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〜 第9回全日本選手権全国大会
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【第9回全日本選手権全国大会特設ページ】 2004.2.8.
第9回全日本フットサル選手権大会全国大会・2日目(2/7) ピックアップゲームレポート
<レポート> 菊地芳樹 (月刊ストライカー)
予選グループ Bグループ
B-1
B-4
FUTURO Futsal
3
2-1
2
1-1
Paragosto/T.F.N
FUTURO Futsal 3-2 Paragosto/T.F.N
Paragostoが、昨日とは見違えるような動きのよさを見せ、FUTUROを苦しめた。浅利真を中心にパス回しのスピードも上がり、時折ダイレクトのパス交換も行ってリズムを変えてゴール前に攻め込んでいく。フットサルをやり慣れたチームを相手にして、Paragostoも対しやすかったのだそうだ。3分には山口亮が右に流れた浅利真とのパス交換で先制点を挙げた。
一方のFUTUROも負けてはいない。Paragostoのプレッシャーがやや甘いところを利用して、ハーフウェイラインあたりから得意の「ピボ当ての型」を連発。9分、上村信之介と渡辺英明の「スルースイッチ」(中の渡辺が左の上村に軽くボールを出し、上村が縦へのパスと見せかけてスルー。左に移動している渡辺が再びボールに触ってピボ当て)から、渡辺がワンツーで左を抜け、ファーサイドにクロス。長い距離を走った上村信が最後はボールに追いつくギリギリのところをスライディングで押し込んで、同点に追いついた。鮮やかなゴールに観衆が沸く。12分にはピッチ中央で上村周一郎と上村信がワンツー。上村周が決めた。兄弟のコンビプレーでFUTUROが逆転して前半終了。
後半は最初にParagostoが同点に追いつく。左サイドの奥で佐東浩幸がキープし、後ろに戻す。そのボールをフリーで走りこんできた高橋俊介が左足一閃。鋭いシュートがゴール右上に決まった。守備でも声をよく出してマークを逐一確認。必死に食らい下がる。
しかし、決勝点は19分、FUTUROだった。1点目と同じような「スルースイッチ」から、中央で松田大次郎と小野大輔のワンツーが決まる。松田が決めて、FUTUROが1点差で振り切った。お互いに持ち味が出て、見栄えのする好ゲームになった。
FUTURO Futsal 上村信之介
「やっぱり全国は、何かいいですね。チームには日頃からディフェンスの意識のことを言っているので、失点が少なくなってきました。準決勝はFIRE FOXですね。楽しみですけど、どうでしょう。でもウチのチームにはFIRE FOXには勝ちたいと思っている選手が多いと思います」
Paragosto/T.F.N 斎藤貴之
「力のあるチーム相手に、ウチのいつものパターンであるディフェンスの意識から試合に入ることができました。やはり相手に守られてウチから攻めるような感じになると、なかなか点を取れなくて。経験のなさを感じましたね。せめて勝ちたかったけど、大会は年々レベルが上がっていることも感じました」
予選グループ Cグループ
C-4
C-1
CIBRASIL/PITSTOP/レインボー垂井
1-1
京阪フットサルクラブfunf bein
関西フットサル通信のレポートはこちらへ!
お互いに昨日の2試合を1勝1分。得失点差ではCIBRASILがリードしているため、引き分けでも準決勝に進める状況だった。試合は個々に動きのスピードがあるfunf beinが積極的にゴールを奪いに行って押し込むが、CIBRASILが持ち前の守備力でそれをきっちり防いでいく展開。お互いに相手の懐に入れないまま、膠着した状態がずぅ〜と続き、退屈な雰囲気が流れた。ところが、後半も時間がなくなってくるにつれ、何としても点を取りたくて必死に攻め込むfunf beinと、それを凌いで雄たけびを上げるCIBRASILの構図となり、ピッチ上はヒートアップしていく。そして、最後の最後で試合が大きく動いた。
29分、ゴール前やや左からfunf beinのFK。1人がまたいで壁の右へ走り、2人目の山地輝幸がまたいで左へ走る。間髪入れずに3人目の小島洋介が左の山地へパス。山地がゴール右へうまく流し込んで決めた!
