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〜 第13回全日本選手権関東予選

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【第13回全日本選手権全国大会・予選ラウンド】 2008.03.05.
開催日:2008年3月1日
場所:高知県立春野総合運動公園体育館
【文】北健一郎

第13回全日本選手権・全国大会・予選ラウンド・グループF
バサジィ大分 2−1 Praia Grande
(Fリーグ・大分) 0−3 (東海第1・静岡)
2−4


 フットサル専門誌の全日本選手権プレビュー記事で、彼らはこう名づけられていた。「ハイプレス・クラッシャー」。東海リーグ所属のプライアが、看板に偽りなしの猛烈なオールコートプレスで、Fリーグの大分を粉砕してみせた。

 大分は大阪戦で主力2人を失っていた。GKの@後藤臣一が病院に運び込まれるほどの大ケガ。K仁部屋和弘は相手選手を蹴った行為で退場して、2試合の出場停止処分。代わりにS千綿リカルドが出場停止から復帰した。

 前半の途中までの戦いぶりは、「やっぱりFリーグって強いんだなぁ」と思わせるものだった。

 8分の先制点は、プライアの選手と大分の選手がもつれ合ってサイドを割ったボールを、プライア陣営が「ファウルじゃないの?」とアピールした瞬間に、大分のD神志那仁聖が素早くセットして蹴り込み、ファーのE加口晋平に合わせたもの。敵に生まれた一瞬のスキを突くという狡猾さに、Fリーグのシーズンを戦った大分の成長が感じられた。

 11分には、左サイドでG江口学の縦突破からのクロスを、「浜(濱)大樹 高知凱旋!」の横断幕が掲げられたI濱大樹が合わせて、2−0。ちなみにI濱は高知出身の選手ということで、地元紙に連日取り上げられていたのだという。


 プライアは16分にタイムアウトを取る。明けた次のプレーで大分は敵陣近くでファウルをもらうと、プレーイングタイムでは7秒後にタイムアウトを申請。セットプレーの打ち合わせをして3点目を取りにいったが決められない。

 すると、逆に前半残り1分22秒、プライアのC勝又純一郎が、ゴール前の混戦の中で押し込んで1点を返す。このまま前半は終わったが、プライアにとっては、後半に向けて弾みをつけるゴールとなった。


 プライアの同点ゴールが生まれたのは、後半が始まって1分過ぎのこと。「あの人ならやってくれると思っていた」(K藤原)とチームメートから絶大な信頼を寄せられるエースのI奥山保司が、左45度から低弾道のトーキックを右のサイドネットに突き刺したのだ。

 大分は同点にされたことでSリカルドがカリカリしてきて、プレーの冷静さが失われていった。チームリーダーの焦りはチーム全体に伝播する。Fリーグで最も若い大分ならなおさらだ。さらに大分はファウルもかさみ始め、29分の段階で第2PKにリーチがかかってしまう。

 厳しくチェックにいけなくなった大分に対して、プライアはついに逆転ゴールを決める。31分、2点目の得点者であるI奥山が、左から中へカットインして、インステップで低く抑えたシュート。I奥山のこのゴールは、ちょっと名古屋のH森岡薫をほうふつとさせた。横移動しても体の軸がブレないところ、振り足の速さは強烈に印象に残った。

 大分はQ山口を前に上げる形でパワープレー。しかし36分、プライアはD神志那のシュートをK藤原が胸元でキャッチすると、がら空きのゴールへドライブ回転をかけたパントキックで4点目。「東海リーグでも3点ぐらい決めている」というK藤原の高精度パントキックが、大分の戦意を喪失させた。


 冒頭で書いたプライアのオールコートプレスは、「ウチにはそれしかない」と選手もいうほどの絶対的な武器だ。彼らの強みは一人ひとりがサボらないこと。「走れない選手は使えない」が選手起用の合言葉になっているそうだが、フィジカルベースでは(Fリーグでも上のほうといわれる)大分の選手を上回っているようにも見えるほどだった。

 プライアは今大会の1次ラウンドでFリーグに勝った初めてのチームとなった。と同時に、2勝で得失点差+6として、2年連続の決勝ラウンド進出に大きく前進した。それでも、同時進行で行われたゲームで勝った大阪が同じく2勝で得失点差を+10としたため、1位通過のためには勝利が必要になる。「どことやるときもやり方は変わりません」(K藤原)というプライアが、地域リーグの期待を背負って大阪戦に挑む。



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