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【日本代表・第2回アジア選手権ページ】
 第4回世界フットサル選手権・タイに到着!そして初戦はカザフスタン

<2002年から見たこの記事>
今回の記事では、自身がタイ入りしてモバイル環境構築に失敗するさまが描かれている。また、日本の初戦である強豪カザフと激突!

<第4回 第6回>

<第5回・大会前レポート by 山戸 2000/05/15>
タイに到着!!初戦カザフ戦!

バスから臨む市街
こんなものも・・・

<5月10日>
予定よりも遅れたJAL717便は、11時半すぎに成田をあとにした。2時間の時差のある東京とバンコクを、約6時間半のフライトだ。バンコクに到着したの現地時間の4時過ぎ。飛行機からタラップに降り立った我々を待っていたのは、凄まじいまでの熱気だった。そうなのだこの時期タイは真夏なのだ!暖かくなったとはいえ、まだ春の日本から来た我々にとっては、息苦しいほどだ。

フットサルネットの現地情報に「クーラーが効いていて快適」というものがいくつかあったのがここでやっと意味がわかった。

我々の宿は会場であるナショナルスタジアムに程近い「Sol Twin Towers HOTEL」という日本人御用達のホテルだ。

私は一刻も早く確認したいことがあった。それは、「世界最速」を実現するために必要にして不可欠、無くてはならない装備、そうインターネット環境である。

自分の部屋に入った私はすぐさまDiet COKEで喉を潤しつつ、電話回線用のモジュラージャックを探した。おお、おおあるではないか。内線電話用の線以外に空いているプラグがある。私は瞬時に確信した。「いける!」

私が日常使用しているASAHI-NETでは、今年の10月まではバンコクでの回線使用料に特別料金がかからないことや、日本からバンコクのアクセスポイント経由で問題無く使用できることを確認していた。

しかし、ただひとつ不安だったのが、部屋にモジュラージャックが無いかもしれないことだった。外国のホテルには時々内線電話が埋め込み式の線になっていることがある。しかし、この部屋には電話用以外にひとつ口がある。いける!と思った私を誰が責めることができようか。。。

ノート用のモデムカードを持参できなかった私は別に用意した、デスクトップ用の外付けモデム、タイの220Vに対応するためにレンタルしてきた変圧器、などをかばんから取り出し、回線をモジュラージャックに差し込んだ。

既に設定してあったタイ用のダイアルアップ設定でダイヤル・・・緊張の瞬間・・・「繋がらない・・・」

今回同じ飛行機できたT田さんに聞いてみると、そちらでもダメ。フロントに問い合わせてみて驚いた。

部屋からのダイアルアップ接続は出来ません・・・インターネットをご利用の場合は、当ホテルのビジネスセンターを利用してください。(in English)」私の目の前は真っ暗になった。とりあえず、ビジネスセンターに行ってみた。しかし、そこにあるのはダイアルアップ用のモデムが繋がった古いPCが一台あるだけだった。

「仕方がない。不便だけどここを使えば一日に一回はメールの確認、記事のアップが出来る。いろんな機材を持ちこんだけどこの際そういうことには目をつむろう。。」そう思った私を誰が責めることができようか・・・

しかし、次なる衝撃的な事実が私に決定的なダメージを与えてくれた。

You cannot use JAPANESE」ホテルの係の人はそう言った。私は苦笑いを浮かべながら「No,no, I'm a Japanese, so I can use JAPANESE. HAHAHAHA...」。。私は日本人だ、日本語使えないわけないでしょ、何言ってんだこの姉さんは・・・え?日本語使えないって??

私はホコリでくすんだディスプレイを覗きこんだ。そこには、ローマ字と私には全く理解出来ないタイの言葉だけが並んでいた。私は静かに失神したのであった・・・

後で「私のPCを繋がせてください」とお願いしたが、答えはノー。もういい、ぷん!とばかりにビジネスセンターを後にした。

<5月11日>
次の日、私は朝から大会会場のとなりにある東急に出かけた。なぜかトゥクトゥクに乗ってしまい、エライ暑い中恐い思い(落そうになる・・)した。

目的は2つ。ひとつはインターネットカフェ(日本語使用可)を見つけることと、日本代表応援用の横断幕用の布を買うことだった。

布はなかったが、大きな厚紙とマジックを買った。しかしインターネットカフェは隣のショッピングセンターにも見当たらなかった。

今度はタクシーで部屋に戻った私は、「もういい!今は世界最速よりも日本の世界大会出場に命をかけよう」と決心した。

買ってきた厚紙に日の丸と「Road to GUATEMARA」などの文字を書き込んだ。

代表のスタッフや、予選から取材しているPIVO!の山下さんの話によると、日本代表はかなり固くなって試合をやっているらしい。また、予選で2対6敗れたイランは、予想以上に強くなかなか付け入るスキがないらしい。

