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〜 第13回全日本選手権関東予選

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【第13回全日本選手権関東予選・決勝戦レポート】 2008.02.02.
開催日:2008年1月27日
場所:埼玉県くまがやドーム
【写真・文】北 健一郎

第13回全日本選手権・関東予選・決勝戦
FIRE FOX FUCHU 1−2 FUTURO
(東京・関東リーグ) 2−0 (東京・関東リーグ)
3−2

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             関東王者となったFIRE FOX FUCHU


             期待高まる準優勝FUTURO

勝ち方を知っている男の存在

府中を拠点に活動するチーム同士の対決となった、関東大会の決勝。

どちらも最大の目的である出場権はすでに手に入れているため、リラックスした雰囲気のゲームになるかと思われたが、「1位で抜けたほうが本大会の組み合わせが有利になることもあるから、優勝を目指そう」(ファイル・松村栄寿監督)、「タイトルを獲りに行こう」(フトゥーロ・中野光彦監督)というモチベーションから、引き締まった好ゲームになった。

前半5分、フトゥーロは持ち前のピヴォ当てから先制点を奪う。L北野謙一にボールを当てて、ヒールでの落としに走り込んで決めたのはG木下裕司。「ディフェンスの絞りが甘かった。敵の狙い通りの形でやられた」と松村監督。

失点を喫したファイルはK三井健がFKやCKからのダイレクトボレーなどゴールを狙っていくが、“フトゥーロの守護神”K大黒章太郎のファインセーブに阻まれる。

決勝のファイルは準決勝同様にB吉成圭がケガで欠場。準決勝でゴールを決めたキャプテンのE村上哲哉も出場停止。そんな状況で存在感を放ったのがC岩田雅人だった。

11分、Q佐藤嘉孝が敵と敵の間をチップキックでGKの前のC岩田へパス。GKと至近距離で1対1となったC岩田は、右足→左足のダブルタッチでかわすと、落ち着いて左足シュートを流し込んだ。

だが、先制点から1分足らずでファイルはフトゥーロに勝ち越し点を決められてしまう。しかも今度はG木下のロングパスをD上村信之介がコントロールしてL北野謙一が決めるという鮮やかなものだった。

準決勝で負けた2チームに共通していたのが、自分たちのゴールの直後に失点を食らっていたことだった。実際にファイルもシャークスに同点とされた6秒後(!)に勝ち越し点を決めてゲームのペースを握っている。フトゥーロの決勝点もフウガの同点弾から37秒後に決めたものだ。だが、ファイルはそんな“ジンクス”を覆した。

後半に入って11分が経過した31分、G清水利生がペナルティーエリアの中で倒されてPKを獲得。これをC岩田が右に飛んだGKの逆を突いて左に決めて2−2の同点としたのだ。

熱を帯びる“府中対決”に決着を着けたのも、C岩田の左足からだった。37分、C岩田からのロングパスを前線で22武内新之介→Q佐藤嘉孝とつないで3点目が入った。これがこの試合の最後のゴールとなった。

松村監督は「今日はマーちゃん(岩田)だったと思う」と、今やチームでいちばんの古株となった背番号4を讃えた。圧倒的な強さで全日本選手権を制し、結果的に国内タイトルを独占した3冠から早くも3年が経とうとしている。あのときのメンバーで今も残っているのは、C岩田、B吉成、D北智之の3人だけだ。

C岩田は2年前に「全治10カ月」という左膝前十字靭帯損傷の大怪我を負った。小学校教師の仕事で多忙を極めるため、練習の参加回数も多くはない。ケガをする前のプレーはまだ取り戻せてはいない。

それでも、松村監督が「全日本選手権のようなトーナメント戦では経験の部分も大きい」というように、大幅に若返ったチームにあって、C岩田の「勝利の経験」は貴重なものだ。彼がいなければ、フトゥーロの流れだったこの試合に勝つことはできなかったのではないだろうか。全国屈指の強豪チームだった頃とは大きく顔ぶれは変わっているが、受け継がれる「勝者のメンタリティー」はファイルにとって大きな武器になるだろう。

惜しくも敗れたものの、フトゥーロのメンバーは、早くも本大会へと思いを馳せていた。「うちらみたいなスタイルのチームは他にないでしょう。名古屋とやりたい」とB信濃啓象はいう。フットサルに芸術性を求める“ロマン派”の筆頭であるフトゥーロフットサルが4年ぶりに全国の舞台に帰ってくる。


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