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○第4回アジア選手権(インドネシア・ジャカルタ)10/22〜10/30

サッカー/フットサルライター菊地芳樹の
    ジャカルタ現地レポート・第6回 2002年10月26日(土)


 <第5回 第7回>
厳戒態勢のインドネシアのジャカルタに単身乗り込んだ菊池芳樹氏が、前回のイラン大会に続いて現地取材を敢行!
日本代表の詳細レポートに加え、注目試合を独自の視点で解説&レポートします!

<レポート・その11>
グループAリーグ戦
2 前半 0
7 後半 1
イラク 9 合計 1 バーレーン

 昨年の初出場から、確実にチーム力をアップさせている印象のイラク。大黒柱はキャプテンのワリード(9番)で、後方で味方に大声で指示を出しながら主に守備を担当し、また時折鋭いドリブルでカウンターを仕掛ける。

 イラク、バーレーン双方ともサッカー色の濃いスタイルで、展開としてはボールが行ったり来たりという状況。ただし、経験がある分、イラクが有利に試合を運んだ。特に彼らのスタイルの中で、どこに得点チャンスがあるかという点に関して、イラクのほうが敏感だったようだ。

  例えばバーレーンが前がかりに攻めてきたとき、ボールを奪ったらすぐ裏を狙ってカウンターを仕掛ける共通理解があったり、中盤でルーズボールを拾ったときにここぞとばかりに数人が上がっていって、攻撃で数的優位を作っていた点が印象的だった。

 初出場のバーレーンはボール扱いの巧い選手が多いが、シュートがあまり上手ではない。後半は次第にキレ始め、イラクが終盤に4点を奪って点差が開いた。

<レポート・その12>
グループBリーグ戦
6 前半 0
10 後半 0
イラン 16 合計 1 チャイニーズタイペイ

 序盤は、チャイニーズタイペイがこまめな選手交代と、守備組織を崩さない姿勢でイランに食い下がった。守備組織は相手にクサビのパスを入れさせないよう、ボールにプレッシャーいく選手を周りの選手が常にカバーするポジショニングを取っており、かなり研究してきた後がうかがえた。今大会で感じたことだが、大会も4回目を迎え、複数回出場しているチームに関しては、各国自分たちなりにフットサルを研究し、レベルアップしていることが分かる。日本もうかうかしていられないだろう。

 それでもイランは16点も奪ってしまった。なぜこれだけ取れるかといえば、イランの各選手に常にシュートを打つ意識と、ミドルレンジからも決めることのできる強烈なシュート力があるからだ。だからチャイニーズタイペイは自陣に侵入されたあたりから、相手のキックモーションには無理な体勢からでも反応しなければならない。イランはその相手の飛び込みの逆を取ってドリブルで進んだり、パスを回して先手を取ることができるのである。イランの強さの一番の核は、戦術でもパス回しの巧みさでもなく、このシュートにあると見ている。

 イランの先制点は前半8分。そこから試合終了まで満遍なくゴールを奪い続けた。最初のうちは好セーブを見せていたチャイニーズタイペイのGKも、中盤以降は張り詰めていた集中が切れてしまったようになって、次々とゴールを許してしまった。それだけこのシュートの嵐を受けたら大変だということだろう。結果は16−1という大差。昨年の対戦は10−1のスコアだっただけに、チャイニーズタイペイには悔しい敗戦となった。

<レポート・その13>
グループCリーグ戦
2 前半 1
1 後半 2
インドネシア 3 合計 3 キルギスタン

 先日、「インドネシアのナショナルカラーであるオレンジのシャツを着たサポーター」などと安易に書いてしまいましたが、間違いでした。すいません。オレンジはジャカルタのフットボールチーム「ペルシジャ」のカラーであり、ここのサポーターがインドネシアの応援に毎日会場に駆けつけているのでした。オレンジ地に黒線の入ったシャツの集団は、まるで、巨人軍の応援団のようです。

 日本と同様に、キルギスタンは後ろでボールを回す形はあるものの、最後のシュートに踏み込むところが雑になり、うまくいかない。したがって、引いて守ってカウンターを繰り出すインドネシアに苦戦を強いられることとなった。

 インドネシアは4試合を通じて、チームで一番の俊足であるスタンリー(12番)絡みの速攻が最もチャンスになる。5分にそのスタンリーが右サイドから決めて、インドネシアが先制。ボールを支配するキルギスタンも、11分にタシュマトフ(6番)が決めて追いついた。その後はお互いにチャンスを作れないまま、にらみ合うような展開。だが前半終了間際に中盤のボールカットから右→左とパスが渡り、再びスタンリーが決めてハーフタイムとなった。

 後半もキルギスタンがボールをキープするが、後ろでのボール回しを大事にしすぎてインドネシアに守備の余裕を与えてしまい、点はなかなか入らない。しかし、しつこく自分たちのスタイルを貫いたおかげで、10分にようやく右から左の展開で同点ゴール。残り3分のところで逆転に成功した。

 残り時間はインドネシアの猛攻。キルギスタンもうまく守っていたが、インドネシアは19分にFKをまたもスタンリー(12番)がゴール前で合わせ、同点に追いついた。終了直前にもGKと1対1のチャンスがあったが、シュートを外して試合終了。インドネシアはシュートさえ決まればという場面が4試合で本当に多い。

 自分たちのスタイルを存分に出したキルギスタンの勝ちパターンの試合だったが、ロースコアのゲームに持ち込むのはなかなか難しい。特にアジアフットサルでは、レフェリーのレベルが高くなく、思わぬところからリズムを崩しやすい。それだけにキルギスタンと似たような性質を持つ、ロースコア勝ち狙いの日本に、やはり不安を覚えるのである。

 <第5回 第7回>
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