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〜 第11回全日本選手権全国大会

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【PUMA CUP 2006 / 第11回全日本選手権全国大会特設ページ】 2006.1.29.
PUMA CUP 2006 / 第11回全日本フットサル選手権大会全国大会・1/27 ピックアップゲームレポート
  <レポート> 杉浦 文哉

予選グループ Cグループ 10:00〜 ワールド記念ホール
C-1 C-2
阪南大学FC
1 1-1 1
0-0
ジュビロ磐田フットサルクラブ

  1月下旬だと言うのにこの日の神戸は暖かい。とはいえ平日の朝からフットサルの試合の観客数が200人というのはとても温かい状況とはいえない。それとも200人も来ているのはフットサルが認知されていると喜ぶべき事なのか。

 今年の開幕戦はこの試合と高槻松原FC対ESPERANCAの2試合だったが、後者は大味な展開だったのに対し、前者は盛り上がりに欠けた。

 阪南はメンバーが8人と少ないながらもショートパスをつないで崩そうとする戦い方をする。開始1分に阪南は10番釜田のシュートで先制すると、リズムに乗り試合の主導権を握るかと思われた。しかし、ショートパスはつながるものの、選手の動きに連動性が無く、パスで崩そうする意図も無い。あくまでもキーとなる選手へつなぐためのパスでしかない。結局、最後は敵との1対1で勝負する形になる。これは敵からすればやりやすい。さらにメンバーが少ないため、運動量が落ちるのも早くなり、ショートパスの成功率も下がり、すぐに掴んだリズムを逃してしまう。

 一方、開始早々に先制されたジュビロは、一見無策とも思えるようなロングボールばかりで試合を組み立てようとする。序盤は劣勢をしいられるが、時間が進むにつれてセカンドボールを拾えるようになり、徐々に試合のペースを持ってくるようになった。特に5番の鈴木は個人技に優れ、間延びした阪南の守備を脅かす。そして、前半残り2分半頃にジュビロはカウンターから安藤がその鈴木とワンツーを決めて阪南に追いつく。

 後半になるとジュビロはそれまでのロングボール作戦から、阪南のお株を奪うようなショートパスをつなぐスタイルへ変更し逆転を狙う。しかし、パスをつなぐと言っても、彼等もまたパスはボールを前に運ぶためだけの手段であって、敵の守備を崩すためではなかった。元々サッカーをやっていた人たちなのだろう。パスはつなぐだけで、得点を決めるのは1対1を制するしかないという意図しか見られなかった。

 こうなってしまうとどちらかがつぶれない限り試合の進展はない。終盤になると、両チームとも間延びした状態でロングボールを放るか遅攻しかなく、見せ場はジュビロ鈴木の個人技程度しかなくなった。しかし、彼も阪南ペナルティエリア手前でボールを奪うもGKとの1対1でシュートを外すなど、決定力の低さを露呈してしまった。

 結局、試合はそのまま1対1の引き分けに終わった。



予選グループ Bグループ 12:30〜 ワールド記念ホール
B-2 B-1
PREDATOR FUTSAL CLUB
4 3-1 1
1-0
arusa

 今年に入ってからのPREDATORはいまいち波に乗れないようだ。さらにどの大会でも初戦はすっきりと勝てない事が多く、「むかしからそうなんだけど、なんでだろうね」とチーム関係者も不思議に思うくらいである。arusaにしてみれば最初に戦えるのは強豪を倒す絶好のチャンスなのだ。

 PREDATORのスタメンはいつもと若干異なっていた。「(大きな大会の)経験値がある選手でリズムを掴みたかった」と塩谷監督が言うように、海外の経験がある岩本や代表経験者の高橋や市原を先発させる事で、試合の主導権を握りたかったのだろう。

 試合は技術、戦術共に上回るPREDATORのボールポゼッションが高く、7割くらい支配していた。実際開始1分にゴール正面でパスを受けた高橋が反転してからのシュートをあっけなく決めると、そのままPREDATORが楽勝するかと思われた。

 しかし、その直後arusaも負けじと反撃する。カウンターから最後はゴール右に抜けた水上へパスが通り、そのままシュートを放つ。PREDATORのGK川原のポジショニングのミスもあり、これが決まり同点となる。

 その後もPREDATORが圧倒的に支配しパスをつなげるものの、arusaの守備が厳しくなかなか突破できない。ちょっとでも気を抜くとarusaが鋭いカウンター攻撃をみせる。試合中には市原や藤井がチームメイトにジェスチャーを交えて指示を出すなど、PREDATORとしては苦しい展開となってきた。