大喜びするfunf bein! 残り時間は50秒。準決勝が見えたか?
CIBRASILのキックオフ。シャンジがGKに入り、パワープレーの体制に入る。押し込みながらパスを回し、上がってきたシャンジにボールが回る。funf beinのチェックが遅れた。ハーフウェイラインからスルスルと3メートルくらい進むシャンジ。「あっ」と思ったときには、シャンジの左足が豪快に振り抜かれていた。ようやく見られた!? シャンジの「伝説の左足トゥキック」がゴール左上に突き刺さり、CIBRASIL同点!
大興奮するCIBRASIL。ベンチにいた闘将・ガルシアも飛び出して吠えまくっていた。そして、そのまま「よし! あとは俺が守ってやる!」とばかりにピッチへ。
あれっ? 選手が6人入っている……。仕方なくベンチへ戻った吉川一彦にイエローカードが出された。
しかし、残り40秒をCIBRASILは守り、再びガルシアが吠える。CIBRASILが準決勝に進出した。
予選グループ Dグループ
D-1
D-4
CASCAVEL
1
0-0
2
1-2
BANFF TOHOKU
2勝同士の対戦。得失点差は同じで、総得点でBANFFが上回っている。CASCAVELは勝たなければいけない状況。
前半はCASCAVELが押し気味の展開。いつものように激しくパスを回しながらチャンスを伺っていく。だが、BANFFも個々の能力は高い。それに対応していき、逆に攻撃ではジョナスを中心にシュートシーンを作っていく。その中CASCAVELが迎えた決定機は2回。2分、右サイドを稲田が抜けてファーサイドへクロス。金山友紀はマークに付かれていたが、これをうまく外してクロスに合わせたが、シュートは浮いてゴールを外れた。12分右サイドを思い切って駆け抜けた金山に、後方の前田からの浮きパスがつながった。ちょっと角度のない位置から1対1となったが、金山のシュートはGKの脇を抜けた。しかし、ボールは右ポストに当たってゴールならず。前半は0−0で終わる。
試合前の様子
後半は16分に安藤が抜けて1対1。思い切って振りぬいたシュートはBANFFGK・坂根の正面を突いた。CASCAVELが押している展開ではあるが、少ない決定機を外してきているため、何となく緊迫した雰囲気が流れていく。
そして、先制したのはBANFFだった。左からのキックイン。その前のCASCAVELのクリアボールがスタンドに入り、ふと間が開いたのだが、ボールボーイがすぐに別ボールをマルコスに渡し、マルコスがすぐにゴール前へクロス。一瞬CASCAVELはマークを外してしまい、ファーサイドでジョナスが押し込んだ。21分の出来事である。
その後もCASCAVELは攻め込むが、なかなかいい形を作れない。お互いに攻めの後の守りへの切り替えが速く、なかなか速い攻めができず、パス回しだけで時間が費やされていく。CASCAVELはタイムアウトの後、今まで時間帯を分けて使っていた主力を集め金山、前田喜史、甲斐修侍、稲田祐介のセットで攻めていく。守備は前からのプレスに。そして26分に同点ゴール。ゴール前でクサビのパスを受けた稲田が右に反転してシュート。対角にきれいに決まった。
お互いのゴール前をボールが行き来し、試合が動いてきた。もう1点取らなければいけないCASCAVELは、残り2分35秒の時点で甲斐がGKに入り、パワープレーに入る。直後、決定機。右の金山から縦の三輪修也にボールが入り、ゴール前に折り返したところを稲田に。しかしGK坂根が前に出てコースを防ぎ、ゴールはならなかった。
パワープレーは続くがBANFFも甲斐をターゲットに猛烈にプレッシャーをかけ続け、うまくパス回しさせない。それが実り、28分パワープレーが破られた。甲斐のパスをジョナスが足に引っ掛け、それがポラッコのもとへ。ポラッコは自陣から狙いすましてロングシュートを打ち、ゴールに入った。勝負あった。
