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〜 第11回全日本選手権全国大会
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【PUMA CUP 2006 / 第11回全日本選手権全国大会特設ページ】 2006.2.1.
PUMA CUP 2006 / 第11回全日本フットサル選手権大会全国大会・1/29 ピックアップゲームレポート
<レポート> 杉浦 文哉
決勝トーナメント1回戦 第1試合
10:00〜 ワールド記念ホール
高槻松原FC
6
3-0
2
3-2
P.S.T.C.LONDRINA
日本の数多くのフットサルチームの中から残ったのは8チームになった。この日からいよいよ決勝トーナメントが始まった。観客も昨日までより多く、メインスタンドは赤色の座席が見えなくなるほど埋まった。
地元関西で唯一勝ち進んだ高槻松原FCは予選を3戦全勝で予定通り勝ち抜けたのに対し、P.S.T.C LONDRINA(ロンドリーナ)は予選の初戦を落としたためにワイルドカードで決勝トーナメントに進出と想定外の出来事だった。実は結果はこの前から決まっていた。
高槻松原は12月に選手権の関東大会を偵察に行き、数多くの試合を見た中で辻崎陽は「ロンドリーナが良いチーム」と思った。そのロンドリーナと対戦できるという事で嬉しさもあっただろうし、対策もしっかり考えていた。
一方のロンドリーナは、予選グループ1位の可能性はほとんど無かったため、この日の対戦相手どころかワイルドカードで進出できるかどうかすらわからなかった。そして、対戦相手が決まった時には高槻松原の試合は全て終わっていたため、対策の練り様がなかった。ロンドリーナのキャプテン奥村敬人が「関東に来てFUTUROといい試合をしたとか、5番(辻崎)と6番(沼田慎也)が上手いとは聞いていたけど、彼等がどういうプレーをするのかは全く知らなかった」と言うように、相手が良いチームである事を知りながらも、実力では勝っているという過信と対戦する事を想定していなかった事と油断があったのは事実である。スカウティングをしておけば…」と試合後に奥村が後悔していたように、偵察をしていれば結果は違ったかもしれない。
「(相手の)裏に入ったピボの動きに対してルーズ」と言う事を偵察してわかった高槻松原は徹底的にそこを狙った。サイドに流れたピボへGKがロングスローを送り、攻撃の起点をつくる。「前プレがかからなかった」と奥村が語るようにロンドリーナの対応は遅れ、このパターンで高槻松原は2点も奪う。さらに残り2分頃にとったタイムアウトで「しっかり守備をしてあわよくば3点目を狙おう」と話し合った高槻松原。前半残り18秒にロンドリーナGK阿久津貴志が前に出ていたのを沼田が逃さず自陣からロングシュートを決めて3点差として前半を折り返す。
後半、ロンドリーナは猛攻を仕掛けるが「あれだけ入らないのは正直きつい」というほど決定的な場面で決められなかった。高橋祐が1点返した後にパワープレーに出るものの、高槻松原は「1番(奥村)のシュートは強いと知っていたので、彼がボールを持った時とサイドにボールが流れた時はしっかり寄せよう」(辻崎)と決めていた。その結果、奥村にはほとんどシュートを打たせずチャンスを防いだ。しかし、奥村も「シュートは打てなかったけど、前の選手へのパスコースは開いていた」とゴール前に入った近藤純也や高橋へパスを何本も送りチャンスを演出した。しかし、パワープレーで1点返し1点差まで詰め寄るものの、シュートはことごとく外れた。そして、その焦りから相手GKがボールをキャッチした際にキックをされないように前をふさぐと言う初歩的な事をしなかったために、再び2点差をつけられてしまう。
「1点差なら確実に攻めるけど、2点差ならリスクを覚悟して厳しいところを狙わないといけない」(奥村)とロンドリーナは積極的に攻めるが、逆に高槻松原が終了間際にロングシュートを2本決めて結局6対2で高槻松原が勝利した。
試合後、「リスクが少なかったので攻めも守りも楽だった」辻崎は語った。前評判ではロンドリーナが有利だったが、足元をすくわれたといってよいだろう。まさに高槻松原の完勝だった。
決勝トーナメント1回戦 第2試合
11:40〜 ワールド記念ホール
Forca Verde/BANFF
7
2-1
2
5-1
Goodwill CASCAVEL
東京都大会はエデル・リマ、関東大会はサカエ兄弟。Forca Verde/BANFF(フォルサ)の助っ人の豊富さには毎度のことながら驚かされ、外れがない。関東大会でフォルサのオスカー監督にサカエ兄弟が入った経緯を聞いたとき、「ピボが欲しかったんだけど」と答えていたが、今回はサンパウロ州の大会得点王で「時期セレソン候補」と関係者が太鼓判を押すレアンドロ・フィネットとアラとベッキをこなし、キャプテンシーのあるパウロ・セザール・ダ・コスタの2人が加入した。
カスカヴェウにも脅威の日系人マルコス・ホンダとチアゴ・ヤマザキの2人がいるが、チアゴは先日の試合でレッドカードをもらいこの日は出場停止とカスカヴェウにとっては非常に痛い。
試合はボールポゼッションではカスカヴェウが上回るものの、甲斐修侍が「日本人にはない試合巧者ぶり」を持つフォルサにいいようにカウンターを食らってしまう。
レアンドロはボールをキープする時間は短く、タイミングよくスペースに入ってシュートを打つタイプで日本人のお手本になるような選手だった。その彼もこの試合で両チーム最多の9本のシュートを放って2得点と名に恥じない活躍をする。一方パウロは常に落ち着きを払ってプレーをして、熱くなる比嘉を宥める場面もあった。攻撃では沖村リカルドが決めた先制点をアシストし、守備では休む事無くしっかり守るというまさにキャプテンとしてお手本になるような選手である。「チアゴがやる事を彼がやっていた」と甲斐が言うようにカスカヴェウにとっているはずの選手が出られず、相手にとって不足していた駒がいるのだから、チアゴの出場停止が大きく響いた。
その中でこの日1番輝いたのが沖村だった。「オスカーがやっている練習はブラジルでも行われている練習だから、誰が来ても大丈夫」と助っ人が来ても、すんなり連携を取れるのが彼の強みである。また、他のチームの選手が「シニーニャ(沖村の愛称)は技術もそうだけどゴールへの執念が凄い」というように、果敢にゴールを狙う姿勢と精度の高いシュートは彼の魅力である。先制点のカウンターの場面や、4点目のキックインからのボレーシュートなど、決めて欲しいところで決められる能力はチームにとって大きい。その上、「3点目を取れなかったのがね…」と甲斐が言うように、カスカヴェウが2点目を奪い、追い上げムードだったのを打ち砕いたきっかけを作ったのも沖村だった。パワープレーで攻め立てていたカスカヴェウに対して素早いカウンターを仕掛け、GKとして入っていた狩野新を十分ひきつけてから逆サイドを上がってきた菊田圭介へアシストを決めたのは上手いというより、憎たらしいという表現がぴったりなプレーであり、彼が試合のポイントがわかる選手という事が想像つく。
ただでさえ手をつけられそうにないブラジル人が2名加わったことでそちらに集中しなければならないのにいざ活躍したのが沖村という事になれば、さらにもう1人をケアしなければならなくなるので、相手チームにしてみれば相当大変なものだろう。
2年前に旋風を巻き起こしたBANFFショックが再び出来るかどうか。鍵を握るのは助っ人でも比嘉でもなく沖村なのかもしれない。
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満点は不明
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