

 お互いに力を振り絞った総力戦となり、ウズベキスタンが韓国に逆転勝ち。日本は明日の準決勝でウズベキスタンと世界選手権の切符を賭けて戦うことになった。

 前半は完全に韓国のペースだった。7分、ウズベキスタンにCKから先制点を許したものの、体力とパワーをフル活用したスタイル全快。手間暇掛けずに前線にボールを送り、前を向けたら迷わずにシュートを打ち込んでいく。10分には逆にCKからキャプテンの崔敏光(5番)がシュートを決め、同点にした。

 韓国は今回も大学生を中心とし、普段はサッカーをプレーする選手たちを集めているだけに、ボディコンタクトにも慣れている。逆にウズベキスタンはこれにナーバスになり、対抗して体をぶつけると狡猾な韓国選手たちが倒れるといった具合で、ウズベキスタンのファウルが溜まっていった。11分韓国は浮き球の競り合いの際にPKを取り、これを崔敏光が決めて逆転。16分には第2PKをまたも崔敏光が決め、17分にはゴール前のルーズボールを趙在爽(4番)が押し込んで、4−1とリードし前半を終えた。

 ところが、後半になると一転してゲームの主導権がウズベキスタンのものになる。パス回しのスピード、動きのスピードが一段上がった感じになり、どんどんメンバーをローテーションさせながら、韓国ゴールに迫った。3分にニグマツィアノフ(13)、4分にタシュメドフ(7番)がゴールを決め4−3。ウズベキスタンに「行ける!」とのムードが流れ、ますます勢いが増す。そして7分。もう長くこのチームの主力となっているアーメドフ(10番)がゴール前で振り向きシュートを決め、4−4の同点。

 韓国はさすがにバテていた。特にキャプテンの崔敏光(5番)をずっとピッチに立たせたまま引っ張り、彼のところでマークのズレが生じていた。「今回は新しい選手が11人。その中で彼は何回もこの大会に出場している選手だった」と鄭震赫監督。こうなると韓国は苦しく、前線へのパスが雑になったり、強引なドリブルを取られてカウンターを食らうシーンが多くなる。

全く異なるタイプのフットサルが激突した。
白Xオレンジが韓国、青がウズベキ
大逆転勝利に喜び爆発のウズベキ

 ウズベキスタンは13分にクドラトフが逆転のドリブルシュート。だが、こちらもラッシュをかけたのが効いて、苦しくなってきた。各選手が全速で動き回り、交代する時間がだんだんと短くなっていく。今度は逆に韓国がやや攻勢に。16分、後方からのロングボールがウズベキスタンGKとフィールド選手の連携ミスで、そのままゴールに入ってしまった。

 同点。さあ、時間もなくなってきた。どっちに点が入るか分からない。両チームのベンチが騒がしくなる。交代しまくって動きを止めないウズベキスタン。一度休ませた崔敏光(5番)を中心に、今大会の調子のよかったメンバーに託した韓国。

 決勝点は、ウズベキスタンが決めた。右サイドからのボールを受けたアーメドフ(10番)の、振り向きシュートが再び決まった。韓国は残り1分半でパワープレー。しかし、即席ではうまくいかず、タイムアップとなった。

 力を出し切った感のあるウズベキスタン。この疲れは日本にとっては有利となりそうだ。試合後の記者会見に出たドンチェンココーチは、「日本はすべてにおいていいバランスを持ったチーム。よく動き、止まらない。本当に機械のようだ」とコメント。その日本が勝つか、粘りのウズベキスタンが勝つか。明日の決戦に注目だ。


「日本は機械のようだ」とドンチェンココーチ(一番左)は試合後に語った


 <第3回 第5回>

4/21終了時点での結果 (Special Thanks futsalplanet)
日本は韓国とウズベキの勝者と準決勝を戦うことに。
(FUTSALNET Y)

GROUP A

16/4/2004 -- 14:00 -- Cambodia - Hong Kong 8-4 (2-3)
17/4/2004 -- 18:00 -- Hong Kong - Iran 0-15 (0-7)
17/4/2004 -- 21:30 -- Indonesia - Uzbekistan 0-1 (0-1)
18/4/2004 -- 21:30 -- Iran - Indonesia 13-3 (5-1)
19/4/2004 -- 19:45 -- Cambodia - Uzbekistan 1-13 (0-6)
19/4/2004 -- 21:30 -- Hong Kong - Indonesia 6-3 (3-1)
20/4/2004 -- 19:45 -- Uzbekistan - Hong Kong 5-0 (3-0)
20/4/2004 -- 21:30 -- Iran - Cambodia 24-1 (15-1)
21/4/2004 -- 19:45 -- Uzbekistan - Iran 1-8 (0-3)
21/4/2004 -- 21:30 -- Cambodia - Indonesia 2-5 (1-1)