36歳ジョナスの獅子奮迅の活躍を中心に、BANFFの選手たちは持ち味を十分に発揮して戦っていた。ここ数年、目立っていなかったブラジル人、日系ブラジル人の選手たち(リカルド比嘉は日本国籍を取得)だが、「日本には俺たちもいるぞ!」と強烈なアピールになる試合だった。そして彼らのプライドをうまく刺激して、力を出させたオスカー監督。さすがである。
BANFF眞境名オスカー監督
「このメンバーが集まってまだ時間も短い中で、ブラジル人選手、日本人選手の組み合わせをよく考えてやった。出る時間が少ない選手は我慢してもらって、ブラジル選手たちの経験にかけた。勝つためにはそうするしかない。CASCAVELはやはりやりにくいね。代表選手が多いし、長い時間みんなで一緒に練習しているでしょ。怖いよ。勝負したくない。選手にはしっかりマークにつけば最後のところで防げるといった。疲れはあるだろうけど、あとは気合い。気持ちですよ。大丈夫」
CASCAVEL前田喜史
「相手も疲れていたし、まだまだプレスに行けたから、それをやり切ればよかった。それとシュートが少なかったですね。どうしても崩して入れようとする気持ちが強くて、それは分かっていたのだけど、打てなかった。それとベンチも含めた声。勝っているときはいいけど、劣勢のときには静かになってしまうというか。チーム全体で盛り上げることが必要でしたね。チャンスに焦ってしまって、冷静になれなかったところもあったし……まあ、完敗です」
準決勝第1試合
グループA第1位
グループB第1位
FIRE FOX
3
1-1
1
2-0
FUTURO Futsal
フットサル界には様々な「因縁」があるということで、コアなファンや関係者はそれを楽しんでいるところがあるようだ。トップレベルのチームの選手や関係者たちは、ここ数年いろいろとチームを入れ替わったりしたので、その因縁たるものは当然のことなのだが。一方で人の入れ替わりがあってチームこそ違え、トップレベル全体を見ると人々の顔ぶれがあまり変わっていないというのは、新しい人材が出てきていないということでもある。
グループリーグで熱戦を演じたBANFF TOHOKUとCASCAVELにおいては、CASCAVELが以前BANFFのスポンサードを受けていたということで、「BANFFつながり」の因縁ならば、このFIRE FOX と FUTURO Futsalもかつて袂を別った2チームということで、「因縁度Aランク」なのである。
ゲームはFUTUROの先制で始まる。1分だ。小野大輔がペナルティエリア付近でクサビのボールを受けてから、リターンのしどころがなく、少し戻るようにしてターン。正面を向いたところで右にかわし、シュートを決めた。
この後、お互いにいい形を作って攻め合うが、これはどうもお互いの守備面でのプレスが弱かったからのようだ。展開はややFUTUROが多くチャンスを作る形で進んでいく。だが、FIRE FOXも非常に気合いが入っており、前半のうちに同点とした。18分に木暮賢一郎が中から右へドリブルで進み、少しドリブルが大きくなったところ、右から走ってきていた井上大介がシュート。GKに当たったが、こぼれ球を小宮山友祐が押し込んだ。
前半の終わりくらいからFIRE FOXは、前からプレスを掛けるように切り替えていったという。後半はみるみるうちにFUTUROのプレーに余裕がなくなり、雑なプレーが多くなって、簡単にボールを渡してしまうシーンが多くなる。このように、気持ちのこもった守備で試合のリズムを作ることができる、FIRE FOXの恐るべきところである。25分に逆転ゴール。中盤左サイドでボールを奪った難波田治がそのままドリブルで突き進み、中央へ。エース・木暮が落ち着いて決めた。
