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第2回>

<現地レポート第1回 by 現地・大塚特派員>
□ 序章
'99日産カップ(編注・1999年の全日本選手権は日産が冠スポンサーだった)を巡る戦いの中で、もっとも多くの人に見てもらいたかった試合が、東京都予選準決勝「FIRE FOX 対 府中水元クラブ」と、関東大会準決勝「府中水元クラブ 対 esporte藤沢」の2試合だった。

そして、この3チームから第1回アジアフットサル選手権の日本代表候補が10名選出された。23名選出されたうちの半数近かったのだ。

この時点で今回の観戦を決意した。その後のラモスの代表入り、鞍島三郎選手(府中水元クラブ)、渡辺英朗選手(FIRE FOX)といった選手らの選考落ちは、一部のマニアにとっては受け入れがたいことだったが。。。

しかし、決めた心がゆらぐことはなかった。異国の地で戦う、自分の思い描いた日本代表を見たかったのは事実だが、それ以上にイランをはじめとする出場各国も大切だった。当然のように仕事は手に付かなくなった。そして、3月4日、やりかけの仕事はそのままに、マレーシア航空MH89便で旅立った。

□ Stadium Negara
朝5時半に目が覚めた。昨夜は長旅とチャイナタウンの雰囲気でかなり疲れていたみたいだ。油断してベッドに横になったとたん気を失った。確か22:00前だった。クアラルンプールの朝はやけに暗い。7時近くになっても、まだ外は真っ暗である。

やや用意に手間取りながらも、8時半から始まる第一試合「カザフスタン対ウズベキスタン」に間に合うようホテルを出た。セブンイレブンで朝食を調達したのが8:10程であったので、、試合開始時には観客席にいるはずだった。しかし初めての町と、日本と変わらない交通量、そして数少ない信号で予定が狂った。

Stadium Negara への到着は8時半丁度でしかも裏口だった。チケットを購入するため太極拳に熱中する人々を横目に正面入り口に向かいながらふと思った。「このスタジアムはかなりいかれちまっている」そう、外観はかなりいかれちまっているのである。

8時半をやや過ぎていた。そしてスタジアムの中から例のテーマ曲が聞こえてきた。FIFAの FAIR PLAY 旗が頭の中をよぎり、胸が高鳴った。窓口で「nice view」と言うマレー女性の一言で、5RM(約170円)、10RM2種類あるチケットのうち10RMの方を購入し、中へと急いだ。

観客席に着くと同時に目に入ってきたコートは、積み木を組み合わせて造ったような木製の床にイエローテープが張られたみすぼらしいものだった。特に木製の床は、今後生きてるうちに2度とお目にかかれないしろものだと強く感じた。ここまで見ると容易に想像できた。築30年から40年で一度たりとも改修工事はなされていない。大工だった祖父の血をひいているから、勘に間違いはない。

観客は何名ほどであろうか?第一試合開始時点では10人以下だ。もちろん観客に日本人などいるわけない。そう、記念すべき第1回アジアフットサル選手権日本人観客第1号の栄冠が転がり込んできたのだ。そして、カザフ、ウズベキ両チームの入場終了と共に6日間にわたる戦いが始まった。

(つづく)

第2回>


開催期間:1999年3月5日〜3月10日
開催地:マレーシア・クアラルンプール「スタジアム・ネガラ」
最終結果
  優勝・イラン
  準優勝・韓国
  3位・カザフスタン
  4位・日本

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