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【日本代表・第1回アジア選手権ページ】


第1回アジアフットサル選手権は、イランの圧勝で幕を閉じた。準決勝で我が日本はこのイランと激突!2対5で敗れた。

「シティボーイ対 ソルジャー」とたとえられたこの試合。
今後、日本のフットサル界は改革を求められることになるであろう。このままでいいはずはないのだ!

我がFriendsの大塚特派員は、スポンサーも無い状態で現地マレーシアに潜入!現地でしか得られない情報を交えた日本で最もディープ(?)なレポートを紹介しよう。
(1999年3月収録)

<第6回へ

<現地レポート第7回 by 現地・大塚特派員>
□ メディア

日本の決勝トーナメント進出を見届けた次の日、やや後ろ髪をひかれながらも、次の目的地ランカウイ島へ移動した。

今回の観戦は予選リーグのみと決めていた。日本 対 イランという、この上ない対戦を目の前で逃すことは、非常につらいはずだった。しかしながら、なぜか気持ちはさばさばしていた。日本とイランの実力差が大きかったからであだろうか、それとも、今の日本代表に満足しなかったからであろうか。。。

その後の、準決勝、3位決定戦での日本の惜敗は、現地のテレビと新聞で知ることになった。

大会期間中は、TV5というテレビ局が、毎日決まった時間にスポーツニュースを流していた。夜の23時くらいだ。このスポーツニュースでは、いつもアジア選手権の情報を、トップか2番目にはやってくれる。ありがたいことだ。日本のスポーツニュースのトップでフットサルが取り上げられることなど何十年先になるか想像もできない。そして、日本の試合があった日の映像には、決まって日本が登場する。他の国はほとんど出てこないのに。そして、期間中最も多くこのスポーツニュースに登場したのが日本であることは間違いない。地元マレーシアより確かに多かったのだ。

日本を多く取り上げていただいたのには好感を持ったのだが、いかんせん内容がいただけない。
試合の映像を流しながら、適当に結果をしゃべって終わりである。30秒以下といったとこだ。その日の結果もスーパーで出ないもんだから、決勝トーナメントに入ってからは結構イライラさせられてものだ。

その点、行きの飛行機の中から、期間中毎日楽しませてくれたのが、新聞である。
で、お世話になったのは「THE SUN」、「The STAR」、「UTUSAN」の3紙である。いずれも町中で、1RM(約33円)で手に入る。

3月4日、行きの飛行機の中でまず手にしたのが、「THE SUN」である。この日のスポーツ欄では、明日に迫ったアジア選手権にのぞむ、地元マレーシアの近況を伝えていた。しかも、やる気万々にモモあげに励む2人の選手の写真付きであった。あまりにもハングリーそうなこの写真に胸躍らせたのが、遠い昔に感じる。

次に大会初日の結果が載った3月6日に手にしたのが、「THE STAR」である。地元マレーシアが日本と引き分けたこともあり、同点に追いついたマレーシア5点目のゴールシーンを写真で掲載していた。しかしこの写真がいただけない。写真に写ってる日本人選手は間違いなく「ありゃ」といった表情の金澤と、「やられた」といった表情の中村であるはずだが、なぜか若林と向園と紹介されている。結構いいかげんなものだ。

で、記事の内容であるが、適当に訳させてもらうとこうだ。「日本と引き分けられるとは思ってもみなかった。しかし、その後のウズベキスタン戦には負けてしまい、嬉しさ半減である。監督は"準備期間が短すぎるし、選手たちは皆若く、国際経験がほとんどない。しかも、1試合目と2試合目の間の休息時間が3時間しかなかったんだ!"と言い訳した。更に監督は"日本やウズベキスタンは、うちのチームと違い、フットサルプレーヤー主体で、しかも彼らの能力は非常に高いんだ"と、言い訳か賞賛かわからない言葉を発した。」

日本の予選3試合目が行われた次の日の3月9日には、3紙全てを手に入れた。いずれもカラー写真が大きく載っているやつだ。「THESUN」のカラー写真は「すぺって転んだウズベキスタンの選手を見つめるケンタ・フジイ」というちょっと恥ずかしい解説付きである。何の意味も持たないこの写真と文にGoをかけた編集長に一度お目にかかりたいものだ。記事のとしては、「THESUN」、「THE STAR」ともにイランが圧倒的な強さで決勝トーナメントに進んだことと、予選敗退した地元マレーシアの話題や大会を振り返った内容となっている。
「THE SUN」では、監督のコメントを交えながら、「マレーシアは予選で敗退してしまったが、とにかく今回の大会が我国で行われたのは非常に良いことだった。我々は今回のような大会を更に発展させるのにふさわしい環境整備が必要だ。」と掲載している。

「THE STAR」では、「今回はMリーグ(マレーシアのプロサッカーリーグ)のトップ選手に怪我をさせるのが恐くて、2軍レベルの選手しか選択できなかった」という監督のコメントを紹介している。そして来年の大会にでは、Mリーグの選手を参加させるのは負担が大きすぎるとし、「チームを1から作り直す必要があり、Mリーグに左右されない選手で構成できたら、より良いのだが。」という監督のコメントで結んでいる。

前回世界選手権への出場権を獲得した中国が今回不参加であり、フットサルの大会にサッカー選手を送り込む両国は、今、フットサルとサッカーの狭間で苦悩しているようだ。

更にこの記事では、今回のアジア選手権が世界選手権の予選を兼ねなくなったことについても触れている。どうやらAFCは、9ヶ国という参加国数を少なすぎると判断したようだ。そして来年初めに行う予定の大会では、もっと多くの国を参加させたいと考えてるらしい。

そしてこの日の、もう1紙、「UTUSAN]なる新聞にも触れておこう。そのまま読めば「ウツサン」とでも言うのだろうか?ちょっと怪しい雰囲気が漂う。しかしこの新聞、なかなか侮れない。何といってもこの新聞の特徴は、マレー語で書かれてることだ。マレー語で書かれたフットサルの新聞記事を持ってる日本人が果たしているだろうか?マニアが泣いて喜ぶとは、まさにこの事なのだろう。
で肝心の記事であるが、当然マレー語なんて知るはずもない。ランカウイ島のレストランで働いてた日本の老人いわく、「マレー語は田舎臭くて、覚える気もしねー。もっぱらここじゃ英語で通してるぜ。」という具合に現地の人も嫌がるマレー語である。しかし、簡単にあきらめるわけにもいかず、同行したメンバー「クロ」が、現地本屋でマレー語→日本語辞書探しに奔走したが、そんなもん見つかるはずもない。ということで、マレー語を訳せる人物に会うまでお蔵入りとなった。

こんな感じの「UTUSAN」であるが、それだけが特徴ではない。他の2紙がフットサルの写真を白黒で掲載している日でも、でかでかカラーで載せる奮発ぶりだ。この日はイランvsタイで、力強いドリブルをするイランチームのキャプテンの写真を掲載している。編集の際、それなりのマニアが絡んでるのだろうか。

そして最後に3月11日の「THE STAR」。準決勝の写真が昨日の新聞に間に合わなかったからか、「FLOORSHOW」なる見出しで、スライディングシュートする相根とイランGKの写真を、でかでか掲載していた。記事ではイランが韓国に楽勝し、タイトルをとったという「Iranwalk past Koreans for title」なる見出しで、こじんまりまとめていた。
記事の最後には、世界選手権出場チームを決定する大会が、来年に延期されたことをしっかり伝え、その役目を終えた。

「The Asian Football Confederation (AFC),decidedto postpone the qualifying rounds for theWorld Championship to next year.」

(つづく)

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