そして、地元タイの応援が凄いことになっているようだ。タイの試合で敵に有利な判定があったりすると、客席からペットボトルなんかが飛んでくるらしい!おそるべし。

現地の新聞では、サッカーのチャンピオンリーグの記事の下に結果が出ている。今日乗ったタクシーの運転手もフットサルの大会をやっていることを知っていた。

初めて見るフットサル日本代表の生の試合観戦を前にいやがおうにも心が高ぶるのだった。。。。

チケット売場は大賑わい
会場は立派な外観

開催国タイと、昨年の第1回アジア選手権王者であり、自他共にアジアナンバーワンと言われるイランとの準決勝第1試合は、現地時間の5時から始まった。

3,4000人は収容できるであろう、国立室内スタジアムの席の9割はタイの応援で埋め尽くされていた。。。物凄い盛り上がりである。予選から見に来ている人によると、予選のときにはタイ戦でもこんなに人が入ることはなかったらしい。やはり準決勝進出、世界選手権出場・・・という芽が出てきたことで、市民の認知度がグッと上がったのだろうか。

観客席から外に出ると、客席の真下になる場所には、キックターゲットのような球速を測るようなゲーム(?)が置いてあったりして、雰囲気を盛り上げていた。

フェアプレー旗を先頭に両チーム選手が入場してきた。物凄い歓声!!!スタジアムが揺れる!この日から観戦に参加したメンバーはしばし唖然とした・・・そして鳥肌がたつ。

試合が開始してからも、タイ観衆の過剰などよめきが続く。とにかくシュートを打てばどっと沸く。キーパーがセービングすればどっと沸く。

タイは、カザフと同グループの2位だったが、あの韓国に8対4で快勝している。今回の韓国はKリーグ級の選手を中心にしている。韓国関係者の話によると、個々のレベルでは昨年を上回るがチームとしてのシステムが出来ていなかったらしい。

そこへ来てこの観衆である。韓国はバンコクの暑い熱気のスパイラルの渦の中に引き摺り込まれてしまったのか・・・

王者イランも例外ではなかった。大会を通じてコンディションがどんどん落ちてきているといわれる常勝チームは、序盤はもたつくシーンも多くみられた。しかし恐るべきはイラン人コミュニティの結束の固さだ。昨年マレーシアで行われた第1回アジア選手権でもそうだったし、上野駅辺りでもその様子はかいま見れるが、少ない人数で迫力ある応援を仕掛ける。

今回も100人くらいの人数ではあったが、効果的な応援でタイの過激な応援に対抗していた。徐々にフィットしてきたイランは、鋭いトーキックで3点を連取。前半を終了した。

後半が始まってもイランの強くて柔らかく粘り気のあるような攻めは続く。イランの攻めは単純明解だ。ピヴォにあててワンツーでもらうか、ピヴォがそのまま振り向いてゴールを狙うか、それだけだ。後ろに一人残るフィクソはほとんど動かない。

エイトでグルグル動く日本とは対照的だ。

しかし、正確なトラップ、強烈なシュート、正確なポジショニング、どれをとっても「カチッカチッ」とこなす。後ろからプレスされても体が強いのでトラップがぶれない。何回繰り返しても同じような形を作れる

もちろん、これが世界が通じるか?といえば難しい気もするが、アジアでは充分だった。

見ていてスピードの速さはさほど感じないが、その精度の高さ、選手のレベルの高さ、そして何よりどの選手もそれをこなすのには驚いた。

イランの攻勢のまま試合が進んだが、タイにも見せ場はあった。速攻をひたすら狙うタイは時折鋭いカウンターを仕掛ける。もうタイがボールを奪ったら凄い歓声だ。シュートまでいったら総立ち。ゴールをしようものならスタンドが揺れる!!

結局この試合、8対2でイランが貫禄の勝利となった。

* * *

イランの応援団そばで観戦していた私は、今回観戦しに来ている他の日本の方達とともに、そのままロイヤルボックスとは逆側のバックスタンドで観戦することにした。

つくっておいた応援用のプレートを貼ったりして、応援の体制を整えた。

そして6時半すぎ、フェアプレーを先頭に日本代表とカザフ代表が入場してきた。客席には先ほどの試合をみていたタイ観衆がそのまま残っている。

私は日本代表の公式戦を生で見るのは実は始めてなのだ。FIRE FOX の選手、CASCAVEL、ASPA の選手がいる。日本のトッププレーヤーが顔を並べる。知らないうちに胸が熱くなってくる。。。。

日本のスターターは、上村(FIRE)、藤井(ASPA)、須田(目黒FC)、さがね(CASCAVEL)、定永(FIRE)。

日本は前線から相手ボールをチェックする。カザフはタイなどに比較してフットサルをしてくる。ボール回しも比較的きれいだ。

日本は序盤、エース上村信之介を中心にピヴォのさがね経由で攻めたてる。しかし球際が強いカザフはゴールを許さない。また、カザフは縦へのドリブルが速い。日本のフットサルチームはやらないようなシンプルな縦への攻撃もするし、遅攻時にもピヴォにあててゴールを狙ってくる。

しかし、見た感じでは日本に十分に勝機があるように思える。

その後メンバーは、上村から市原(CASCAVEL)へ、須田から難波田(FIRE)へと交代し、藤井も安川(ASPA)に代わった。さらに難波田は鈴村(ハーバーランド)へと交代した。

そして、先制点は日本だった。

相手ゴール前8メートルで安川がスライディングを受けて直接フリーキックを得た日本は、これを前田が決めた!(左写真:ゴール後前田に駆け寄る日本選手達)おしっ、行ける!私は固く拳を握った。

こうして、日本フットサル界にとって非常に大きな意味を持つ試合が日本リードで始まった。。。

(山戸)


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