こうなるとFIRE FOX の守備がますます固くなるのは、これまで何度も見てきた。そこをFUTUROは、こだわりの「ピボ当て」で何とかこじあけようとする。FIRE FOXも中央に人を寄せて、ワンツーをさせないようにパスコースとスペースを狭める。それでもその密集にあえて「ピボ当て」に行くという、何とも不思議な光景。でも、あんな「足の踏み場もない」スペースにクサビが入っちゃうんだから、それもスゴイのだが。
FUTUROは終盤、上村信之介をGKにしてのパワープレーへ。だが、これも実らず38分(準決勝からは20分ハーフです)、FUTUROの横パスが弱くなってところ、球際でFIRE FOX山崎チアゴがボールを奪い、ゴールを決めた。3−1でFIRE FOXが決勝へ。だが、美しい形で攻める攻撃的な姿勢を貫いたFUTUROも、観客に好印象を与えたように感じた。
FIRE FOX木暮賢一郎
「どちらも気持ちが入っていたけど、勝ったということは、こちらのほうが勝ちたい気持ちが強かったんだと思う。ピボにボールが集まることが多くて、決めるところ、あと2、3点はチャンスがあったので、そのあたりが反省点。途中、前からプレスに行って守ったのがよかった。やはり引いて守ると相手に考える時間を与えてしまって、向こうもやりやすくなる。今日は守備でペースを作って、リズムを変えることができた。FIRE FOXの勝ち方だったと思う」
FIRE FOX難波田治
「最初は引いて様子を見ようということだったが、小野にやられてしまった。前半の残り6分のところでタイムアウトを取って、前から行くことにした。相手が何もできていなかったので、後半も続けた。こっちはメンバーも全員揃っていたから、どんどん交代をしながらやった。とにかく相手がやりにくいようにしたかった。
何か、今回は試合をやる前から疲れてしまったというか。それに個人的にもチームにしても2年分の思いがあってきている。明日はもっといいプレーをして勝てるようにしたい」
準決勝第2試合
グループC第1位
グループD第1位
CIBRASIL/PITSTOP/レインボー垂井
0
0-2
4
0-2
BANFF TOHOKU
お互いにブラジル人を中心に据えるチーム同士の戦い。だが、攻撃力の面でBANFFがCIBRASILを上回り、ジワリジワリと点差を広げて完封した。
12分に先制点。右のリカルド沖村が中央のスペースにタイミングよくパス。そのスペースにマルコス山口が割って入り込み決めた。2点目は19分。中から左へジョナスが回り込むようにロングドリブルして相手の陣形を崩し、ゴール前でフリーの沖村へ。沖村はGKをつり出して左のジョナスへ渡し決まった。
後半最後にCIBRASILはパワープレー。だが37分のシャンジの左シュートは弱く、BANFFGK坂根がキャッチ。すぐさまパントキックで無人の相手ゴールを狙い、これが決まった。39分、焦って前がかりになるCIBRASILのドリブルをマルコスがカット。無人のゴールにロングシュートで4点目。
オスカー監督率いるBANFFが決勝へ。そうです。かつて監督を務めていたFIRE FOXとの決勝戦となり、これも「オスカーつながり」で「因縁度Aランク」でしょう。
BANFF TOHOKU 豊島明
「全体のバランスをとる感覚でプレーしています。コンビネーションという点では完成度が低いので、どうやったら周りがスムーズに動くかを考えている。自分が目立つということではなくてね。オスカーの指示は非常にシンプル。各選手ができることをやろうということです。
僕にとってはこの1年のときの流れが、ものすごく早いというか。ちょうど1年前にロンドリーナでこの大会に優勝して、ほどなくブラジルへ行って、また戻ってきたらここにいる。
まあ、明日は見ててください」
>>第9回全国大会トップ
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満点は不明
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