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〜 第13回全日本選手権関東予選

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【第13回全日本選手権全国大会・予選ラウンド】 2008.03.10.
開催日:2008年3月7日
場所:国立代々木競技場 第一体育館
【文】北健一郎

第13回全日本選手権・全国大会・決勝ラウンド・準々決勝
バルドラール浦安 4−0 Praia Grande
(Fリーグ・千葉) 2−1 (東海第1・静岡)
6−1


 第1試合でシャークスが名古屋に敗れたことで、地域リーグチームの「最後の砦」となったプライアだったが、試合開始から浦安に圧倒されて立て続けに3失点。たった3分足らずで、彼らの準々決勝は終わってしまった。

 浦安のスタートはD小宮山友祐、G藤井健太、P稲葉洸太郎、S稲田祐介といきなり本気モードだ。自分たちのキックオフで始まると、試合開始から華麗なパス回しでプライアは触ることすらできない。

 そして56秒、右CKをG藤井がファーのP稲葉へ浮き球でパス。P稲葉がサポートについたS稲田につなぎ、S稲田がチョンと落としたところに、走り込んだのがCKのキッカーG藤井。左足で打った、地を這うようなシュートは、GKK藤原潤の股を抜けて決まった。

 1分55秒。プライアK藤原が「あれが痛かった」と語る、浦安の2点目が決まる。自陣左からG藤井が右前方へ蹴った浮き球のパスを、ペナルティーエリアから飛び出したK藤原と、N五味義通が“お見合い”。2人の間を抜けてきたボールをS稲田が無人のゴールに流し込み2点目。

 3点目はスーパーゴール。右にいたG藤井が左からの横パスを中へ持ち込み、左足を豪快に振り抜く! このシュートがゴール左上にネットを突き破らんぐらいの勢いで突き刺さった。G藤井が「あそこまできれいに決まるとは思わなかった。これで終わってしまわないようにしないと(笑)」と自画自賛する1発が、試合の決着をつけたといっていい。プライアに1点以上のショックを与えるゴールだった。

 決勝ラウンドのピッチは横20メートル×縦40メートルと、彼らが1次ラウンドを戦った高知会場よりも縦が2メートル長くなっている。ピッチの広さの違いにアジャストできないまま、浦安に飲み込まれてしまった感じだ。

 試合後にG藤井が「実際にイメージしていたのは接戦になって1−0ぐらいで勝つというもの」と語っていたように、ゲームの決着が長引けばチャレンジャーのプライアは乗ってくる。実際に去年の1次ラウンドでは0−1で敗れているように、こんなに簡単に点が入るほどの力の差はなかったはずだ。

 「Fを食ってやろう」と意気込むプライア戦では、相手がピッチの広さや会場の雰囲気に慣れていない立ち上がりが勝負所だった。そうシト・リベラ監督も踏んでいた。そこで普段は2セット目で出してくることの多い、得点力の高いメンバーをスタメンで使ってきた。それは「最初で決めろ」というメッセージだった。そして、それに応えられるだけの経験と能力のある選手が浦安にはいた。序盤のラッシュがハマッたことにより、浦安はその後のゲームを随分と楽に運べるようになった。

 4点目は最初のセットが1度交代で下がってから、もう1度ピッチに入った12分だった(P稲葉のところにR高橋健介が入った)。ドリブルで持ち上がったG藤井が左前方のS稲田へパス。このパスがバンピーだったので、S稲田はバウンドを利用してループシュートを狙う。飛び出してきたGKの頭の上を越えたボールが、ゴールへと吸い込まれた。

 焦ってファウルを繰り返したプライアは、12分の段階で5ファウルになった。その後15分、16分、ラスト10秒のところで第2PKのチャンスが訪れたが、キッカーのP稲葉は1本目を左に外すと、2本目、3本目はK藤原にセーブされて、3本連続失敗。プライアのほうも14分からパワープレーを始めたが、うまくいかず、これといった見せ場を作ることができなかった。

 後半もプライアは残り11分のところでパワープレーをするも、逆に30分、F中島孝に5点目を入れられてしまう。プライアは攻撃時のGKF関根達馬をFPに戻して、GKのK藤原が前に上がる形に切り替えた。すると35分、F関根の右サイドからのシュートが浦安選手に当たってオウンゴール。プライアが1点を返した。

 浦安は後半は出場停止にリーチのかかっている選手(B平塚雅史、D小宮山、G藤井)を休ませながらも、無難に後半を乗り切った。38分には第2PKを3連続で外したP稲葉にもゴールが生まれて6−1。浦安がFの貫禄を見せ付けて、地域リーグの雄を退ける格好となった。

 高知会場でプライアのマジメに40分間プレスをかけ続けるフットサルを見てきた者としては、「こんなもんか」といわれてしまうのは悔しい。だが、K藤原が語ったように「それでも、浦安はうまかった」。

 プライアの「オールコートプレス」に対しても、角度をつけたパスや、トラップでの切り返し、連動したパス回しでいなして、裏に空いたスペースを@川原永光からのスローやフィードで何度も突いていった。この辺は浦安が1段レベルが上がったと感じるところだ。

 現在の浦安のチーム状態は非常によい。攻撃のキーマンG藤井、S稲田、守備のキーマンD小宮山、@川原はしっかりとチームを牽引しているし、それ以外の選手たちのプレーも安定感がある。この点ではシャークスに2−1で辛勝した名古屋とは対照的だ。準決勝は残っているが、ここまで見た限り打倒・名古屋が可能なのは浦安しかいないだろう。



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