 そんな中、PREDATORは8分に相手のオウンゴールでリードすると、11分には高い位置でプレスをかけた岩本が相手のクリアボールをカットしてサイドに流れると、中に走りこんできた平塚にあわせ3対1とリードして前半を折り返す。

 ハーフタイム、塩谷監督は岩本、相根、福角、藤井の4人を呼び「4分でリズムを作れ」と指示を出した。

 しかし、後半が始まるとarusaの方がチャンスが多かった。山本がPREDATOR陣内でパスカットしてシュートを放ったり、CKから長谷川がフリーでボレーシュートを打ったりなど、何度か得点のチャンスを得た。しかし、決定機を活かせず追いつくことが出来ない。もたついている間に流れは再び元に戻り、5分に市原が中盤からドリブル突破して3点差としたところで勝負が決まった。

 だが、PREDATORの戦い方に不満が残る試合だった。「1対0でも何でも勝てばよい」という塩谷監督も恐らく課題はたくさんあるだろう。「arusaは強いよ。たぶん(グループ)2位になるんじゃないかな」といいながらも、表情に笑みは無かった。

 一方のarusaはジャイアントキリングを起こそうと気合も入っていたが、実力差は隠せなかった。それでも粘り強い守備と鋭いカウンターは他のチームにとって脅威である。
 「選手権は何が起こるかわからない」というのを期待させる試合だった。


予選グループ Cグループ 18:45〜 ワールド記念ホール
C-4 C-1
Goodwill CASCAVEL
10 4-0 0
6-0
阪南大学FC

 Goodwill CASCAVEL(カスカヴェウ)が初戦で絶大な力を見せ付けても、この日の最終試合となると昼間に400人以上いた観客も半分に減ってしまった。残っているのは、両チームの応援団か他のチームの選手たち。かなり冷めてしまった。

 相手は全日本大学大会を勝ち上がった阪南大学(阪南)。大学生だけあって若さと体力でカスカヴェウに一泡吹かせるかと思われた。カスカヴェウのスタメンは松原、甲斐、金山、稲田、三輪とほぼベストメンバーと完全に手を抜いていない。

 そして開始2分に甲斐が相手の裏をかいた見事なドリブル突破からGKまで抜いて先制する。その後わずか50秒で今度は甲斐のパスに稲田が合わせて追加点をあげると、観客と相手チームは完全にカスカヴェウに飲み込まれてしまった。

 阪南もカウンターからドリブル突破を仕掛けるが、カスカヴェウは1人目が抜かれても2人目がしっかりカバーに入ってボールを奪う。いや、むしろわざと抜かせているようだった。

 途中こう着状態が続いてもカスカヴェウにピンチらしいピンチはほとんど無く、いつ点が決まってもおかしくない状況だった。阪南は守りに徹さざるをえなくなり、序盤に見せたドリブル突破も影を潜めた。前半は終盤に関根と金山がチアゴのアシストで追加点をあげて4点差となったが、金山のトゥシュートや入らなかったもののチアゴのミドルシュートなど観客席からは驚きの声が何回もあがり、まさにカスカヴェウショー。

 後半になってもその形勢は変わらず、カスカヴェウの一方的な展開になる。阪南もドリブル突破によるカウンター攻撃が何度か起こる程度。個人による打開だけではカスカヴェウをとめることは出来ない。前半のショーで十分だったが、勢いはさらに増す。

 1分に関根がゴール右からゴールを決めると、4分にはマルコス、5分には三輪、9分には久光、そして最後残り1分でマルコスが2点を決めて10対0と完勝した。三輪が入れた頃からは阪南の応援団もチームを応援する気力も無くなり、カスカヴェウのGK渡辺を野次って憂さを晴らすしかなかった。

 大学生代表を入れる試みは、フットサルに目を向けてもらうきっかけとしては良いかもしれない。以前、カスカヴェウの甲斐が「どんな相手でも敬う気持ちを持って戦う」と言っていたのを思い出した。そのときも専門学校生を相手に32点奪った。そこまでではないにしても、ここまで実力の差を味わってしまうと大学生は逆にやる気が失せてしまうのでは、と心配をしてしまうほどの大差がついた。

 だが、大勝したカスカヴェウでもただ1人、不完全燃焼の選手がいた。チアゴである。両チーム最多の11本のシュートを放ちながらも無得点。終盤はやけになってシュートを打っていた。

 それでも勝ててしまうカスカヴェウは決勝トーナメント進出をほぼ確実なものにした。


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