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【日本代表親善試合・フランス遠征親善試合】 2005.10.27.<第1試合 第2試合>
開催日:2005年10月25日(火)
場所:フランス・グルノーブル

10月25日 20:00キックオフ
日本 フランス
13分 木暮(比嘉)
16分 金山(藤井)



27分 金山(木暮)
32分 鈴村(小野)


19分 マルコビッチ(第2PK) 
24分 マルナ


日本代表 (photo by KENICHIROU KITA)


<レポート> 北 健一郎

 世界選手権はおろかユーロにも出場していない世界ランク38位のフランスに、同ランク10位の日本が4−2の辛勝。第1戦は「得点でも失点でも反省点がある」(金山)ゲームとなった。

 フランス・グルノーブルの中心街から車で20分ほどのところにある、こじんまりとした体育館には地元民がキックオフ時間の夜8時を目掛けて続々と集まり出す。

 500人も入れば一杯のスタンドは通路に座るものや立ち見まで出るほど。地元紙でも一切の記述が見当たらなかった日本とフランスのフットサル代表の親善試合だがフランス人のフットボールに対する関心度の高さが感じられる。

 日本のスタメンは前日のトレーニングでもまとまりの良さを見せた太見、小山、金山、小宮山のセットである。いつもなら不動のスタメンと目される木暮、小野、鈴村の海外チーム所属の3人はベンチで戦況を見つめる。

 日本に訪れた最初のチャンスは2分、金山がファーの小宮山に出そうとしたパスがDFに引っかかり、ゴール前にこぼれたところを太見が左足で思い切り叩くも、ボールは僅か数センチ枠を外れる。

 フランスが「思ったより前から来なかった」(小山)ため、ノープレッシャーでボールをつなげる日本。だが、練習場のピッチは床の材質がキュッと止まるのに対し、体育館の床はツルツルとコーティングされており「かなり滑りました」(近藤)。

 日本はキックオフ前のアップまで試合会場ではトレーニングできず、練習時間の大半を割いたサインプレーへトライするも、思った以上にアップするパススピード、フェイクで戻る時に踏ん張りが利かない、など1つ1つのプレーでズレが発生し途切れがちになる。

 2番手の森谷、近藤、藤井、高橋のセットを経由して9分、ついに鈴村、比嘉、小野、木暮の“海外組”セットがお目見えする。

 すると13分、比嘉の左後方からのパスをゴール右寄りで木暮が受けると、持ち直してから低めのトゥーキックで待望の先制ゴールをゲットする。

 16分、同じように藤井が長めのパスをゴール前に送り込み、金山がGKの目の前でシュートする十八番のパターンで2点目。

 しかし、残り17秒、ベッキの森谷が相手ピヴォに浮き球のクサビが入った際に、不可解なファウルを取られて6つ目となりフランスに第2PKが与えられる。

 前半終了直前に1点差に詰め寄られる嫌な流れを断ち切るべくサッポ監督は、後半を世界選手権のスタメン、木暮、藤井、比嘉、鈴村でスタートする。

 しかし24分、豊かなスピードで前半から何度も日本を脅かしていたマラナの中央突破に対して藤井、鈴村の2人で対応するも、その間をあっさりと抜けられると、最後の砦・川原までドリブルでかわされて3人抜きという「絶対にやられてはいけない形」(サッポ監督)で同点とされる。

 27分、日本は金山がピヴォの位置から左コーナーに流れた木暮に当てると中に走りこむ。木暮は敵を引っ張り出しつつ中にダイレクトで折り返すと金山とのワンツーが決まり、金山のこの日2ゴール目でフランスに勝ち越す。

 32分、鈴村が横の小野に預けてから縦に抜ける、いわゆるパラ(ポルトガル語で縦)から2点差となる4点目。

 「若手をリラックスした状態で出したかった」サッポ監督は、1点リードの段階で太見、小山に出番を与え、2点リード後に近藤、森谷をピッチに送り出している。

 約5ヶ月ぶりの実戦機会となるフランス遠征の第1戦は4−2で勝つには勝った。試合内容は攻撃面で「決定力不足だった」(金山)こと、守備面で「もっと声を掛け合う」(藤井)のは第2戦の修正ポイントに挙げられる。

 それよりも、ヨーロッパだからこそ体験できるシチュエーション−−練習場と試合会場のピッチの材質の違い、森谷が取られた第2PKに代表される地元寄りのジャッジ、ファウルするとブーイングが鳴り響くアウェーの雰囲気。

 このようなことを直に感じられるフランス遠征は「もっとしたたかに戦わなければいけない」(金山)日本にとって、ピッチの中だけでなく外の部分での強さが鍛えられる体験なのではないだろうか。



フランス代表 (photo by KENICHIROU KITA)

キタケンオリジナル選手採点(10点満点、平均点は6)
@ 川原永光 6 失点シーンを除けば危ない場面は特に見当たらず。
A 鈴村拓也 5.5 “らしくない”2失点目のディフェンスは痛恨のプレー。
B 近藤純也 6 右から切れ込んでの左足シュートで存在感を誇示した。
C 小宮山友祐 6 アグレッシブなプレーは攻撃面での貢献度も大きい。
D 比嘉リカルド 5.5 代表では久しく好パフォーマンスを目撃していない。
E 小山剛史 6 可もなく不可もなくだが、まずまずの代表デビュー。
F 金山友紀 7 2ゴール以外にも何度もチャンスに絡む出色の出来。
G 藤井健太 6 後半シュート7本の積極的な姿勢がチャンス呼び込む。
H 小野大輔 5.5 滑りやすい床面に苦戦し、ピヴォの仕事は果たせず。
I 木暮賢一郎 6.5 1得点1アシストも左サイドからのシュート決まらず。
J 太見寿人 5.5 スタメンだが合計出場時間は10分強。もっと見たかった。
K 石渡良太 6 何度かのカウンターのピンチも飛び出してブロック。
L 高橋健介 5 ポスト、シュート、パス、何もかも低調に終わる。
M 森谷優太 6 第2PKのファウルは不運。ドリブルで仕掛ける場面も。
監督 サッポ 6.5 勝つこと、若手の成長の両方を意識したメンバー起用。


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