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【日本代表・第1回アジア選手権ページ】


第1回アジアフットサル選手権は、イランの圧勝で幕を閉じた。準決勝で我が日本はこのイランと激突!2対5で敗れた。

「シティボーイ対 ソルジャー」とたとえられたこの試合。
今後、日本のフットサル界は改革を求められることになるであろう。このままでいいはずはないのだ!

我がFriendsの大塚特派員は、スポンサーも無い状態で現地マレーシアに潜入!現地でしか得られない情報を交えた日本で最もディープ(?)なレポートを紹介しよう。
(1999年3月収録)

<第7回へ 第9回へ>

<現地レポート第8回 by 現地・大塚特派員>
□ アジア
今回のアジア選手権は9ヶ国というやや少ない参加国となったが、予選を通して全チームを見ることができた。そして、それぞれのチームに様々な思いを抱いた。

まず今回目にした韓国は、今年のニッサンカップで言えば、筑波的な存在に映った。メンバーはサッカーのユース世代が中心のようで、20歳前後でやたら粋のいい選手が揃っていた。戦術にしても「フットサルって何?」といった具合で、完全なサッカースタイルである。予選前半3試合で3連勝と、まさに向かうとこ敵なしの勢いを見せた。

第1戦のキルギスタン戦でも、キルギスタンのキックオフ直後、前線二人が、獲物を見つけた野獣のようにプレッシャーをかけだしたのだ。緒戦なのに。。。
そして何よりも、試合前のシュート練習を見て驚愕した。今年の日産カップで、試合前にシュート練習をするFIRE FOXを見て「あーすごいなーいいなー」なんて指をくわえて見ていたものだが、韓国のシュート力はそんな気持ちを通り過ぎて「・・・・・・!!!!!」という感じである。今までに見たこともないような速さのシュートが、ゴール角へガンガン決まるのである。

そんな彼らの勢いも予選最後のイラン戦が始まる前までとなった。あのイランの前では子供同然、爆発的なシュート力を見せつける場面なんてほとんどない。プレッシャーをかけにいっても当然ボールは奪えない。そしてボールを完全に支配され、徐々に意気消沈していき、しまいにはメチャメチャ崩され得点を奪われてしまうのである。筑波から横浜マリ○スに格下げといった感じだ。予選、決勝で2度も屈辱を味わった彼らは心底「フットサルってサッカーと違うんだなー。俺にはフットサルは合わないや。」なんて、今年の日産カップで聞いたようなセリフを残して帰国したことだろう。

日本と同組になったウズベキスタン、カザフスタン両国は、国内でもフットサルは盛んなんのであろうか。ともにオーソドックスなフットサルスタイルで戦った。カザフスタンにおいては、緒戦のウズベキスタン戦キックオフ直後、練習でも始めたかのように、淡々と自陣でエイトを始めたのだ。基本に忠実な国である。しかしながら、個々の能力の限界なのか、あのイランを脅かす存在とはなり得なかった。

次にシンガポールだが、この国はかなりヤバイ。予選の「4戦全敗、得点5、失点80」という成績が全てを物語ってる。個々の能力がそれほど劣るとは思えなかったのだが、なにせマークの付き方がメチャクチャである。ボールを持つ1人に2人が寄っていき、浮いた敵にゴールを献上しまくるのだ。しかしこの国、お金はなかなか持ってそうだ。選手たちはコートに現れると、みんなでお揃いのアップシューズを自慢げに履き、ランニングを始めたのだ。アップシューズは今よく目にする、空気がたくさん入っていてちょっとゴツイ、例のやつだ。そして、まさかそのシューズで試合するのかと思いきや、試合前には、どこのメーカーのものか分からない新品の緑色のシューズを箱から取り出し、またもや自慢げに、みんな一緒に履きだしたのだ。なにも言うことはない。

キルギスタンは、シンガポールと違った意味でかなりヤバイ。
なんせ、登録選手は7名と、インチキメキシカンを彷彿させる怪しい帽子を被った2人、その他ちょっと気弱そうな世話役2人だけで参戦してきたのだ。しかもインチキメキシカンの1人はチョビヒゲ付きで、その人物が監督のようである。ただし監督といっても何するわけでもない。選手が疲れているとみるや、あわててタイムを取り、選手に水を飲ますだけである。当然指示なんて出すそぶりもない。
そして戦い方がこれまたヤバイ。なんと緒戦の韓国戦では先発5人が一度も交代することなく40分間戦い続けたのである。交代がベンチに2人いるのだが全く出る気配がない。しかもその内の1人はどう見ても監督の息子だ。