Group A - Standing
1. Iran ------------------------4-4-0-0-60--5-12
2. Uzbekistan ------------------4-3-0-1-20--9-9
3. Hong Kong -------------------4-1-0-3-10-31-3
4. Indonesia -------------------4-1-0-3-11-23-3
5. Cambodia --------------------4-1-0-3-12-46-3


Qualified teams: Iran and Uzbekistan

GROUP B

16/4/2004 -- 21:00 -- Kuwait - Maldives 20-0 (10-0)
17/4/2004 -- 16:15 -- Korea Republic - Chinese Taipei 4-2 (1-0)
18/4/2004 -- 16:15 -- Maldives - Korea Republic 3-23 (2-11)
19/4/2004 -- 14:30 -- Chinese Taipei - Kuwait 1-5 (0-2)
20/4/2004 -- 16:15 -- Kuwait - Korea Republic 3-5 (2-0)
21/4/2004 -- 14:30 -- Chinese Taipei - Maldives 11-2 (6-1)

Group B - Standing
1. Korea Republic --------------3-3-0-0-32--8-9
2. Kuwait ----------------------3-2-0-1-28--6-6
3. Chinese Taipei --------------3-1-0-2-14-11-3
4. Maldives --------------------3-0-0-3--5-54-0


Qualified teams: Korea Republic and Kuwait

GROUP C

16/4/2004 -- 15:45 -- Kyrgyzstan - Philippines 5-0 (3-0)
16/4/2004 -- 17:30 -- Lebanon - Japan 0-4 (0-1)
17/4/2004 -- 19:45 -- Lebanon - Macau 8-1 (3-0)
18/4/2004 -- 18:00 -- Macau - Kyrgyzstan 1-7 (1-3)
18/4/2004 -- 19:45 -- Philippines - Lebanon 1-9 (0-5)
19/4/2004 -- 16:15 -- Philippines - Macau 3-7 (1-3)
19/4/2004 -- 18:00 -- Japan - Kyrgyzstan 4-1 (2-1)
20/4/2004 -- 18:00 -- Japan - Philippines 12-0 (5-0)
21/4/2004 -- 16:15 -- Kyrgyzstan - Lebanon 2-2 (1-0)
21/4/2004 -- 18:00 -- Macau - Japan 0-17 (0-11)

Group C - Standing
1. Japan -----------------------4-4-0-0-37--1-12
2. Lebanon ---------------------4-2-1-1-19--8-7
3. Kyrgyzstan ------------------4-2-1-1-15--7-7
4. Macau -----------------------4-1-0-3--9-35-3
5. Philippines -----------------4-0-0-4--4-33-0


Qualified teams: Japan and Lebanon

GROUP D

16/4/2004 -- 19:15 -- Thailand - Guam 21-0 (13-0)
17/4/2004 -- 14:30 -- Malaysia - China Pr 1-5 (1-1)
18/4/2004 -- 14:30 -- Guam - Malaysia 0-15 (0-5)
19/4/2004 -- 12:45 -- China Pr - Thailand 2-2 (2-2)
20/4/2004 -- 14:30 -- China Pr - Guam 27-1 (14-0)
21/4/2004 -- 12:45 -- Thailand - Malaysia 13-2 (6-0)

Group D - Standing
1. Thailand --------------------3-2-1-0-36--4-7
2. China Pr --------------------3-2-1-0-34--4-7
3. Malaysia --------------------3-1-0-2-18-18-3
4. Guam ------------------------3-0-0-3--1-63-0


Qualified teams: Thailand and China PR

22/04/2004

REST DAY

QUARTER FINALS

23/04/2004

(Q1)-- 14:30 -- Japan - China PR
(Q2)-- 16:15 -- Thailand - Lebanon
(Q3)-- 18:00 -- Iran - Kuwait
(Q4)-- 19:45 -- Korea Republic - Uzbekistan


SEMI-FINALS

24/04/2004

(SF-1)-- 16:00 -- Winner Q1 - Winner Q4
(SF-2)-- 17:45 -- Winner Q2 - Winner Q3

FINALS

25/04/2004

3rd/4th place
16:00 -- Loser S1 - Loser S2

1st/2nd place
17:45 -- Winner S1 - Winner S2

Qualified for the FIFA Worlf Futsal Championship - Chinese Taipei 2004:
?, ?, ?

6th AFC Futsal Championship 2004 Winner:
?

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AFC Futsal Championships Story:
Year City - Competition - Winner

2004 Macau - Macau 2004 - ?
2003 Tehran - Iran 2003 - IRAN
2002 Djakarta - Indonesia 2002 - IRAN
2001 Tehran - Iran 2001 - IRAN
2000 Bangkok - Thailand 2000 - IRAN
1999 Kuala Lumpur - Malaysia 1999 - IRAN



 <第3回 第5回>
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