そんな彼らでも、フットサルは手慣れたもので、独特の足さばきとパス回しを何度となく披露した。緒戦で韓国と引き分けた結果が、彼らの技術レベルを物語ってる。ただし、その後試合をするたびゲッソリしていく彼らを見るのは、あまりにも耐え難かった。アジアは広いなあ。

タイは、緒戦がシンガポールということもあったが、第一印象はなかなかのもんだと感じた。個々が小柄ながら、シュート力は結構なもので、パス回しも早く正確だった。チームとして良くまとまってる印象を受け、フットサルもそこそこ練習しているのでは、と思わせる場面も多かった。
しかし、相手が格上のイラン、韓国となると一変する。

「各下のチームとやると、ホント面白いようにできるんだけど、ちょっと強くなるとまるでだめなんだよなー」なんて自分を見るような気持ちになったものだ。そして、3月8日の対イラン戦で、思わぬ光景を目にした。ふと、タイのベンチに目をむけると、1人ぷりぷりのお尻を観客席に向けてる選手がいるではないか。カボチャパンツとでも言うのだろうか?ちょっと長めのサッカーパンツをくるくる内側に丸め、本物のパンツの中に押し込んだ例の姿の選手が、一生懸命ベンチから声援を送ってるのだ。しかも、それだけではない。彼は、いざ出番が回ってくると、その姿のままコートに登場し、お尻をぷりぷりさせながら所狭しと動き回るのだ。どうもシャレじゃなかったようだ。まさかアジア選手権という大舞台でお目にかかれるとは思ってもみなかった。アジアは本当に広い。

開催地マレーシアについては、前章で触れたので、もう良いだろう。

そして、あのイランについてだが。
予想をはるかに越えたチームであり、とてもコメントができない。ただ、6試合で「得点90、失点6」という事実と「圧倒的な強さで優勝した。」という事実だけ伝えたい。

最後に今回の日本代表。
試合中、何度も何度もお互いの動きを確認する選手たちが目立ち、とても個々の能力を生かしきれるチーム状態ではなかった。各代表選手はそれぞれのチームで、違った戦術、役割をもって戦っている。そしてラモスはそれぞれの選手が、どんなチームで、どんなフットサルをするかも知らなかったことだろう。そんな彼らがチームとしてまとまるにはあまりにも時間がなかったようだ。

当然時間がないなら、それなりの選手選考も考えられたと思うのだが。

マリーニョが思い描くチーム像があるなら、少なくとも、世界選手権に出場するため必要なのはラモスではなく、マリーニョ自身がもっと多くのフットサルプレーヤー、そしてチームを見ることと、もっと多くの時間をかけて日本代表を作りあげることではないだろうか。

【準決勝戦の速報FAX】
(日本の編集部)
準決勝の結果報告です。残念ながら準決勝以降の詳細情報がありません。現地からの電話をもとに報告します。

3月9日(火):日本、準決勝で強豪イランに惜敗!!

日本は、念願の決勝トーナメント進出を果たした。準決勝の対戦相手は、圧倒的な強さでグループAを1位抜けしたイラン。韓国に奪われた3点以外には全く失点していない。一方の日本は、最終戦のウズベキスタン戦で同点となったので、カザフスタンに次ぐ2位通過となった。

試合前の下馬評では、大量失点も有り得るのでは?と危惧されたが、結果は違った。

日本 2−5 イラン
中村俊仁選手の第2PK弾を含む2点を奪った。詳細内容がわからないので、断言するのは危険だが、戦いよう(選手選考およびチーム陣容)によっては、イランをも倒し、アジアチャンプも夢ではなかったのではないか?!そう感じた。この辺については、後日特集でお伝えする予定である。

準決勝第2試合は以下のようになり、決勝はグループAの1位2位同士の対戦となった。

韓国 8−3 カザフスタン
恐らくは優勝はイランとなるのではないか。イランの戦術については、ビデオの分析とイランチーム関係者から情報が得られる予定なのでご期待頂きたい!

(つづく)

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